質問・回答(0322)


「病名不明で入院中です」

Date: Sat, 29 May 2004 22:24:36 +0900

過去の病気:平成5年クッシング症候群(両副腎がコブシ程に肥大し両方摘出、以来ステロイド剤を飲み通常の生活異常なし)

現在の病気:現在病名不明の状態により検査入院中で、以下に発症状況から現在の検査状況,体調状況を記します。

1 平成16年2月、食欲不振,微熱(37.5)が続く 

2 平成16年3月1日、 診断,検査をしてもらう 
   ・胃カメラ…異常なし
   ・腹部CT…異常なし  
・血液検査…CRP値=17(平成5年副腎摘後、毎年の定期検査ではCRP値が5〜7程度であった)

3 検査以降、抗生物質の点滴を行うことにより、CRP値=7となり、食欲もやや回復

4 3月15日ガリウムシンチの検査を行う。以下医者の所見
  「前後面像にて、腹部(腎臓下部付近)にびまん性に集積増加がみられます。一部は腸管の描出と思われますが、右側腹部中心に見られる集積増加はびまん性にみられます。腫瘍性疾患、腹膜炎等を含めた炎症性疾患などの可能性が否定できない所見です。臨床的には如何でしょうか。」

5 3月19日検査 CT…異常なし  エコー…異常なし
  体調としては、時々微熱がある、抗生物質を飲んでいるため食欲は、やや有り
6 4月上旬、病院を変更し、再度検査入院。

7 同じような検査を行った結果、やはり右腹部(腎臓下方)に陰を確認される、ま
た左の腎臓下方にも小さな影が見られる。そのときの医者の仮定病名として「悪性リンパ腫」の疑いがあると思われるという見解。

8 手術により細胞を摘出する事でしか病名の確定が出来ないということで、5月中旬摘出手術を行うが、腹膜炎を起こしており腹膜各所に腫瘍が確認され、その腹膜の腫瘍を摘出。腎臓下方の腫瘍を摘出することなく手術終了。(手術前、本人は腎臓下方の腫瘍を摘出してほしいという希望であったが、医者は副腎がないためにステロイド剤の適量の投与が難しくショック死する可能性があるということ、及び体力的問題、腹膜にある腫瘍と同じという見解で、腎臓下方の腫瘍は摘出しなかったとのこと。)医者は、悪性リンパ腫ではなく、悪性の腹膜中皮腫ではないか?とのこと。

9 現在、摘出した腫瘍を検査した結果、確定ではないが、80%ほど「悪性の腹膜中皮腫」であろうとのこと。治療法としては、症例が少ないため、確実ではないが、抗ガン剤が効いたという人もいるとのことで、抗ガン剤という手段もあるが、手足のむくみ、お腹に水が貯まる、体力的な問題で抗ガン剤が使用できない状態。何の治療法もないまま時間を過ごしている。

上記が、現在までの状況です。

・・・・・・質  問・・・・・・

1 このような状態で、後どれだけ生存できるのでしょうか?

2 何か治療法は、無いのでしょうか?あればどのような治療法か、詳しくお願いします。

3 このような病気を経験されている、医師及び病院(どこにでも行く気はありますが、**県付近であればよりよいのですが)お知りであれば他県・近県両方お願いします。

4 副腎摘出との関連せいは?

5 抗ガン剤で治療する方法があるそうですが、個人差があると思いますが、どれくらいの効き目でどれほどの副作用があるのか?

6 症例が少ないそうなので、なにを質問してよいのかわかりません。
 もし先生の助言、提案等ありましたらよろしくお願いします。

Date: Tue, 01 Jun 2004 21:36:12 +0900
Subject: 「インターネット病気個別ご相談」お答えします。


診断から手術へ、手術からその結果説明への過程が今ひとつすっきりとしない感じがします。

80%ほど「腹膜中皮腫」ということですが、普通、病理(びょうり)診断ではもう少しはっきりとした診断が下されることが多いです。
病理診断というのは手術のときに摘出(てきしゅつ:「取り出すこと」)した臓器を凍らしたりホルマリン漬けにしたりして非常に薄く切り顕微鏡で見て癌などの細胞を直接見て診断をします。病理医という専門家が行いますのでもう少し厳密、クリアカットな答えを出してくれることが多いので今回はなぜこんなに曖昧な診断になってしまったのかと不思議に思ってしまいます。
抗がん剤による治療をするにしてもこの病理結果により抗がん剤の種類も決めます。これがあやふやだともしも一般的に副作用の非常に強い抗がん剤を投与したとしても間違った治療になってしまうことすら有り得ます。

