質問・回答(0307)


「痛風の痛みが長引きます」

Date: Sun, 6 Jul 2003 15:21:43 +0900
はじめまして、ご相談お願いいたします。

当方、4*歳の男性で新入社員の頃から尿酸値が高いと言われていましたが 最近はじめて痛風の発作を経験しました。

5月中旬に発作を起こしたのですが2ヶ月近く経った現在でも左足親指の付け 根に軽い痛みと腫れが残っています。 いろいろ調べたのですが、発作の症状は7〜10日程で嘘のように治まると なっており私のような症例は探せませんでした。

こんなこともあるのでしょうか?あるとしたらどの様な対応をすれば良いので しょうか?教えてください。 問題解決の結果如何に拘わらず誠意ある回答を確認後、10日以内に***を ****ことを**しますので回答お願いいたします。

現在までの経緯
5月13日より左足に痛みを感じていましたが、14日一日仕事をしたところ で腫れと痛みがひどくなり、翌日15日に近くの病院で診てもらいました。 その時の検査での尿酸値は8.5であり症状からみても痛風で間違いないとの 診断を受け、痛み止めの座薬と頓服薬をもらい使用しました。

5月19日、一時期より痛みがおさまったので再度受診し、尿酸値を下げる薬 アロリンを服用し始めましたが、その後症状があまり変わらず6月に入っても 靴を履けず杖なしで歩けない状態でした。

6月9日再度受診し症状を伝えたところ、コルヒチンと云う薬を出してくれ 服用したところ腫れ痛みともかなり治まり普通に靴も履ける状態となりました。 この時の検査では尿酸値は5.0まで下がっており、発作が繰り返されるよう なレベルには無いと説明されています。

しかし、痛みや腫れが完全にとれた訳ではなくコルヒチンからアロリンに戻す と1週間ほどでまた足が腫れて来るため、コルヒチンをもらいに病院に行く様 なことを2度繰り返しています。

現在はコルヒチンを飲んでいるため、腫れ痛みともにほとんど気にならなくな っていますが、まだ親指の付け根に痛みの芯が残っており押したりすると痛み があります。コルヒチンの残りも少なくなり、またアロリンを服用する様にな ると再度腫れが戻るような気がして不安です。

診ていただいている先生には日頃よりお世話になっており信頼しているのです が、今回のことに関しては今一つ納得がいきません。専門医を紹介してもらう などしてもらった方が良いのでしょうか? お忙しいところ申し訳ありませんが、回答よろしくお願いいたします。

Date: Sun, 06 Jul 2003 16:47:40 +0900
Subject: 「インターネット病気個別ご相談」お答えします。

教科書どおりに症状が改善せずどういうことかとご不審のことかと思います。 たしかに、いろいろな家庭医学書を見ても、かなりの医学専門書にも「痛風発作 は放っておいても一週間か10日くらいで症状は一旦消失する」と書いてありま す。

私は財団法人痛風研究会(http://www.tufu.or.jp/)の「施設紹介」(兵庫県)にもありますように痛風協力医療機関担当医師をしている関係でたくさんの痛風 の患者さんを拝見することがありますが、中には痛みが数ヶ月続く方も結構いら っしゃいます。

一つの原因はお仕事などでなかなか休みがとれず、痛い関節の部分を休めること が出来ないで歩き回られる方に多いです。場合によっては他の原因として痛風の みではなく、単純な関節炎を合併していると考えられる場合もあります。

痛風発作を慢性化させないためには痛風の急性発作の時に出来るだけ安静を取ることが大切です。本当は10日ほど入院し一切歩行しないようにすると非常に良いのですが、実はこの病気は働き盛りの元気の良い男性に多いので入院などとい うと「とんでもない!」と仰る方がほとんどです。皆さん痛い足を引き釣りなが らも仕事を続けてしまわれる方が多いです。これが慢性化させる一つの原因でしょう。

発作時の薬ですがコルヒチンという薬は発作が予感されるかなりの初期でないと 効き目が少ないのが特徴です。はっきりとした痛みが始まっているときにはボル タレンなどの普通の痛み止めの方が良く効く方が多いです。

しかし、ご相談者の場合は、コルヒチンがある程度効いている慢性状態と考えら れます。コルヒチンを止めると痛みが増すでしょうし、痛みがあるときにアロリンなどの尿酸降下剤を服用すると炎症を誘発することがあります。 コルヒチンを中止するのとアロリンの服用を同時にすると2つの危険を同時に冒 すことになるのでそれは止めておいた方が良いでしょう。

それからアロリンなどの尿酸降下剤は決して1錠から始めてはいけません。 始めるにしても1日半錠からにして下さい。痛みが出ないことを確認してから 1週間か2週間に半錠ずつ必要量まで増加させるのです。 この「増やすときは半錠ずつ」を必ず守って下さい。

コルヒチンを使っていて痛みがほとんど無い場合は、コルヒチンをそのまま服用 しながら尿酸値を低下させる薬を一日半錠から開始します。 コルヒチンを使っていて痛みが結構ある場合は胃腸障害などの副作用に注意しながらボルタレンなど通常の鎮痛下熱剤(医者は「エヌセイズ」(NSAIDSの こと)と呼びます)を加えるか、効果がはっきりする鎮痛下熱剤を選び、それだ けに変更して1週間か2週間様子を見て痛みがほとんど無くなってから尿酸値低 下薬を1日半錠から始めて注意深く様子を見ます。

こうなってくると尿酸の値が高いということよりも血中尿酸値を上げたり、下げ たり揺さぶらないことが一番大切です。特にこじらせた痛風に対しては絶妙のタ イミングで薬の量の加減が大切なのです。一般のお医者様では難しいのではないでしょうか。痛風の専門家でもかなり熟練された方でないとうまく行かないことがあります。

しかし、上に述べた薬にはそれぞれさまざまな副作用の可能性がありますので是非、医師の指示の下で治療を進めて下さい。 もちろん薬を変更した数日間は「歩かないで」とまでは言えないでしょうが、 出来るだけ歩行の量を少なくすることは大切です。

今診てもらっておられる先生がご理解のある方の場合はこのメールをプリントア ウトして治療の参考にしてもらわれてはいかがでしょうか。 お近くの専門医に紹介状を書いてもらわれるときには 財団法人痛風研究会(TEL.03-3597-9394)に電話で相談されるとお近くの専門医を丁寧に教えてくれます。電話では私の名前を出してもらっても構いません。

以上、今回のお答えとさせて頂きます。
どうぞ、お大事になさって下さい。

Subject: Re: 「インターネット病気個別ご相談」お答えします。 Date: Sun, 6 Jul 2003 18:25:16 +0900

痛風の件でお世話になりました。*****です。
回答ありがとうございました。

自分だけのことではないことを知り気が楽になりました。 確かに痛み出してから2日ほど歩き回っておりますし、1週間ほど休んだ後も 通勤でかなりの歩行をしていますから、慢性化しているのかもしれません。 今、診ていただいている先生と相談しながら、今後のことについて決めて行き たいと思います。

**につきましては、(以下数行略) 本当にありがとうございました。