質問・回答(0096)


このページで相談した「医師に勧められた手術」、第3者医療機関での検査の結果手術しないことに決めました

00月にエコー検査で脾臓に石灰化を伴うwhite massを指摘され、精密検査を受けました。
約1月半の後で、大きさに変化は、ほとんど無く、血流を伴う腫瘍状の物との事でした。他の器官、血液検査、その他は全て、異常ありません。

医師は早く摘出した方が良い、との事で00月00日に入院、手術と言う事に成っているのですが、わたしは未だに迷いがあり、後暫くして再検をしてもよいのでは?と思います。その思いを医師に告げると、爆弾を抱えているより早く取ったほうがよい、脾臓は無くても全く影響が無い、と言われました。本当でしょうか、

このまま手術に進んで良いか不安です。日にちが迫っていますので、宜しくお願いします。
(96/10/27 21:41 C県 Yさん)

(96/10/27)
脾臓に出来る腫瘍としては「真性嚢胞」「仮性嚢胞」「血管腫」「リンパ管腫」「悪性リンパ腫」「血管肉腫」などの他に「悪性黒色腫」、「悪性リンパ腫」「卵巣癌」からの転移などがあります。

このうち「仮性嚢胞」では石灰化や隔壁が見られることが多いのですがこれは大きな外傷を受けたあとにみられる病気で、そういうことは無いのですね。

頻度が多い(よく見られる)ものは「血管種」です。「悪性リンパ腫」 「血管肉腫」や「悪性黒色腫」、「悪性リンパ腫」「卵巣癌」からの転移などの場合にはかなりの症状が以前よりあり進行していることが多いです。

手術に対して「迷いがある」とのことですね。まず「病名」についてはお伺いになっておられるのでしょうか?

もしまだでしたら「エコーでの所見はお伺いしましたが所見の結果では主にどういう病気が考えられるのでしょうか」「一刻も争うような悪性の病気の可能性はどの程度あるのでしょうか」ということはお尋ねになっておかれてはどうでしょうか。

普通はこういうことは手術の説明の時にお尋ねにならなくてもお話に出ていることが多いです。もしも詳しく伺っておられない場合には「手術に疑問があるので」などという言い方は誤解を生じてはいけませんので「0月0日手術の予定の患者ですが主治医の先生にもう一度詳しくお話を伺っておきたいのですが」と連絡を入れられては如何でしょうか?

普通は即座に再度説明の時間を設定してくれます。

万が一「この前説明したでしょう」などと主治医が面倒くさそうに答えるようであれば(そういう病院は今ではほとんどありませんが)、私自身や私の家族がそういう状態の場合は私でしたら即座に医者を変えます。

十分にお話を伺った上でご自身が納得された上で手術を受けられるのが原則です。手術の危険性、手術によって良くなる点、手術のあとに予想される副作用など順序立てて説明をして下さるはずですのでよく伺ってください。不明な点は早めにお尋ねになることです。十分に伺った上ではご自身でしっかりと決断をなさることが大切です。手術を延期することによる危険性も知った上でご家族とも相談された上で手術を延期されることも自由です。

事実、ガンの告知をされても手術や化学療法をご自身のお考えで拒否されておられる方もいらっしゃいます。ご自分の体のことですので医師から十分に情報を得られたあとはご自分の責任で判断されるのはご自身のためにも医師にとっても良いことが多いです。

蛇足とは思いますが「手術をやって欲しい」「やっぱり止めて欲しい」と方針を3回も4回も変えられるのは手術予定を立てる上で他の患者さんにも迷惑がかかりますので避けましょう。

それからこれも蛇足かと思いますが万が一予想される病気を尋ねられてもてきぱきと答えられないような先生から手術を勧められているのでしたら考え直された方がよいのではないでしょうか。


昨夜脾臓の手術につき御質問をメールしたものです。
こんなに早く返事をいただけるとは思っても居りませんでした。
ご多忙の中、時間を割いていただき有り難ございました。

お話の様にもう一度担当医に説明を求めたいと思います。
先生の先進的、献身的な努力に敬意を表したいと思います。
事態の展開等、またメールさせていただきます。
(96/11/16 09:08)

脾臓の手術について御相談した者です。その後の経過を報告します。
アドバイスに従い担当の先生と何度かお話をする時間を設け、考えられる病名、手術を延期する事による危険性について質問しました。

病名については、”判らない しかし現実に腫瘍は存在しており悪性でないと断言できない”。危険性について聞くと”手術というものにはタイミングが有るのです、延期して転移したら後悔しますよ。”と言われました。

万全を期すためdataを貸していただき、第3者の医療機関での読影ならびに御判断をお願いしたところ、昨日診断を頂きました。

”病名 脾過誤腫 :良性疾患で有り、治療の必要はない。健康人として行動可能である。”

・・・・・・私は、足立先生から教えて頂いたポイントより、どちらの診断がbetterr descisionである可能性がたかいかを自分で判断し手術を中止しました。

このホームページでアドバイスして頂き、最もメリットを得たのは間違いなく私自信です、しかし手術を奨めた医療機関も長い目で見ればメリットを受けたと信じます。有り難うございました。と


良性疾患だったわけですね。

自らインフォームドコンセントを得られ大手術を回避された勇気に驚きと賛辞を送ります。全ての患者さんがもっと気軽に主治医に相談できる状況が出来上がると良いですね。

そのお手伝いに少しでもなればというのがこのホームページの一番大きな目的です。

大変詳しいご連絡に感謝します。勇気ある患者さんの模範として本日再掲載させてもらいました。
(96/11/17)