質問・回答(0269)


「母が急性胆嚢炎で今後が心配です」

Date: Wed, 29 May 2002 08:46:21 +0900
はじめまして。母7*歳のことで、ご相談申し上げます。 急性胆嚢症、胆石症と診断されました。

以下の治療を受けております。(念の為)
橋本病(チラージンS)
緑内障(眼圧は、安定。点眼のみ)
高血圧症(ニューロタン・カルデナリン)
腰部脊柱管狭窄症(ゼフロプト)

・5月4日早朝、腹部から、背中の痛み、嘔吐のため、****病院に、救急で、 行きましたところ、痛み止めと、胃の薬をいただきました。(今、おもえば、数年前、 同じようないたみがありました。その際は嘔吐はなし)
・5月16日、胃カメラの検査をしましたが、出血性胃炎とのことでした。腰部脊柱 管狭窄症で、背中が痛いと思われる。ガストローム1.5gとガスター20mgをい ただきました。食事は、おかゆをほんの少し、食べる状態でした。
・5月24日夜、また、激しい痛みがでて、救急で、同じ病院にいきました。す ぐ、検査ができないので、別の病院へ、ということで、**大学附属病院(** ***)に、移動し、 急性胆嚢炎、胆石症(胆石が胆嚢の出口にあるので、胆嚢がはれてしまった) と診断されました。

今後の方針として、以下の説明をうけました。
絶食、点滴、抗生物質で、様子をみる。PTGBAを行うかもしれない。 上記治療で、胆嚢の腫れをある程度ひかせた後、胆嚢を摘出手術を行う。
・5月28日17時ころ、病院にいくとPTGBAを実施しておりました。(今後す るかもしれないと説明は、うけましたが、実施日は、?でした)。もっと、採りた かったが、痛みを訴える(本当の痛みかわからないがと説明)ので、40ccだけ 採ったとのこと。痛み止めの注射をした。めまいを訴えるので、 しばらく処置室で、様子をみる(私が説明をもとめたため回答)。
・18時40分、病室にもどる。めまいがひどく、目を開けられない。痛みもあ る。血の気がひいていたが、少しづつ、体が、あたたかくなる。 いくら我慢強い母でも、すごく痛かったと話す。

このような様子です(手術の予定は、現在未定)。 今後が、心配で、ご相談もうしあげました。 いまさらとも思ったのですが、 他の方法・専門のお医者様(東京都・埼玉県等)等あるのでしょうか? もっと、はやく、ご相談できていたらと、思いました。 お忙しい事とは存じますが、どうぞ、よろしくお願いいたします。

Date: Wed, 29 May 2002 17:46:27 +0900
Subject: 「インターネット病気個別ご相談」お答えします。

お母様の激しい痛み、転院の結果「急性胆嚢炎」と診断され、 急いで行われる治療など、さぞかし、戸惑われ、またご心配のことと思います。

5月4日の時に既に痛みは腹部だけでなく背中の痛みを訴えておられたのでした ら、今から思えばこの時点で胃の症状ではなく、胆嚢炎の症状が出ていたのかも しれませんね。上腹部の痛みで来院された患者さんが背中に響く痛みを訴えられ た場合、膵炎などを疑って腹部超音波エコー、腹部CT(シーティー)などで胆 嚢も含めて検査をしておくと安全なのですが、お母様の場合は「腰部脊柱管狭窄 症」の症状が重なっていて胆嚢炎や膵炎の可能性が考えにくい状態のためこれら の検査はされなかったのかもしれませんね。

「急性胆嚢炎」は胆嚢の中に石が出来て胆石症となり、その胆石が胆嚢の出口に つまるなどして胆汁がたまってしまうなどして、そこへ大腸菌などその付近にい る細菌が感染して起こることが多いです。 食事を取ると胆嚢が反射的に収縮しますので細菌の感染が広がったり、悪くする と胆嚢が破れて溜まった胆汁がおなかの中に広がってしまい腹膜炎となって危険 な状態になってしまいますので絶食、絶飲として栄養は点滴で取るようにします。

多くの場合、胆嚢への細菌感染の可能性が考えられますので抗生物質も点滴の中 に入れます。しかし、胆嚢という袋の中ですのでそれだけで悪さをしている細菌 を殺してしまうことは至難の技で、中に溜まっている液を抜くなどする必要があ ります。 「PTGBA」と書いておられましたがおそらくは 「PTGBD(経皮経肝胆嚢ドレナージ)」またはそれに類似した方法かと思わ れます。 症状が強い場合はこの方法で胆嚢に溜まった液を抜いて、少しでも炎症を抑える ようにします。

先に書きましたように点滴の中に抗生物質を入れるだけで改善するのはごく症状 の軽い場合に限るからです。 経過中、もしも胆嚢が破れたりすると、おなかの中を刺激する胆汁がそこら中に 広がり「胆汁性腹膜炎」を起こしてしまいますが、こういった場合は緊急手術が 必要になってきます。 うまくすれば「PTGBD」のみで胆嚢の炎症は治まり一旦症状は軽快します。

しかし、これからいつ再発するかもしれませんので、今後のことを考えておなか を開けて手術(「開腹手術」)をするか、お腹に穴を何箇所か開けて管を入れて 胆嚢を取る「腹腔鏡下胆嚢摘出術」をして胆嚢を取っておきます。この手術はも のすごく急ぐというわけではありませんが、万が一待っている間に再発したりし ては損ですので出来れば落ち着いたら早めにお願いするのが良いでしょう。

手術方法については詳しい説明があるはずですので時間を取っていただき十分に 伺うようにしましょう。 めまいがひどいようですが、痛みが強かったための一時的なものでしたら良いの ですが、症状は細かく医師、看護師に伝えるようにしましょう。特に、あまりに も強い、周りや自分がぐるぐる回るようなめまいがするようでしたら早めにお伝 えになってはと思います。

状況にもより医師の判断が必要ですが、重炭酸ソーダ の注射などの対処方法もあります。 専門の病院としては関東地方でしたら 「東京女子医大消化器病センター・膵胆道診療グループ」 というところが症例数も多く評判が良いですが、一般に胆嚢炎に対する手術は消 化器外科医でしたらどなたでもされるものですので特にどこの病院のどなたが専 門だということは少ないです。

現在かかっておられる病院の先生は「PTGBD」を施行する時期のご説明とか、 患者さんの痛みに対して「本当の痛みかわからない」などというお言葉が少しは 気にはなり、もっと十分に患者さんやご家族の方々の気持ちになり、ご説明して 頂けないかとは感じますが、 メールの内容を拝読する限り、肝腎の病気に対する診断、治療などは少なくとも 今までのところ適切に対応して下さっているようですので、他に不振な点や気に なることさえありませんでしたらこのまま暫くは現在の病院で診てもらわれて十 分な説明を求められるようにされてはいかがかと思います。

以上、お答えとさせて頂きます。 どうぞ、お大事になさって下さい。


Subject: ご回答いただき有難うございました。
Date: Wed, 29 May 2002 22:49:28 +0900

今朝、急性胆嚢症、胆石症の母のことで、 ご相談申し上げました*****でございます。 早速、ご回答いただきまして、本当に有難うございました。 今日は、痛みもめまいも、少し落ち着いておりました。そして、 先生のお返事を頂戴いたしまして、安心いたしました。 今、改めて、質問文を読み返しますと、 気持ちばかりあせってしまいまして、乱文、お恥ずかしい限りでございます。 お許しくださいませ。 本当に、有難うございました。