質問・回答(0173)


米国でツベルクリンが陽性というだけで結核でもないのに薬を飲まされそうなのですが

先生の医学に対する学者としてだけでなく医者という前向きな姿勢に尊敬しております。

前略 私は、昨年の11月より米国ニューヨーク州バッファローにて手の外科の研究を志す整形外科医です。 こちらの研究所の入職にあたり身体検査を受けたところ、ツベルクリン反応にて15x10ミリの陽性と判定されました。同日、胸部レントゲン、並びに採血検査を受け、翌日(本日)デジデント?(名札に書いてあった)により診察を受けた結果,INHを今後9カ月に渡り服用するように指示され、処方箋を受け取りました。

現在、過去にわたり私の健康状態は、すこぶる良好で、結核に見られる自、他覚症状は、全身にわたり全くありません。また、既往症、家族歴も特に何もありません、もちろん性病等もありません。胸部レントゲン、採血検査結果は、見せてはもらえませんでしたが、尋ねたところ特に異常は無いとのことです。 結論として診断は結核ではないが予防のための薬の服用が必要と言われました。

渡米までの8年間、臨床医としてほとんど総合病院病院で働き、2人の結核患者と出会った記憶がありますが、恥ずかしながら学生(中学生?)以来、ツ反は受けたことがありません。BCGはしたと記憶しております。 現在、結核に関する書籍もなく、及び記憶の薄れもあり明日まで待てずに先生にご相談した次第です。

できましたら次の事項につきご教授してもらえば幸いです。
1.診察の先生の診断に従い、結核菌感染として薬を服用すべきか?また、日本の治療もツ反陽性者には予防的治療として同様であるか?その場合、薬の種類は1剤あるいは2種類以上つかうか?

2.過去にBCGを注射した場合、陽性化もあり得ると記憶してたのですが・・・? ( 98/ 1/21 13:31 米国ニューヨーク州バッファロー Yさん)

(98/1/21)
米国ご留学中とのこと張り切っておられると思います。 私も大学卒業2年後にニューヨークのコロンビア大学に2年間留学をしていたことがありそのころを思い出します。 その時も日本人の留学生がツベルクリン検査を受けて陽性の人は全員INHを内服させられて困っていました。

米国ではツベルクリン陽性者が少ないためのようです。日本ではツベルクリンの陽性者が、いくらでもいますのでいきなりそれだけで予防投薬はしませんが米国ではするようです。日本の事情を話して分かってもらえれば良いですが、万が一結核がもしあったりして周囲の人が感染したりすると担当の医師の大きな責任問題にもなるのでなかなか了解してもらうのは難しいのではないでしょうか。 なんだか「訳の分からない極東から来た外人が悪い病気を米国内に持ち込ませてはいけない」という考えがあるようでもありますし、制度として一律に予防投薬はやるようで「郷に入っては郷に従え」とするしかないかもしれません。

ご存知とは思いますがINHの副作用としては頻度は低いですが末梢神経障害、肝障害などがあります。 インターネットの上でおおっぴらにお勧めするわけにはいきませんが、もし私が先生の立場でしたら日本の事情を説明してもどうしても分かってもらえない場合万が一結核を発症したら日本へ帰ってきて治療を受ける覚悟をした上で薬だけはもらって服用している振りをして米国での仕事を続けるでしょう。 先生はしっかりと担当医の指示を守って下さい。