
「バセドー病」は治りますか? 薬の副作用は?96/11/27 15:54
30才、女性です。
以前バセドー氏病の治療していましたが、薬をやめられる状態になった時点で通院を辞めてしまいました。
その後、一年半後位から徐々に再発してしまい、現時点では、日常生活に支障が出ています。完治する病気なのかどうかを教えてください。
また、前回の治療にメルカゾールを服用していましたが、便秘、髪の毛が抜ける、鬱、等の症状で、とても辛い思いをしました。これらの症状が出ない治療ができないでしょうか。
At 20:52 96/11/26 JST, you wrote:
> メールありがとうございました。
> ホームページ上でお答えできればと思います。
>
メルカゾールの他にプロピルチオウラシル(チウラジール、プロパジール)などは
>
試されたことがありますか。バセドー病の症状の移り変わりとともに
> もう少し詳しめに送ってもらえますか。
>
足立憲昭(http://www.asahi-net.or.jp/~fe4n-adc/)
> 自宅専用FAX:0798-67-8673, Nifty
Serve:BZA05772
> E-mail:fe4n-adc@asahi-net.or.jp
こちらこそ、早急に対応していただいて感謝しております。
記憶が曖昧な事と、素人がいいかげんな理解で、分かり難いと思いますが、よろしくお願いします。
薬:
■動悸を押さえる薬とメルカゾール以外は使用していません。
経過:
■1ヶ月目は、1日3回各3錠+動悸を押さえる薬(名前がわからない)の 服用を始める。 動悸を押さえる薬は2〜3週間程度で辞めた。
■2ヶ月目は、1日3回各3錠。 この時点では、バセドー氏病の症状はあまり改善されない。
■3〜10ヶ月目は、1日3回各2錠。 バセドー氏病の症状が良くなりはじめるかわりに、 薬によるマイナス症状がどんどん悪くなっていく。
■1年目以降は、1日3回各1錠、1日2回各1錠、1日1回各1錠、と徐々減らした。 バセドー氏病の症状はいくらか良くなってきたが、薬による症状のピーク。 手で髪を梳く度に数十本の髪がごっそり抜けてしまう。 便秘。夏なのに汗一つかかない。 起き上がることすらしたくない、死にたくなるような鬱。
■1年半目は、バセドー氏病の症状と、薬による症状のどちらも だいぶ楽になってきた。
■1年8ヶ月目位からは、薬を止めて定期的な検査のみの通院。 このころは、バセドー氏病の症状はほとんど感じない。 薬によるマイナス症状が大分良くなった。
■2年目くらいで通院を辞めてしまう。
以上
At 23:57 96/11/27 JST, you wrote:
> 詳しいメールありがとうございました。
>
ホームページ上でのお答えを検討させて頂きます。
バセドー氏病について質問した者です。お忙しいとは存じますが、よろしくお願い致します。
6月下旬〜10月末までの回答のページを読んでいたところ、腹部大動脈瘤破裂に関しての2度目のメイルの文章の中に、「OO(実名)」と名前が出ている部分がありました。
つまらない事で先生の勇気と誠意が台無しになっては、と思い、念のためメイルしました。
既にお気付きでしたら、ご容赦下さい。
( 96/11/28 17:14 東京都 Yさん)

(96/11/27)
メールありがとうございました。
拝読させていただきましたところ実名を入れたままになっているところがありましたようでとんでもないことでびっくり致しました。
早速チェックさせてもらい訂正(実名削除)致しました。
大変貴重なご連絡を頂きましてどうもありがとうございました。
一人でやっておりますとこのような間違いに気づかずご迷惑をおかけしていることもあるのではないかと気にはしておりました。
大変感謝申し上げております。どうもありがとうございました。今後ともどうか宜しくお願い申しあげます。
本題の「バセドー病」についてお答えします。
皆さんが理科の教科書や百科事典で「バセドー病」のところを読むと目の玉が飛び出た人の顔写真が載っていることが多いですね。ですから、「バセドー病」というのは「目の玉が飛び出る病気だ」と考えていらっしゃる方も多いようです。
確かに目の玉が飛び出るようになるのは「バセドー病」の症状の一つではありますが最近ではそんなにひどい症状になって初めて病院に来られる方はほとんどいらっしゃいません。
大概は「心臓がどきどきする」、「汗をかきやすい」、「手が細かくふるえる」などの初期症状のうちに血液検査で発見されること殆どです。男の人では「周期性四肢麻痺」という急に手足の力が抜ける病気(「バセドー病」の合併症)で病院に飛び込んで来られる方も時々いらっしゃいます。
ご質問ですが「バセドー病」は普通薬だけで数ヶ月から数年で治ります。
「甲状腺機能亢進症」とも呼びます。本来、「甲状腺(こうじょうせん)」という首の前にある臓器からホルモンが出過ぎて体中の新陳代謝が激しくなりすぎる病気です。ホルモンが出来過ぎるのを抑える薬を飲んでいるだけで不思議と自然と治ってしまうことが多いのです。
内服薬の副作用は殆どありません。 「無顆粒球症」という副作用が恐れられていますが、私は1回も経験したことがありません。薬を飲み始めて1−2ヶ月ほどして急に喉が腫れたりしてすごい熱が出たら血液中の白血球がすごく減ってしまっている事がありこれを「無顆粒球症」と言います。ほっておくと命に関わりますのでもしもそんなことがあったら大急ぎで病院に走って下さい。
ご経験された「便秘」、「髪の毛が抜ける」、「鬱」、「汗が出ない」の症状は、薬の副作用というよりもむしろ薬が効きすぎて今度は「甲状腺機能低下症(甲状腺ホルモンが低下し過ぎた状態)」になったためでしょう。これらは血液の検査などで確認できますのでしっかりとした内科の先生なら、ちゃんと調べて下さるはずです。
「薬の副作用」か「病状の変化」なのかなど自己判断でなく、信頼できる先生に細めに診察を受けられることが必要と思われます。