質問・回答(0259)


「血液検査の数字の意味を教えて下さい」

Date: Thu, 28 Feb 2002 07:50:45 +0900

私はバセドウ氏病を患っております。
血液検査データの添付ファイルをつけますので、その結果(数値)が何を意味するのか詳しく教えて下さい。


Date: Sun, 03 Mar 2002 21:35:39 +0900

メール拝受しました。大変熱心なご対応などから考えますと、既にほとんどご存知のことばかりではないかと推察致しますが、ご要望に応じましてお答えします。

FーT3,F−T4というのはそれぞれ「フリー、ティーさん」、「フリー、ティーよん」と読みますが
血中の「甲状腺ホルモン」の濃度の値です。

「甲状腺ホルモン」というのは一言で言うと「全身の新陳代謝を活性化するホルモン」というふうにとらえると理解がし易いです。

血中の「甲状腺ホルモン」にはT3(ティーさん)とT4(ティーよん)というのがあり、それぞれ「トリヨードサイロニン」,「サイロキシン」というように呼ぶこともあります。

T3の方がT4よりも活性(「作用の強さ」のことです)が高いです。T3もT4も血液中ではほとんどが血液中に溶けている蛋白質とくっついて(結合して)いて何の作用もしませんが、そのうち少しが溶け出して作用するのです。

その「血液中に溶け出して作用する」T3やT4を測定したのがF−T3,FーT4です。

一方、これらの甲状腺ホルモンが血液中で足りなくなると全身の新陳代謝が落ち込んでしまって、ちょうど今の日本の「デフレ」みたいになってしまって大変ですね。

人間の体では全身のホルモンを調節する「脳下垂体(のうかすいたい)」がちゃんとそれをコントロールします。甲状腺ホルモンなどのホルモンが足りなくなると「ちゃんと出しなさい」と甲状腺(のどのところにあるものです)に命令を出します。

その命令を出す指示書が「TSH(ティーエスエイッチ)」です。「脳下垂体」という鼻の奥の頭の中心にある器官から出ます。

ですから「TSH」がたくさん出ているということは体が「甲状腺ホルモンが少なくて困ってます、早く出して下さい」と叫んでいる状態とも言えます。

逆に「TSH」が少ない状態というのは体が甲状腺ホルモンを欲していない、すなわち「バセドー病」など甲状腺ホルモンが過剰(たくさん有りすぎて困っている)の状態であることを示します。

お送り頂きました表の数字の最後の「H」は「high(ハイ)」で高いこと、「L」は「 low(ロウ)」で低いことを示します。

「F−T3」や「F−T4」などが高く「TSH」が低い1月22日や3月5日などは甲状腺ホルモンが高く活性している、いわゆる「甲状腺機能亢進状態」を表しています。

逆に、「F−T3」や「F−T4」などが低く、「TSH」が高い8月13日、9月5日などは「甲状腺機能低下状態」を表しています。

甲状腺の病気のときには「マイクロゾーム抗体」などが高くなるときがあり、参考にします。

文頭で書きましたようにほとんどご存知のことばかりとは思いますがお答え致しました。

もしも追加ご質問がございます場合は、ご質問事項を箇条書きにして頂きました方がより適切にお答えできるかもしれません。

どうぞ、お大事になさって下さい。

Date: Mon, 4 Mar 2002 02:47:42 +0900

丁寧な解説有難うございました。
大変解かりやすかったです