
C型肝炎とインターフェロン私の母ですが、十数年前に心臓疾患の手術をしたときの輸血でC型肝炎に感染しました。
現在医師よりインターフェロンの投与を勧められているようですが、副作用があると聞きます。
どのような副作用があり、どれほどの危険を伴うものかお伺いいたしたいのですが。
なお、年齢は58歳。自覚症状はないそうです。
(96/10/2 01:58 )
お返事ありがとうございます。
毎日ネットにアクセスしておりますので解説よろしくお願いいたします。
余談ですが、インターネットがこれほどありがたいと思ったことはありません。
(96/10/ 2 20:57 )
HomePage拝見いたしております。去る10月1日に、インターフェロンの件でメールいたしました0000と申します。
日本全国、果ては世界の方々からの色々な医療に関する質問に親身になってお答えなさっているのを見て、いつも感激し、すばらしいHomePageだと思っております。
足立先生もお忙しいとは存じますが、先の件に関しまして解説のほどよろしくお願い申しあげます。
( 96/11/ 1 02:06 神奈川県 Kさん)
c型肝炎のキャリアといわれました。
インターフェロンを進められました。
数値は正常です。将来子供がほしいのですが、大丈夫なのでしょうか。32歳。主婦
(96/11/
6 15:52 福岡県 Aさん)

(96/11/11)
まずAさんですが「数値は正常です」とありましたがGOT,GPTのことでしょうか。
現時点ではこれらの肝機能が正常の時にはインターフェロンは一般に勧められませんが詳しいことを送ってもらえますか。
それからAさんからのご連絡は何度か私に届くのですが私からの詳しい返信が届かずに戻ってきます。
メールアドレスをご連絡下さい。
今までに輸血を受けられたり針治療をされたことなども合わせて教えて下さい。
次にKさんですが大変お待たせしました。
十数年前の手術の時の感染と思われます。そうなるとかなりのウイルス量になっており治療に難渋する可能性も出て来ます
副作用ですがインターフェロンを打って5−6時間後にひどい風邪のような「発熱」、1週間から10日ほどで血液中の「白血球」や「血小板」が減ってきます。何ヶ月か打っている間にまれに「鬱(うつ)状態」や、頭の「脱毛」、命に関わることのある「間質性肺炎」などがあります。
インターフェロンの副作用はこのほかにものすごくたくさん種類があり専門医の指導の下に投与を受ける必要があります。
最近、私はインターフェロンのために「重症筋無力症」様の副作用の出た症例を経験し学会に報告し論文発表しました。幸いこの患者さんはご苦労と工夫を重ねてインターフェロンの治療を続け、副作用にもかかわらずC型肝炎は完全に治ってしまいました。72歳ですが今はとても元気にされています。(近日中にページにアップします。)
まず「発熱」ですが、これは10人中9人に起こります。しかし、10人のうち1人位は全く出現せずこういう人は「けろり」としておられます。もともとインターフェロンは風邪を引いたりしてウイルス感染を起こしたときにウイルスに抵抗して人間の体で作られる物質ですのでひどい風邪をひいたときと同じ状態になるわけで心配な副作用ではありません。数週間も打っていると慣れてきますが熱が出て関節も痛くなり大変ですので私は夜インターフェロンを打ちます。そうすると寝ている間に熱が出るので患者さんは夜うなされるだけで昼間は悩まずに済みます。こういう治療上の「コツ」を知っている先生かどうかでかなり患者さんの苦痛は変わってきます。「ただ治しさえば良い」、「自分の治療成績さえ上がれば良い」などと考えている医者にかかると損です。
次にしばらくしてから出てくる「白血球減少」と「血小板減少」ですがこれも一時的なもので慣れた専門医でしたらインターフェロンの量を適宜加減をしてくれます。普通は「白血球減少」のために感染症を起こしたり血小板が少なくなって体中から出血するなどということはありません。
頭の禿や鬱病、肺炎などは誰にでも起こるわけではありません。専門の先生でしたら日頃から気分が落ち込む人には特別注意をして下さいます。また肝臓の薬の「小柴胡湯(しょうさいことう)」という漢方薬を飲んでいる人に致死的な「間質性肺炎」を起こすことが多く注意が必要です。頭のはげはインターフェロンを止めると治ります。
このほかに「リウマチ」や「自己免疫性肝炎」などの自己免疫疾患のある人はインターフェロンの治療には不向きですので注意しましょう。
上に書いた程度の基本的知識の無い医者が興味本位にインターフェロンの治療をやってみようとすることがまさかとは思いますがあるかもしれません。積極的に「今までの患者さんの結果はどうでしたでしょうか?」と担当医に伺うようにしましょう。ご経験が数例の先生は注意が必要です。インターフェロンの治療はかなり難しい点もあり危険を伴いますので最低数十例の経験がありインターフェロンの治療経験の学会発表をされたりや論文を書かれている先生に少なくとも初めのうちは診て頂くのが無難です。
「先生の今までのご経験では如何でしたでしょうか?」と誘い水を出してみましょう。ご専門の自信のある先生でしたらかなり謙虚な先生でもご自慢話が流れ出てくるのが普通です。それほどインターフェロンの治療は難しいのです。ご自慢話の一つも出て来ないような先生でしたら遠慮した方がよいかもしれません。
こういうことを聞いてむっとされるような先生には少なくとも私の身内は診てもらいません。特に副作用のことを先生の方からお話頂けないようなら医者を変えましょう。インターフェロンの副作用を尋ねてみてむっとなさる先生がもしいらしたら患者さんのほうから失礼するのが無難です。
又、ご心配な点がありましたらどんな小さなことでもなんなりとご連絡下さい。
C型肝炎とインターフェロンについては新聞の健康欄にも御質問が寄せられ、お答えしておきましたので2−3日中にアップしますのでそれもご参考になって下さい。
解説どうもありがとうございます。 早速知らせます。大変参考になると思います。
母が近くにおりませんので、状況がよくわかりませんが、どのような処置をしたか、どのような結果になったかがわかりましたら、またメールいたします。
それと、十分なインフォームドコンセントをして下さる方に診てもらうよう、注意しておきます。
新聞記事の方もよろしくお願いいたします。
足立先生のような方がいらっしゃると、とても心強く感じます。これからもよろしくお願いいたします。
(96/11/11 22:58 神奈川県 Kさん)