質問・回答(0116)


「骨嚢腫」の手術を勧められていますが?

骨嚢腫(こつのうしゅ)についておたずねします。(37歳・男性)

半年程前から、右足の踵(かかと)部分に鈍痛を覚え、現在も、歩行時に少し、右足をかばうような状態です。足の裏の踵の部分を押さえると芯がいたみます。

A総合病院の整形外科とB個人病院の整形外科(スポーツ外科)の2ヶ所で診察を受けたところ共に、『骨嚢腫』と診断されました。

レントゲン写真を見せていただきましたが、1円玉大に丸く白く鮮明に写っておりました。境界には膜のようなものも認められました。

A病院の先生は、早い時期に手術が必要である。手術法としては、踵の中身を掻き出して人工骨か、腰の骨の一部を移植する方法ががある。1ヶ月程度の入院になるでしょうと言われました。

B病院の先生は、痛みが気にならなければ手術は必要ありません。手術法としては、人工骨と腰の骨の一部を両方あわせて移植する方法がありますと言われました。 説明を聞くと、大掛かりな手術の印象を受けましたが、先生自身は、簡単なように言われました。

初めて手術を経験するので不安です。 何か助言をいただければ、幸甚に存じます。

OOOOOました。OOOOますが、ご都合が悪いときは御一報願います。OOOO です。
(97/ 1/ 7 23:46 鹿児島県 Xさん)

メールありがとうございました。また、OOOO歓迎致します。後ほどOO頂きたく思います。

ご質問ですが鹿児島県とのことですが熊本大学の高木教授(整形外科)は骨嚢腫、特にかかとに出来たものには手術を出来るだけ避けて患部にステロイドを3ヶ月に1回注入することにより良好な成績を上げておられると聞きます。

手術がどうしてもお嫌な場合、躊躇されている場合には一度相談されてみるのも良いかもしれませんね。

余裕がありましたらホームページ上で詳しくお答えしたいとも思っています。 OOOOOありがとうございました。


97/ 1/ 9 00:59
足立先生 早速のご回答ありがたく頂戴いたしました。

頭の中には、手術のことで一杯でしたが、先生の助言の中で手術をしないですむ治療法を知り、驚くとともに感激しております。

アドバイス通り、相談してみたいと存じます。足の痛みは、まだ取れませんが、精神的にグッと楽になりました。片田舎で一人悶々としておりましたが、インターネット乢ツ$N$* かげで情報面でのハンディは解消できそうです。

面識もない者に、的確に、親切丁寧に助言下さる、先生の姿勢には頭が下がります。 今後とも、益々のご発展を祈念いたします。

こちらの結果もご報告できたらと思っております。 本当に ありがとうございました。


お礼のメールありがとうございました。 九州では大分医科大学の中村道利講師も「骨嚢腫」のステロイド注入療法についてご経験が豊富なようです。

手術のように1回でほぼ完治というわけには行かず通院が必要ですのでそういうことも考慮されてどうなさるか決められてはどうでしょうか。いずれにせよその道の専門家に手術やステロイド注入療法の過去の成績からそれぞれやった場合の副作用の頻度、程度、将来どのようになるかなどとことん納得のいくまで説明を受けられるようにお勧めします。お尋ねしているうちに本当に専門家か、経験豊富な先生かなどもすぐに分かってくるものです。情報はお送りしますので最終的にどうなさるかはご自分でご判断下さい。

なおもしかしたらもう少し詳しくホームページ上でも解説させてもらうかもしれません。ではまた。

(ホームページ追加)
「骨嚢腫」は日本国内での報告は年に100−200例の時折見られる腫瘍性と考えられている疾患です。5歳から20歳未満の方が3分の2を締め御質問者のような成人例は比較的少ないです。

長い管状の骨の体に近い方の端にできることが多いのですが足(正しくは下肢)の付け根(大腿部)や腕の付け根の部分に多く続いて御質問者のように踵(かかと)にできることもあります。しかし厳密にはこの踵に出来るものは骨嚢腫に含めない考えの人もいます。

御質問者のように軽い痛みがあることで見つかったり、たまたまレントゲンを撮ってみつかったり、また、抵抗に弱いためにその部分が骨折をしてしまってからみつかったりします。

一般的に踵の骨嚢腫は手術などしないで様子をみることが多いのですがあくまで一般的な話であり体の重みの掛かり具合その他により骨移植などの手術の必要な場合もあります。

私は急を要する手術ではないので納得のいくまで専門家の意見を伺うのが良いと考えます。

このホームページでは外科医から手術を勧められて私の意見を参考に、高いレベルの専門家に相談をして必要のない手術だとわかり止めた方さえいらっしゃいます(平成8年11月頃だったと思います。是非ご覧下さい。)。

手術が好きな患者さんは別ですが躊躇されている方は慎重にされてはと思いますがいかがでしょうか。

なお、別の病院にかかられる場合には出来ればそれまでの病院で撮られたレントゲンなどは前の病院で借りて行かれるのが理想ですし普通は貸してくれます。先進諸国では「手術に関してセカンドオピニオンを聞きに行きますのでレントゲンを貸して下さい」などと言うのですが、日本ではそういことをいうといやな顔をされるでしょうか。