質問・回答(0312)


「英国での治療にセカンドオピニオンをお願いします」

Date: Sat, 20 Sep 2003 12:40:13 +0100

question:

●2003年5月に胆嚢除去、及びRoux-en-Yの手術を受けたました。最近になって肝機能が悪化しております。オペ担当医からは、bile ductが狭まっているため、肝臓から針を入れて癒着を溶かすか、それがダメなら二度目の手術の可能性もあると示唆されております。これまですべて治療は英国で受け手おります。

●1961年12月30日生まれ、既婚、子供はおりません。
今は逆単身赴任とやらで、英国でひとり暮らししております。身長160センチ、体重65キロ、やや肥満です。

以下にこれまでの経緯を簡単に記しました。2-3日以内にご回答いただけると大変うれしく存じます

●2002年3月、胆石による胆のう炎との診断を受け、同年5月2日に内視鏡による胆嚢除去手術。
5月3日、手術後肝機能数値の悪化に伴い、ERPなどの検査をした結果、先天的に胆管がないことが判明。
5月4日、Roux -en Yの手術を受ける。執刀医はMr.**** ****,
Consultant Surgeon, HPB and Liver ***** Survery, *** College
Hospital, London.

●同年9月までに何度か、発熱(39度)、おこりなどの症状が起こり、肝機能が悪化したが、抗生物質の服用により回復。その後このような症状が起こった場合はパラセタモンを服用するようにといわれる。一応、通常の生活に戻ってかまわないとの診断をうける。

●2003年7月から8月にかけ、一時帰国。帰国中腹部(手術傷痕)の刺すような痛みにおそわれる。また、婦人科疾患(不正大量出血)のため、ピル服用を勧められ、その際に受けた8月22日の血液検査で、肝機能数値の悪化が認められた。
(GOT54, GPT 77, LDH 173, ALP663

●英国帰国後主治医の日本人ドクターのもとで再度血液検査。(9月11日)
詳細な数値はいただけなかったが、日本での血液検査とほぼ同じ数値とのこと。
その数値とドクターからの診断書を持って、オペ担当Mr.**** の診断を受ける。

●その際、Bile Ductが詰まっているので肝臓から針を入れて溶かすか、それが不可能なら再手術との診断を受けた。9月22日に超音波とRadiographyを実施し、その結果によって方針を決めるとのこと。

今後もずっと、胆道感染という合併症とつきあっていくのか、それとも再処置が終わればもう合併症からは逃れられるのか、そのあたりがよくわかりません。

日本人ドクター(***先生、********メディカルセンター)からは、方針が決まってもすぐにOKしたりサインをしたりせず、先生にご連絡するようご指示を受けています。

また、主人が日本におりますので、日本で処置ができるのかどうかも選択肢として考える必要があるかもしれない、とのお話もしております。
ただ、それはそれで不安なこともあります。まず、一時帰国し***病院で人間ドックを受け、その際も肝機能数値のことを指摘されました。私が胆のう炎からRoux-en-Yによる胆道感染かもしれない、という説明をしても、どの先生もおわかりいただけなかったようで、ただ、経過観察をしましょうとおっしゃるだけでした。

足立先生のセカンドオピニオンをいただけましたら幸いです。

以下は、Mr.****から**先生にあてたレター、2003年9月19日付けのコピーです。

Thank you for your letter regarding Mrs. ****, who has hepaticojejunostomy for laparoscopic cholecystectomy injury in May 2002.She has recently had at least three episodes of cholangities. She
is clinically not jaundiced, however, her biliary enzymes are elevated
suggesting narrowing of her bile duct anastamosis. I have therefore
arranged for her to be admitted in the near future for PTC and possible
balloon dilatation onf the stricture. In the meantime I have advised
that she should not travel abroad.

よろしくお願いいたします。

Date: Mon, 22 Sep 2003 23:31:42 +0900
Subject: 「インターネット病気個別ご相談」お答えします。

メール拝読致しました。

担当医の勧めどおりに手術その他の治療を行ってもさまざまな症状が繰り返されてさぞお困りのこととお察し致します。

メールを拝見致しまして私がまず気になったことは主治医の先生からは「診断名」はどのように聴かれているかということです。
英国のことでありますのでインフォームドコンセントはしっかりとされているとは思うのですが個々の病態についての説明は結構詳しく受けておられながら全体としての病気に対する医師の「診断名」がメールの中で見当たりませんのでその点はどうなのか確かめておかれては如何でしょうか。

Roux-en Y の手術が行われていること、
肝機能の中でもアルカリフォスファターゼなど
胆道系の酵素の高値が目立つこと、
それから、胆道感染を繰り返しておられること

などからするともしかして、日本で言う「先天性胆道拡張症(Congenital Biliary Dilatation)」という疾患に大変似ていますが画像診断その他ではどうであったのか、そうして主治医の判断はどうであったのかなと気になります。

この病気はイギリス人など欧米人には少なく日本人の女性に多い病気であること
なども合ってはおりますが、「診断名」については主治医の先生に確かめておかれるのが良いのではと思います。

何故かというともしもこの病気の場合、
「化膿性胆管炎」「胆道穿孔」「肝内結石」「急性膵炎」「慢性膵炎」などの
合併が多く、場合によっては「胆道系**」の危険性もあるのです。

なお、この病気は「 Caroli病」とか「先天性肝線維症」、「総胆管嚢腫」と呼ばれることもあります。

この病気の診断は術中胆道造影或いは経皮経肝胆道造影などの胆道造影でなされます。

この病気の場合は肝胆道シンチグラフィーで短時間に左右肝管内うっ滞、
左右差、総胆管内停滞、十二指腸内排泄状態などによってもかなり診断が出来ますし、セクレチン負荷などのDynamic MRCP では何ら危険性も苦痛も無くかなり詳しい情報を得ることが出来ます。

本症であるかどうかはもちろんのこと、いずれにしましてもERCPよりも簡単に苦痛なく出来るMRCPは手術など緊急事態にならないうちに、是非、早めに受けるなどして今後のことを検討されるのが良いとお勧め致します。

以上、今回のお答えとさせて頂きます。
どうぞ、お大事になさって下さい。


Date: Tue, 23 Sep 2003 10:21:16 +0100
Subject: Re: 「インターネット病気個別ご相談」お答えします。

足立先生

ご丁寧な回答ありがとうございました。お**みは****に、今週末には手続きをさせていただきます。私の夫、*****(********)**から***ませていただきます。

診断名のことはまったく考えておりませんでした。手術の後遺症かと考えておりましたので。聞いてみます。
こちらは普通インフォームドコンセントをきちんと行うのですが、私の担当医師は****専門医で非常に忙しいため、金曜日に診断を受け、もう本日火曜日からPTCのために2日間入院しろという指示がきました。MRCPはおろか、超音波も、再度の血液検査もしておりませんただ唖然としており、**先生も、あまりに早すぎるのでもう少し説明を聞いたほうがいいとおっしゃってくださっています。
ただ、こちらのドクターがなかなかつかまりません。。。

また経過報告させていただきます。
本当にありがとうございました。