質問・回答(0235)


「脊髄腫瘍の治療について」

Date: Mon, 30 Jul 2001 18:12:27 +0900
Subject: 病気ご相談

脊髄腫瘍の治療及び病院、医師ご紹介のお願い

《本HPを知るきっかけ》
 2001.5.30 日経ネットナビメール 「病院探しサイト」より

《身上》
 6*歳男性、中規模**業の経営第一線を退き相談役として勤務
 身長 175センチメートル、体重 70キログラム

《病歴及び現況》
 1955・56年 2年続けて急性肺炎
 1978年 急性肺炎より肺化膿症に、本年5月胸部レントゲン検査で、右肺尖硬化巣(昨年と変わらず)で要観察注意を受ける
 1984年 幼少の頃からの慢性中耳炎より聴力低下による身障者4級交付受ける
 1992年 ハント症候群、左三半神経麻痺残る
 現在 1981年より慢性十二指腸潰瘍により、以来薬服用継続
     7月21日よりピロリ菌除菌治療開始し内服中

《現在の病気と、ご相談事項》
 以前より年に1〜2回腰痛により治療を受けることがありました。
 昨年3月に腰痛と頚部痛より整形外科に通院、治療を受けておりましたが、改善がはかばかしくなく、8月にMRI検査を受けたところ、腰椎脊髄内に神経鞘腫が見られ、脊髄腫瘍と診断されました。
 
 今後、両下肢の筋力低下、感覚鈍麻等が生ずる可能性があると言われ、その後、2回のMRIの結果では腫瘍の拡大は見られず、次回は半年後の年明けに検査を予定しています。
 
 現在のところ、特別治療、投薬を受けておりませんが、腰痛、頚部痛及び左腕の痛みが慢性化しており、少し重いものを持ったり、椅子に座り通していると腰の痛みが増し、セキをしても痛みが走る状況で、売薬の湿布や塗り薬を使っております。
 
 整形外科担当医は、現在の医学では手術による腫瘍の除去しかなく、また手術も危険度が高く、筋力低下、感覚麻痺等の悪化が見られた段階で検討しましょうと言われています。
 
 つきましては、このまま加齢と共に悪化を受け入れていくしかないのか、改善に向けて積極的に手術すべきなのか、また日常の疼痛軽減策及び筋力低下防止策等のアドバイスと、適切な病院、医師のご紹介を頂きたくお願い申し上げる次第です。
なお県内に限らず、関東・東海地区でも出掛けてまいる覚悟です。
 諸事情お汲み取りの上、よろしくご指導のほどお願い申し上げます。

Date: Mon, 30 Jul 2001 21:06:40 +0900 Subject: Re: 病気ご相談
メール拝見致しました。 「脊髄腫瘍」という診断を受けながら特別な処置をするわけでなく様子をみられ ているとのこと、なんとも心地が良くないお気持ちよくわかります。 しかし、確かに手術によって腰の症状が改善する可能性もありますが、 下記のような理由であまり手術を急ぐことはお勧めできません。

  1.「神経鞘腫」とのことで腫瘍そのものは悪性のものではなさそうであること。
 2.脊髄腫瘍のみられる腰部だけでなく頚部と頸椎、頸髄に関係があるはずの左 腕にも症状があり、少なくとも手術をしても首や腕の症状は改善が望めない。
 3.「筋力低下」や「筋萎縮」などの不可逆的な、すなわち一旦症状が出現し進 行すると元に戻りにくい症状が未だ出ていないこと。
  4.腰椎の手術のあとかえってさまざまな症状が出現してしまい、さらに手術を 繰り返してその度に具合の悪さを訴える患者さんを何人か知っていること。
  5.脊髄近くにメスが入るのである程度の危険がある手術であること。

しかし、手術によってどの程度症状が改善するかは専門医の綿密な診察が重要で す。MRIも専門家に分析してもらわれるのが良いでしょう。 **県でしたら以前、**赤十字病院の整形外科に********先生と言わ れる脊髄をご専門とされた名医がいらっしゃいました。この先生の見立てが良く、 腕が良いのは患者さんたちの評判で他府県からもたくさん患者さんが集まってい ました。今もいらっしゃるかどうか最近の様子を知りませんが、もしいらっしゃ るようでしたら是非診て貰われる様お勧めします。 一度**赤十字病院の受付にお電話などで尋ねてみられては如何かとお勧めしま す。

その他、どこの大学の整形外科でも脊椎の専門家は何人かはいるものですが、 関東・東海地区でしたらとりわけ、 ・藤田保健衛生大学病院整形外科(愛知県豊明市)の腰椎手術、(教授は吉沢英造先生)   ・東邦大学医学部付属大森病院整形外科(東京都大田区)の  脊椎疾患への取り組み は良く知られています。

「腰痛症」一般でしたら ・慶応義塾大学整形外科教授の戸山芳昭先生、   のお名前を良く聞きます。 専門医に良くお話を訊いてもらい、神経学的な所見など詳しい診察をしてもらっ ておかれる機会を一度作られるのが良いでしょう。
専門医受診の場合はMRIを持参することを忘れないようにしましょう。

日常の疼痛軽減策は症状が出ている原因をはっきりとさせてから、 筋力低下防止策としては日常の散歩、ラジオ体操などから始められてはと思いま す。

以上、お答えとさせて頂きます。


Date: Tue, 31 Jul 2001 20:56:52 +0900
Subject: 病気ご相談、ご返事御礼
足立憲昭 様

即刻のご返事、またご丁重なるご指導を賜り、 大変感激いたしますと共に、衷心より感謝申し上げます。 特に手術を急がない理由として、具体的にご説明いただき、 改めて現況をポジティブに受け止め、 悪化防止に向け、前向きに対処すべきと考えました。

その為に、出来る限り早い時期に、ご紹介いただいた病院、先生を尋ね、 症状が出ている原因を把握致し、合わせて悪化防止策のアドバイスを得る予定です。

その結果並びに状況につきましては、逐一ご報告申し上げますので、 今後とも、よろしくご指導をお願い致します。 ありがとうございました。