質問・回答(0127)


「インフルエンザ」について教えて下さい。

現在流行しているインフルエンザ性感冒症状(吐き気、発熱が初発症状)に対し家庭でできる対症療法について何か効果的なものがあれば教えて下さい。
(97/ 2/ 2 18:27  沖縄県 Iさん )

(97/2/2)
現在「香港A型」と考えられているインフルエンザが流行し、私の患者さんも何人か肺炎を併発して来院され入院される方も多いです。新聞報道によりますと老健施設などで死亡された方もいらっしゃるとのこと私はかなりの部分は人災と考えています。

インフルエンザを含めて「普通感冒」についての一般的な対処法は
私が現在つとめている 西武庫病院(電話06-431-0015)という病院のホームページのフォラムに「インフルエンザについて」として執筆して挙げておきましたのでご参考になさって下さい。

本年度の異常な流行を予想してアップしておいたものです。以下補足して解説します。

「吐き気」に対しては対症的に「プリンペラン」や「ナウゼリン」という薬の内服、座薬、注射などが著明に効果があります。

安静、水分補給、栄養などが重要なのは言うまでもありません。 一部にしろ「インフルエンザウイルス」に効果の証明された薬剤は「塩酸アマンタジン」という薬以外ありません。この薬は大変な効果があると言うほどではないのですが確実な効果が認められています。不思議なことに日本ではインフルエンザの薬としては保険診療を認められていませんので皆さんが病院で貰うことはまずありません。

何故こういうことになるかは新聞社にでも聞いて下さい。「欧米先進国」(今の若い人たちはこういう言葉はあまり聞いたことがない。日本が先進国と思っている)では認可されている薬がマスコミや患者が騒いで訴訟でも起こさない限り「手続き」のために置き去りにされ、当局の意向に逆らい患者さんの為を思いそれを急ぐ京都大学の医者のようなのは警察から逮捕されるというのが現状です。AIDSの治療薬だけは世間で騒がれたのでアメリカのFDAで承認された薬がこれから大急ぎで承認されるそうです。遅すぎます。

日本の国がピークを通り越して衰退に向かっている兆候の原因の一つでしょう。何とかしなくてはいけません。

あまり書くと私も「逮捕」とは行かなくても種々のルートから嫌がらせを受けてはいけませんので閑話休題。

風邪を引いたときにはどのようなものを食べれば良いでしょうか。

「医食同源」に即した素晴らしい処方が上記, 「西武庫病院のホームページ」に載っていますので参考にして下さい。

風邪を引いたときの食事として最も勧められるのが「水炊き」と「餃子」です。

「水炊き」にはビタミンB群を豊富に含んだ豚肉、鶏肉をたっぷり出汁として入れて下さい。風邪に対する抵抗力となる「ビタミンC」の入った野菜と、鼻、喉の粘膜の保護作用著名な「ビタミンA」の豊富な人参を忘れないで下さい。たれは当然のこと「ビタミンC」も豊富な「大根下ろし」に「柚子(ユズ)」や「レモン」を忘れないで下さい。いずれも「ビタミンC」がたっぷり入っています。

風邪を引いていない家族の人は「がら」を、風邪を引いた患者さんは「スープ」を戴くように心がけて下さい。「ビタミンB」を中心とした栄養分がスープにたっぷり入っています。もちろん灰汁(あく)は気が付く度に、間断無く取るように努力しましょう。灰汁を以下に上手に取るかは大切な食欲に大きく影響します。

「水炊き」が「風邪に良い」理由は栄養だけではありません。鍋から出る赤外線が風邪の患者さんを程良く体の芯から暖め、鍋から上がる蒸気は粘膜を潤します。

次に良いのが「餃子」です。第一「水炊き」ばかりでは患者さんもご家族の方もやりきれません。「水餃子」でも「蒸し餃子」でも「焼き餃子」でも構いません。ニンニクをたっぷり使えるとなお効果的です。もちろん「ビタミンB」の豊富な豚肉は入れて下さい。

「食療法」を中心に書きましたが、インフルエンザの予防に最も効果があるのが「インフルエンザワクチン」です。欧米先進諸国では老健施設に入所が必要なレベルの老人や風邪の患者さんに接しやすく患者さんにうつしてはいけない医療スタッフは「インフルエンザワクチン」を接種しておくことはレベルの高いところでは常識となっています。日本では「ワクチン」の純度などのレベルの高さに比べて摂取率の低さは不思議なことです。これさえ受ければ「風邪」に絶対罹らないなどと思って貰うと困るのですが、「風邪」には罹りにくくなるのは事実ですし、たとえ引いても明らかに軽くて済みます。

老人や体の弱い人はもちろんのこと受験生は受験の前かその前の年から接種しておくことをお勧めします。

風邪に罹ってしまった場合には「肺炎」、「髄膜炎」などの重大な合併症の対策や「結核」の鑑別の為に病院を受診することは大切です。咳、熱、鼻水などの症状を取るために薬は出しますが風邪のウイルスを直接減らす薬は出せませんのでご承知おき下さい。また「抗生物質」も風邪のウイルスには効果が無いことを知っておいて下さい。

なお 西武庫病院のホームページの直接の管理は足立医師の担当ではありません。お気づきの点やご意見(「足立のホームページで『見に行け』というので折角見に行ったが見えにくい。ブラウザは何を使えというのか」、「ちっともおもしろくないホームページだ。病院のホームページなのだからもっとしっかりとした患者さんの役に立つものにせよ」など)は上記病院事務(電話06-431-0015)へ直接ご連絡ください。