質問・回答(0161)


男性が服用した薬で胎児に奇形が出ますか?

以前にも利用させていただきました。
すばらしいページだと思います。影ながら応援いたします。

女性が薬の服用で、妊娠中の胎児へ悪影響があるというのはよく聞く話ですが、男性が薬服用中の性行為で女性が妊娠した場合、胎児へ影響がある場合があるのでしょうか?その場合、それはどんな薬なのですか?

おかしな質問かもしれませんがよろしくお願いします。
( 97/ 9/14 07:28 千葉県 Tさん)

(97/9/14)
決して「おかしな質問」ではなく誰もが気になることで実際しばしば尋ねられます。
はっきりとしたデータが示されているわけではありませんがまず心配ないとされています。

昔、痛風の特効薬として使われた「コルヒチン」という薬や「エトレチナート」というビタミンA誘導体で「乾癬」や「魚鱗癬」などの皮膚角化症の治療に使われる薬などで男性側の使用による胎児異常が言われてこともありました。

しかし、現在ではこれらの薬だけでなく抗がん剤など催奇形性の強い薬剤でさえ殆ど影響が無いと考える人が多いです。

理由は精子の競争原理に因ります。
もともと正常男性の精液中の精子には顕微鏡で確認できるだけでも約20%何もの奇形精子が存在します。受精は何百億もの精子の中で激しい競争に打ち勝ったもの1個が選ばれるわけですので、男性が服薬のためにかなりの数の精子がたとえ奇形になったとしてもこの競争の中で淘汰されると考えられます。精子の運動能力だけでなく受精能力、受精卵の着床能力などでもこの競争原理が働きます。殆ど影響が無いとされることが多いのはこういうわけです。

なお、万が一影響があったとした場合、精子はおよそ74日で造られて射精時まで蓄えられますので、3ヶ月前くらいからの薬が影響するのであって射精直前に服用した薬は大変考えにくいですので申し添えます。

当然のことですが、薬は本当に必要なものだけを使うことが大切です。