
Date: Mon, 8 Jan 2001 00:22:50 +0900
夫5*歳のことで相談させていただきます。
夫は昨年の9月ごろから呂律が回らなくなり、歩行のバランスも悪くなりました。
10月はじめにやっと病院へ行きましたがCTで検査したところ異常がないとのことでし
た。 その後2週間ほどしてMRIを取ったところ、脳底動脈の左側に解離性動脈瘤が見つかり
ました。
そこで,11月のはじめに血管造影を行ないました。結果は手術の困難なところなの
で、ノルバスク と小児用バファリンを服用し、動脈瘤の監視をしようということになりました。
ところが日々歩行が困難になっていくので病院を変わったところ、動脈瘤と症状が合
わないので 神経内科で見てもらうよう指示されました。
そこで12月の中ごろ**大学病院で診察してもらいました。 持参したMRIの写真を見て、この症状で疑われるのは、アルコールから起因するもの と、ガンが体の どこかにあってそれが神経を麻痺させているか、脊髄変性症か3つが30%づつの可能性 がある。 それは検査をして見なければわからない。しかし、検査入院は待機者が9人いるので2 月ごろになる。 症状が急に進むことはないので3月でも4月でもよいとのことでした。
ところが足元の不安定さは日々進行しているようで、とても心配です。 病名もわからず、ただ悪化するのを待っているようで、私も本人も不安が募ってきま
す。
●そこでご相談なんです神経内科のよいお医者さんを紹介していただきたいのです。
もし症状が進行性のものであったなら急いで対処したほうがよいと思うのです。
神経難病のHPで京都の宇多野病院の事を見ましたが、よい先生はおられるのでしょう
か。 宇多野は実家の近くなので・・・。一刻も早くお医者さんに見てもらいたいのです
が、 大阪でも結構ですのでよいお医者さんを紹介していただきたいとおもいます。
働き盛りの夫の心中を考えるとなんとしても直してあげたい思いでいっぱいです。
●もし、これから長期にわたって病状が悪化し、いずれは寝たきりになることも考え
て おかなければならないようなら、今のうちにいろんなところに連れて行ってあげたい
と思います。 春か夏に海外旅行をする計画でいました。行ってもよいのでしょうか。
たったの4ヶ月足らずで、今はものにつたって歩行しています。曲がったり振り向いた
りはできないようです。 歩くと疲れるようです。今の進行している状態から考えると、その先は真っ暗闇で
す。 どうしたらいいのか、親身になって相談できるお医者さんにめぐり合いたいと願って
います。 まとまりがない文章ですがいいアドバイスをお願いします。
Date: Mon, 08 Jan 2001 11:09:31 +0900 メール拝見しました。
**大学神経内科では下の1)、2)、3)のいずれかではないかとおっしゃっ
ておられるようですね。しかも30%ずつの可能性と言われたのですね。
1)「ウエルニッケ症候群」(アルコール摂取が原因でビタミンB1(「サイア ミン」と言います)が不足しによるひどくなると失調性歩行、眼球運動障害、末 梢神経障害、意識障害が現れます)
2)「亜急性小脳変性症」(胃癌、肺癌、その他体のどこかの癌から出た物質が
小脳を障害してそれが原因で歩行のバランスが崩れます)
3)「脊髄小脳変性症」(全く原因不明に徐々に小脳の症状が悪くなっていく病
気です。遺伝性のときもあります)
そうだとすると 3)の場合(これも30%なのですね?)はこれといった治療法がほとんどない
病気なので急ぐことも無くあきらめざるを得ませんが、
もしも1)だった場合は大急ぎで大量のビタミンB1(「サイアミン」)を点滴 や静脈注射をして治す必要があります。万が一本当にこの病気だったりして治療 が遅れるとそれだけ後遺症の残る可能性も出てきます。 本当に30%もこの病気の可能性があるのなら早めに血清中のビタミンB1濃度 の測定など、入院しなくても外来ででも出きる検査をしてもらう必要があります。 患者さんや家族の人が間違ってビタミン剤などを家で勝手に薬局から買って来て 飲んでしまうとこの病気の診断が返って大変困難になってしまいます。そういう 意味でも注意が必要です。
もしも2)の場合であればなおさら大変です。 どこかに癌があるのですからそれを一日も早く発見して早期の内に治療しなくて
はいけません。早期癌なら命を取り留めることができるが進行してしまうと手遅
れで命をなくされることはいくらでもあります。本当に30%もこの可能性があ
るのなら決してゆっくりとしていけはいけません。1ヶ月も2ヶ月も待ってはい
けないのです。癌さえ取り除くことができれば現在の症状も無くなる病気です。
以上のごとく大変な問題を含んでいますので本当に上記のような可能性が 合計60%もあるのかどうか大急ぎで確かめておかれる必要があります。 もし本当ならなぜ何ヶ月も入院を待っていても良いのでしょうか? メールを拝見しているだけの私には全く理解が出来ません。 一体どうなっているのですか?
宇多野病院は昔からてんかんの診療などで熱心な取り組みをされており有名です。
下記ホームページに全医師の名前などが出ていますのでご自分でもご確認、ご参
考になさって下さい。 http://web.kyoto-inet.or.jp/org/utano/index.htm
http://web.kyoto-inet.or.jp/org/utano/shinkeinaika.htm
私が直接面識のあるドクターはいませんがいずれも神経内科領域でご活躍の先生
です。
たくさんの先生がいらっしゃってどの先生を受診したらよいか分からないときは
私はまずは院長先生に受診してもらうようにお勧めしています。例外もあります
が一般的に院長というのは責任あるお立場で優秀な先生が多いですし、もしもご
自分の専門外であれば病院中の配下の先生の中から最も適した先生に回して下さ
るからです。いきなり院長先生に診てもらうのはいけないなどということはあり
ません。
そういう意味で遠慮は要りません。 月曜日の第二診察室、水曜日の第一診察室で 齋田孝彦院長先生の診察があるとイ ンターネットホームページ上には書いてありますので、 必ず、お電話(075−461−5121)などで再度ご確認の上ご診察をお受 けになるようお勧めします。予定の曜日でもその日だけは学会出張で代診の先生 だったりすることはいくらでもありますから。 理由は申し上げられませんが*****先生の診察はお勧めしません。
宇多野病院にいきなり直接行かれるても受け付けてはもらえるかもしれません
が、できれば**大学で事情を話し、齋田孝彦院長先宛ての紹介状を書いて もらい、MRIやレントゲン写真などの貸し出しを受けて受信される方がよろし
い。 MRIなどの貸し出しには、受持ち医の了解や貸し出し簿への記入など各病院そ
れぞれの規定に従いますが、最近では規定にさえ従えば貸し出ししてくれない病
院や貸し出しを拒否する医者などはほとんどありません。 以前はたまに転医を申し出ると気を悪くされるドクターもいらっしゃるようです
が最近はそういう医師はとても少なくなってきています。 今回の場合、病状がどんどん悪くなっている最中なのですから、紹介状のご依頼
と合わせて率直にお申し出になるのが返って良いように私には思えますがいかが
でしょうか。
メールのみで事情が読み取れておらず理解不足の点もあるかもしれませんが 兎に角、万が一にも手遅れにならないようにと祈っております。 以上お答えとさせて頂きます。
Date: Wed, 10 Jan 2001 10:43:35 +0900
ありがとうございました。
早速斎田先生にお電話しました。すぐにでも入院できるそうです。 やはり早くしたほうがよいとのことでした。