これを確かめるには病理診断結果の報告書があるはずですのでそれで出来ます。
いよいよとなれば、主治医からその病理診断結果の報告書を見せてもらいましょう。
おそらく英語で書いてあると思われますので目の前で訳してもらうと確かめることは出来るのではないかと思います。
因みに「腹膜中皮腫」でしたら mesothelioma(メゾテリオーマ) 「中皮腫」または 「peritoneal (ペリトネアル「腹膜」「腹膜の」) mesothelioma 「中皮腫」」というような綴りが出てくるはずです。

それからこの「中皮腫」という病気は石綿(アスベスト)と接触した人に多いことが知られています。石綿を使ったパイプの工場に勤めた方とか、建築物の壁の中に入れることがあるので建築関係の人たち、あるいは建物を壊す作業に携わった方たちや工事現場にいらした方たちに良く見られます。

腹腔(お腹の袋の中のことです)の中に貯まっている、あるいは正常人でも少しある腹水という水の中の「腹水中ヒアルロン酸」という成分の濃度を測ることによりもしも異常高値であれば中皮腫の可能性が高くなります。

腹部超音波(エコー)検査も参考になることがありますがこれでは異常が無かったのですね。出来れば腹腔鏡(ふっくうきょう)という検査をして、その検査で腹膜の生検をしてもらうとさらにはっきりとしたことが分かることがありますのでその可能性についてご相談されては如何でしょうか。

腹腔鏡という検査では、腹壁と臓器の間にクモの巣状の繊維性被膜がみられたりします。また、腹膜に白い色の米粒大の結節が無数に認められたりもします。

それではご質問項目に従いお答え致します。

1.特別な夢のような、あるいはごく最近になって開発されたような特殊な特効薬的な効き目が証明された治療法はありません。

2.**医科大学総合医療センター 外科の****先生たち、

  ***総合病院の****先生, ****生たち、

  **医科大学 消化器内科の****子先生、****先生たち

  **県**市の**会医学研究所附属**病院の
  ****先生, ****先生たち

  などのグループが大変熱心に手術や治療に取り組んでおられます。
  お電話や手紙、メールなどで充分に確認をされてから 受診を検討されてはと思います。

**県内にある病院についてはあまり聴いたことがありませんし、今回調べた中には入っていないようでした。

3.副腎摘出と中皮腫発生などとの関連性は考えにくいです。

4.たまに一部効き目があった例が学会などに報告はされますが、 一般的にはなかなか期待出来ません。
  副作用は使われる抗がん剤により違います。
  もしも「シスプラチン」などが使われますと吐き気・嘔吐,血小板減少を はじめ数々の副作用が知られています。

5.まずは本当に腹膜中皮腫であるかどうかを確かめることが  最も重要ではないかと思います。
  ある程度の危険は伴いますのでかなりしっかりとしたところでやってもらう  必要がありますが、たとえば腹腔鏡などでしっかりと検査をして、  その上で腹腔鏡による生検  (病気のところを削り取って病理的に詳しく調べてもらうこと)などで  確認をしておかれると今後の計画が立てやすくなります。

以上、今回のお答えとさせて頂きます。
どうぞ、お大事になさって下さい。


Date: Thu, 3 Jun 2004 19:00:20 +0900 (JST)
Subject: Re: 「インターネット病気個別ご相談」お答えします。

お答えのメールありがとうございました。
昨日6/2に******で***させていただきました。
先生のご回答を、よく理解し、再度質問がある場合は、よろしくお願いします。
誠に、誠意ある回答ありがとうございました。