質問・回答(0206)


「 足、脚の異臭について」

Date:Thu, 10 Aug 2000 07:39:15 +0900

私は3*歳の会社員(事務職)、男性です。  身長 17*センチ   体重  6*キロ  病気歴 大きな病気、手術はなし、会社の健康診断では異常はありません。喫煙はしません。アルコールはほとんど飲みません。ストレス 感じます。イライラも有り。運動はほとんどしません。

私は、平成10年**月ごろから足(足裏)からの臭いに悩まされています。この臭いとは、今まで経験したことのないもので、足を洗った直後でも靴を履いて3分もすれば、臭って来ます。靴も洗いたて、清潔にしていても起きます。しかし、足を洗えば消えます。

(余談ですが、自臭症ではないです。気のせい、または過敏になりすぎているというものでは絶対にありません。水虫でもないです。また、以前に他の医療相談コーナーで、そんな事はありえないと言われましたが事実です。周囲の人の反応もちがって来ています。)

防臭スプレー、防臭用中じきも効果は30分ほどです。どんな臭いか説明はむずかしいですが、足くさ〜いというより、排気ガスのように息くるしいもので、車の中では真冬でも窓を開けなければいられないほどです。他人の足の臭いもわかりますが、別のものと思います。靴を履いて短時間で、また、靴を脱がなくても臭気がしてくるのは異常だと思うのです。 皮膚科で診察をうけましたが(赤外線照射)効果はありませんでした。

私なりに勉強して考えた事は、腸内のガスが血管を通って汗腺には入り、体外に出てきている。腸内のガスが関係してのではと考えますがどうでしょうか。また、最近、多汗症ではありませんがプロパンザインという発汗をおさえる薬を使ってみましたが、効果はありませんでした。

心りょう内科を診察をうけている矢先の先月初旬、臭いの発生する箇所が足裏から足首、ふくらはぎと拡大してきました。もう足を洗っても臭いは消えません。風呂上がりでもどこでも、1日中します。これが全身へと広まり、悪化しないかどうかとても心配しています。

私は、お盆休みを利用して、大都市の病院で診察をうけようか迷っていますがよい病院、科がわかりません。また臭気を感じるという事は、臭い発生のメカニズムがあるはずです。これがわからないと大変不安です。大変読みにくい文章で申し訳ございませんが、2,3日中の解答をどうぞよろしくお願いいたします。

Date: Thu, 10 Aug 2000 22:36:14 +0900 Subject:
メール拝見しました。

足の臭いのために周囲の人の反応まで違っているとのこと拝読し心が痛みました。他人が自分のことをどのように思おうが全然気にしないように見える人が最近増えてきているようにも思えますが、そういう中で、逆に「他の人から嫌がられないようにしたい」という気持ちは大変貴重なことと考えます。足の臭いがして周囲に迷惑をかけていては大変なのでとても気を使っておられる状況が良くわかりました。

医療相談のコーナーでの質問、皮膚科専門医での診察、心療内科の受診などかなり専門的な診療を受けておられるようですね。その上で「腸内のガスが血管を通り汗腺に入って臭っているのでは」というふうに熱心にご自分で原因究明、メカニズムの解明を試みておられるようですね。

その上でお盆休みを利用して大都市の病院を受診して「臭いの発生のメカニズム」を解明してもらおうと考えておられるように拝読しました。

率直な私の意見を申し上げますが、あなたの言われる「腸内のガス」の分析やそのガスが「汗腺」に入って周囲に臭いとして発散されている様子をたちどころに科学的に解明してくれる医者を探してもたぶんいないと思います。恐らく無理でしょう。

何故そういうことをしてくれる医者あるいは医学者がいないかという理由はいくつかあります。 まず第1に、医学は命に係わり合いがある病気を中心に進歩してきており「人が臭い」というような課題には少なくとも西洋医学ではほとんど研究を進めて来なかったし取り組んでいないのです。漢方医学でもそうではないでしょうか。 

これからはあなたのような患者さんが増えてくれば事情が変わるかもしれません。例えば黄熱病の研究をした野口英世のような優秀な人も、そういう命にかかわるような病気の解明が済んでしまえばこれからの若い研究者は「人の足の臭い」などという研究に興味を示すかもしれません。但し実際にはそういう研究に研究費が出るかどうかという大前提がありますが。(おそらく出す施設はないのではないでしょうか?)

第2に、臭いの研究は空気中の微量の分子を捉える必要があり、化学分析の中でもかなり難しい分野になります。普通の医学者などでは歯が立たないのではないでしょうか?  

その他にも、そういう研究に興味を持ってくれる医学研究者が居るか、その研究を支える研究費を出す国、大学、会社(製薬会社、化粧品会社など)があるのかどうか、などたくさんの課題があります。現実問題、突拍子も無いアイデアを出される社長さんなどがいらっしゃれば別ですがかなり難しいのではないでしょうか。

以上、考えてみますと残念ながらここ数十年のうちにあなたの希望されるようにあなたの足の臭いのメカニズムが科学的、医学的に正確に解明されるとはなかなか考えられません。 「お盆休みを利用して大都市の病院でこの臭いを科学的に解明してくれる医者を探す」というのは残念ながら、どの病院のどの科に受診したとしても難しいというのが私の見解です。 特に大学病院でしたらなおさら難しいというのが医療の現場の状況です。

臭いの科学的な解明のみを追求するのは現実的ではないと私は考えます。そういった状況を踏まえてあなたがどうしたら気持ちの上で安堵できるかを教えてくれるのには心療内科の医師が、ある程度は手助けになります。「大変不安です」とのご相談ですので、引き続き今かかりつけの心療内科の医師の診療を続けられるようお勧めします。

場合によってはこのメールもかかりつけの心療内科の医師に見せられて改めて相談されるのも良いかと思います。そうして心置きなく語り合われるのが良いのではないでしょうか。

現実的、実際的なことばかりで、特効薬的なお答えができませんで申し訳ありません。なんとか良い解決法を見つけ出す上でのご参考になさって下さい。