
小学1年生の息子が「骨髄炎」や「骨肉腫」の可能性があると言われて心配ですはじめまして
このような活動をされていらっしゃることに敬意を表します。今後も私のようなものに医療の情報をこのようなオープンな形で提供して下さることを期待してます。
ところで、私の息子の病気について教えていただきたくこのメールを書きました。
経過
息子は小学校1年生です。先日土日にスキーに家族ででかけいたって元気でした。怪我もありませんでした。ところが、スキーから帰って来た次の日(0月
00日0曜日)に少しひざの痛みをうったえ、火曜日の朝にはひざの横が赤くはれてきました(内出血の様子はなく単にうっすら赤くなっている感じです)。
早速近くの整形外科に行って診察してもらったところ(レントゲン、CTスキャン)、骨髄炎や骨肉腫などの可能性があるということで、さらに血液検査をし次の週の
0曜日にMRIの検査をすることになりました。現在は、血液検査の結果を心配しながら待っている(00月00日)状態です。なお、その間の薬は消炎剤のみをいただいております。なお、直接スキーが原因になったとは考えられません。
お聞きしたいこと
上記のような病気や、診察法などの基礎知識がないため不安になるだけで手のほどこしようがありません。血液検査の結果が出る前に基礎的な知識をぜひ入れておきたいと思っております。家庭医学の本などはざっと目を通しましたがどうもはっきりわかりませんでした。
(1)血液検査で何が分かるのか
骨髄炎とか骨肉腫とかいった区別が可能なのでしょうか?また、良性、悪性などの判断は血液検査で分かるものなのでしょうか?
(2)MRIで何がわかるのか、それまでの治療法は?
CTスキャンでは悪そうだとまではいわれましたがそれが具体的にどんな病気かまではわからないようでした。MRIでは病気の特定までできるのでしょうか。また、MRIは非常に混んでいて通常何ヶ月もまたされるとの事でしたが(今回は子どものこともあり急いでわりこませていただきました)、それまで、治療をしなくて良いのでしょうか。
(3)どのような病気なのか
たとえば、悪性の骨肉腫といえば、ああ癌だなと思って最悪の事を想定しなければならないと思いますが、骨髄炎などはどのような治療法があって(投薬のみでなおる、手術が必要など)どの程度の期間がかかるのかといったことが皆目わかりません。もちろんケースバイケースだとは思いますが、代表的なことを教えていただけると非常に助かります。また、特に子どもということもあり、進行はどの程度のスピードで進むのかなどの情報もいただけるとたすかります。今回の例では、次の検査まで1週間以上も放っておいて大丈夫なのかなど非常に気になります。さらに、例えば、足を切断するなどの可能性はどの程度あるのかなども教えていただければと思います。
勝手な質問ばかりで申し訳ありませんが、教えていただけると助かります。よろしくお願いいたします
(97/ 2/26 14:08 都道府県名不明)

(97/2/28)
メール拝見いたしました。さぞご心配のことと心中お察し申し上げます。まずはご質問の順にお答えします。
(1)血液検査で何が分かるのか
骨髄炎とか骨肉腫とかいった区別が可能なのでしょうか?また、良性、悪性な
どの判断は血液検査で分かるものなのでしょうか?
「骨髄炎」の場合血液中の白血球やCRPという炎症反応などが高くなりやすい傾向などはありますが必ずというわけでもなく逆に「骨肉腫」でも高くなることがあり、血液検査だけではこれら2つの病気やこれら以外のよく似た病気(たくさんの種類があります。)との鑑別は困難です。血液検査だけで良性、悪性の区別も殆ど不可能です。
(2)MRIで何がわかるのか、それまでの治療法は?
MRIでも同じ事が言えます。それだけ情報量が多くなりやや診断の確率が高くなるという程度です。むしろ手術の範囲や方法を検討するときに重要な検査です。
(3)どのような病気なのか
「骨髄炎」は骨の髄に細菌が感染した病気でこの場合体の他の部位の感染症とは違い抗生物質の点滴のみで治ることは少なく結局手術が必要になることが多いです。
「骨肉腫」は100万人に5人という極めて稀な病気でもしそうなら以前は殆どの方が1年以内に亡くなられる悲惨な病気でした。しかし最近では数日以内に大急ぎで診断をして最近の化学療法で治療をすることにより足を切断せずに治療して5年以上たっても再発なしに過ごしておられる方もいらっしゃるようになっています。
どの程度の病院におかかりなのか、例えば整形外科のご専門の先生が何人くらいいらっしゃる病院なのかなどでかなり状況が違ってきますがまず私が思いますにレントゲンやCTの様子からして「骨肉腫」などの悪性腫瘍の可能性は無いとは言えないが非常に低いとご自身のご経験から判断なさっておられるのではないでしょうか。そうでないと痛み止めだけを投与されて来週の00曜日にMRIの検査待ちというようなことは考えにくいです。もしも骨の悪性腫瘍の可能性があれば大急ぎで入院してもらい生検と言って悪いところを一部実際に取ってくる小さな手術をまずなさるはずです。
「骨肉腫」といえば命にもかかわる病気です。極めて可能性の低いことを念のためにおっしゃったのではないでしょうか。
そう祈っております。
(97/ 3/ 3 08:28 )
足立先生
先日メールご相談しました、00というものです。 早々にお返事をいただきましてありがとうございました。お忙しいなか、非常に早いお返事を頂き恐縮しております。
メールを送った時は、かなり動転しておりまして、その後ばたばたしてお返事が遅れたことをお詫び申し上げます。
その後、膝のはれが引いて痛みも無くなってきました。00曜日に血液検査の結果ともう一度レントゲン撮影をしました。血液検査の結果は炎症反応はあるが、化膿しているというほどのものではないとのことでした。レントゲン撮影の結果は、まだあやしい部分が写っているとのことです。しかし、骨髄炎や悪性の肉腫の場合ははれが引いて痛みもなくなることはないそうなのでまずはひと安心とその先生はおっしゃっておりました。おそらく骨膜炎程度だろうと言っていました。 MRIでさらに怪しい部分を検査するとのことです。
>どの程度の病院におかかりなのか、例えば整形外科のご専門の先生が
;何人くらいいらっしゃる病院なのかなどでかなり状況が違ってきますが
>まず私が思いますにレントゲンやCTの様子からして「骨肉腫」などの悪性腫瘍の
>可能性は無いとは言えないが非常に低いとご自身のご経験から判断なさっておられる
>のではないでしょうか。そうでないと
>痛み止めだけを投与されて来週の00曜日にMRIの検査待ちというようなことは
>考えにくいです。もしも骨の悪性腫瘍の可能性があれば大急ぎで入院してもらい
>生検と言って悪いところを一部実際に取ってくる小さな手術をまずなさるはずです。
>
結局足立先生のおっしゃることが正しかったようで、かかった先生の判断はまだ初期であり少し様子を見て見極めようとしたものと思われます。
貴重な情報と時間をありがとうございました。 先生の今後のご活躍を期待しております。
ご丁寧にお礼のメールをありがとうございました。少しでもお役に立てれば嬉しく思います。