
若いのに血栓を起こします。 さっそくご返事をいただきありがとうございます。いろいろと考えてみましたが文字化けの原因がわかりません。当方ではMACを使用しております。 念のためもう一度FAXと両方で送らせていただきます。
8月13日の朝日新聞を見て、通信させていただきました。
私は00市000区在住の00000ともうします。
相談させていただきたいのは、義理の姉についてです。
これまでの病気個別相談室を拝見しましたが、よく似た症例がありませんでしたので、ご相談します。
症状と質問については本人からの文章を送らせていただきます。なお、義姉は41才で、酒、タバコの習慣はありません。
症状
00月00日に、それまで何の症状もなく突然、朝起きると右目が見えなくなり、同時に右側頭部に痺れたような痛みがありました。すぐ病院(眼科)で血行を良くする点滴を受けました。その日のうちに視力が90%回復しました。(今もそれ以上は回復していません)
その後、脳神経外科にて検査の結果、右の首の血管に血栓があり、それによって右後頭部の血流が悪く、現在左脳でそれを補っている状態だそうです。なお、血栓は治らないと言われました。
今のところこれといった症状がないので治療も薬も必要ないとのことです。
質問
ふつう血栓ができるのは老人がほとんどなのに、なぜ41才にして血栓ができてしまったのでしょうか。野菜中心の生活で食生活からは考えられません。
血栓ができやすい原因に血液や心臓、その他内蔵のいずれかに問題がある場合はないのでしょうか。
もし問題がある場合どのような病院の何科に行けばよいのでしょうか。
脱水症状に気をつける以外ほかに何か注意することはないのでしょうか。
以上です。
お忙しいのに恐縮ですが、よろしくお願いいたします。
0000の000で
義姉の血栓のことで8月下旬に相談のメールをお送りしました、 00市在住の00000ですが、是非ともお返事がいただきたく、あらためてこちらのページでお願いします。
前回の質問の時忘れていたのですが、検査を受けた病院の話では病状が進むと失明すると言われたそうです。
このまま為すすべもなく手をこまねいているしかないのでしょうか。
私たち夫婦も気がかりでなりません。血栓を取り除くことが不可能としても、せめて進行を止める、あるいは遅らせるために何か手だてはないのでしょうか。
また、本人がそのために日常生活で気をつけることがあれば教えていただきたいのです。
ご多忙とは思いますがよろしくお願いします。
( 97/ 9/16 22:46 大阪府 Hさん)

(97/9/18)
大変ご心配なご様子と、ご家族のことを思われる愛情がメールを通してひしひしと伝わってくるようで胸を痛めています。
ご指摘のようにそもそも血栓症というのは中高年者に発症するのが一般的です。
41才の若さでしかも眼と後頭部の2個所の動脈に血栓があるとすると何か特殊な病態がないか、調べておかれる方が良いでしょう。
可能性のあるものとしては、心臓の疾患、高血圧、喫煙、高コレステロール血症、抗血液凝固物質の欠乏、抗リン脂質抗体症候群、異常ヘモグロビン疾患、血液粘度亢進状態、血管炎、膠原病、筋肉繊維形成異常症、動脈の解離、偏頭痛、ホモシスチン血症、全身性エリテマトーデス(SLE)、コカインや避妊薬の使用、妊娠、外傷、装具装着、などかなりの種類の状態があります。
最近、ある件で鑑定意見を求められて文献を集めた機会がありましたが、その中でMocciaという人が、大変たくさんある若年者の脳梗塞の原因で頻度の最も高いものとして虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞など)、高血圧、喫煙、高コレステロール血症の4つを挙げていました。ご質問のメールを拝見したかぎりではこの4つはあてはまらないようですね。
原因となりうる状態があまりにも多くてつきとめるのには大変な作業が必要なことが考えられます。
単にどこかの大学病院に受診したから原因が突き止められるというものではなく、血液、膠原病、血管関係に広く深い知識もあり、しかもかなり実力のある医師について調べてもらう必要があります。しかし、それでもなかなか原因がはっきりしないことも多いようです。
まずは今罹っておられる先生に血液凝固の検査、血液中の凝固物質測定、膠原病や自己免疫疾患に関する抗体などの検査を調べてもらわれてはいかがでしょうか。健康保険がきかなくて、高くつく場合もあり得ますので事前に良く相談する必要はありますが簡単に採血だけで出来る検査が多いです。
あとは大学病院、大病院の血液や膠原病を専門にやっている内科を受診することになるでしょう。大阪地域では大阪市立大学附属病院や大阪赤十字病院は脳梗塞、血液疾患、膠原病などいずれも評判が高く、もしも良い先生にあたれば親身になって相談に乗ってもらえることでしょう。特定の良い先生の情報までは持ちあわせておりません。
治療法は原因が判明してからということになりますが、脱水を防ぐために水分を十分にとることはいずれの場合でも有効です。あとは、検査結果ににふりまわされたり、病気に負けてしまわない強い精神力も重要です。
(23 Sep 1997 21:02:18)
お忙しいところ、さっそくご解答いただきありがとうございました。義姉にすぐ郵送しましたところ、「喜んでおります。お礼を申し上げてください」とのことでした。
先生のお話の通り、通院先でいろいろたずねるのは、なかなか難しい現状があります。
今後ともよろしくお願いいたします。遅くなりましたが、9月22日に000きました。どうもありがとうございました。先生自身もお体を大切に、御健闘ください。