
肝臓に水・脱腸について8月13日の朝日新聞で拝見しました。こんなページを探していました。知り合いに医師がいないものにとって、神様に逢えたような気分です。000の0000でお願いいたします。
はじめまして。ずっと、こういうページを探していました。他に聞く人もなく、困っいるところでした。
59歳の母のことでご相談します。相談内容は2つあります。
最初は風邪だと思っていました。発熱と眠れないほどの咳。この咳と微熱が1ヵ月位続き、疲れやすいことから、受診を勧めていたのですが、医者嫌いの母は、市民検診の血液検査を受けました。これが6月のことで、このとき
GOT:29
GPT:54
γ−GTP:70
LDH:263
ALP:366
LAP:205
空腹時血糖:120
で、判定が「要指導」でした。(要精密検査のワンランク下)
特別診てもらうほどのことでもない。といわれほっとしていたのですが、どうしても気になったので、1ヶ月後の7月、無理矢理近所の内科で診てもらったところ、「この数値は、放っておけない」と、すぐエコーがかけられ、CTをとった結果、約3cmの黒い影が見つかりました。
その日の血液検査の結果、 GOT:29 GPT:17 γ−GTP:16 (LDH他は項目になし)
αフェトプロティン:4.9 CEA:2.1
医師の説明によると、恐らく肝臓に水がたまっているのだろう。エタノールを注入して、水を取る方法があるが今その必要はない。
αフェトやCEAも正常値だし、そもそも悪性の場合は、影の色が、もっと白っぽくもやのようになるので、心配はいらない。薬もなし、運動制限もなし(母は、水泳やゴルフをします)このまま3ヵ月ぐらい様子を見ることになりました。
本人は、やはり以前より疲れやすく感じているようで、少し横になると楽な様です。肝臓も代謝をつかさどる器官なので、水が溜まると言うのもわからないではないですが、これまで聞いたこともなく、家庭医学の本でも見当たらず、本当にこのままでよいのか、それとももっと大きな病院で、細胞診でもしたほうがよいのでは、と悩んでいます。
αフェトやCEAというのは、かなり信頼できる項目なのですか。それに、最初の血液検査で引っかかった項目が、影が出ているにもかかわらず、正常値なのも不思議です。
そして二点め。エコーの結果、右の腎臓が少し下がっていると言われたのですが、(それについては、心配ないと言われました)母には、1.2歳の頃から脱腸の持病があり、しかも年々ひっこみが悪くなってきていることを話したところ、腎臓の位置とは関係ないが、そんなもの持っていても鍛えてどうにかなるわけでもないし、ひどくなる事はあってもよくなることはないから、すぐにでも切ろうと言われました。
盲腸より簡単な手術だから、とかなり強く勧められたのですが、まれに他のところに腸が出る人がいるとかいう話もあり、新聞にも経過が悪かった人の相談がのっていたりして、ふみきれません。 まして、今回のように肝臓に異常がある状態で手術などしてよいものかどうかも不安です。
しかも13年位前に、脳動脈瘤破裂によるくも膜下手術を受けたのですが、それ以降身体にメスを入れることを、極端にいやがるようになっています。
他の先生の考えも知りたいと思っておりましたところ、偶然このホームページを知りました。手術については、最終的には本人の判断だとは思いますが横になっていれば何とかしのげるせいか、「引っ込まなくなったらそこが壊死を起こすぞ。」という脅しもあまりピンとこないようです。
手術によるメリット・デメリットをお教えください。 少し長くなりましたがどうぞよろしくお願いいたします。
( 97/08/25 16:18 大阪 Nさん)

(97/8/26)
実際のエコー(超音波断層写真)を拝見したわけではないのではっきりとはしませんが「水だろう」と言われた3cmくらいの黒い影というのは肝嚢胞(かんのうほう)のことではないでしょうか。
肝嚢胞はチスト(cyst)とも呼ばれCTやエコーなどのおなかの検査をしているとしばしば認められます。どちらかというとやや女性に多い傾向があります。普通は肝臓のなかに生まれつきできた風船のようなものでその壁からにじみ出た液体が入っていてエコーやCTでは黒く写ります。
「水だろう」と言われたのはこのことかもしれませんね。遺伝というほどではありませんがご両親、ご兄弟にある人に多く出る傾向があります。よほど大きくならない限り特別な症状は無く、CTやエコーなどの検査をするまでご本人も気づかれないことがほとんどです。同時に腎臓や膵臓に同様のものが出来ている人もいらっしゃいます。
肝嚢胞があるからといって血液検査に異常が出ることはほとんどありませんのでもしも肝嚢胞のエコー診断が間違いが無くしかも血液検査に異常がある場合には何か他の原因と考えるべきです。
肝嚢胞は直径3cmの大きさとしたら全く治療の必要はありません。少しずつ大きくなる傾向はありますが直径3cmのものが処置が必要なほど大きくなるためには数十から百年ちかくかかるでしょう。おなかの中で邪魔になるほど大きくなった場合には針を刺して中の液体を吸い出してからエタノールや塩酸ミノサイクリンなどを何回か注入してしぼませることがあります。
なお、アルファフェトプロテインやCEAなどの検査はとても役に立つ検査ではありますがこれらの結果だけで病気の診断は出来ません。エコーなどの画像診断と合わせて判断されます。
次の脱腸のご質問ですが肝嚢胞やこの程度の血液検査の異常でしたら手術が出来ないということはないでしょう。「嵌頓(かんとん)」と言って出てきた腸が戻らなくなって腫れ上がったりすると大変ですので万が一のことを考えると手術をしておくに超したことはありません。
手術中に使う薬剤でショックを起こしたり手術のあと入院中にMRSAに感染してしかもそれが重症化するなど極めて頻度の少ない特殊なことが起こらない限り安全な手術ですので、評判が良く信頼のおける先生に手術を受けておかれるようお勧めします。
だからと言って脱腸の人全員が必ずしておかないといけないという手術ではなく万が一もどらなくなってもすぐに病院に駆けつけるようにさえしておけば手後れになることは少ないです。しかし、登山や旅行などを良くする人や診察した医師から「そろそろしておいては」と言われている場合には手後れになりがちですので是非手術を受けておかれるようにしましょう。
ところで、2週間以上続く咳と疲れ、微熱があるとのことですのでまずはじめにどうしても結核が心配です。胸のレントゲン写真や喀痰の結核菌検査などは済まれているとは思いますがもしもまだならそういった点もご相談なさるようお勧めします。
また、肝臓やその血液検査だけに目を奪われること無くその他の悪い病気が隠れていないか全身の詳しいチェックをお勧めします。
ホームページの回答を拝見いたしました。早々にご回答頂きありがとうございます。
母もとても安心したようですし、今回の事で、初めて自分の身体の事を、前向きにいろいろ考え直しているようです。
ヘルニアの手術については、これから家族会議で決める予定です。 素人にも大変よくわかるお答えに、みなで感激しています。
ただ、やはり以前に比べて疲れやすいこと、クモ膜下出血から10年以上になり、頭のCTをとろうかと言う話も出ている事など、一度詳しい検査は必要のようです。 手術をどこで受けるか、など、かかり付けの医師と相談するとともに、また先生のお知恵をお借りする事があるかと思いますが、その節はどうぞよろしくお願いいたします。
最後になりましたが、本日ご0000させて頂きましたので、ご確認ください。(0000の00になっています)
本当にありがとうございました。
このような素晴らしいホームページがいつまでも続きますように。足立先生もどうぞお身体を大切に