
「足の付け根のリンパ節に転移」Date: Wed, 09 Jun 2004 10:42:07 +0900
病気の人:4*歳(女性、姉)
病気の経緯:2002年1*月大腸ガンと診断され、2003年*月に手術、人工肛門となる。
ガンは腸壁を出ているようなものではない?というようなことだったが、不思議にも?近傍のリンパ節に2個の転移があったとのこと。(?)は私の記憶があいまいなことを表しています。
治療の経緯:術後から抗ガン剤(UFT)を1年間服用(2004年2月まで)。
現在までの病状と治療:今年の初め頃、卵巣が腫れているとのことで検査したようですが、それは問題ないとのこと。1月ごろ、足の付け根あたりのリンパ節がはれているようだったので医者に相談したが、よくわからない、様子をみてみましょう、とのこと。本年4月にPETの検査を受け、足の付け根のリンパ節に腫瘍が発見され、6/*に摘出。15mmと10mmほどのものが2つあったとのこと。PETでは、その他には腫瘍は検出されず。ただし、のどのあたりに気になるものがあるとのこと。
質問事項
1.これからの治療として、抗ガン剤(5FU+アイソボリンなど)を使用するようですが、いろいろインターネットで調べてみると、術後の抗ガン剤はあまり効かないというような記述もあります。現在、他に転移が発見されない段階で、抗ガン剤、5FU(静脈注射?)を使用するべきでしょうか?しばらく様子をみてもよいでしょうか?
2.この段階で、肝臓や肺ではなく、足の付け根のリンパ節に転移が見つかったというのは、特異なことなのでしょうか?ガンの進行が早いという兆候でしょうか?他にも転移している可能性があるということでしょうか?
3.足の付け根のリンパ節に転移があったということで、のどのあたりに気になるものがある、という所見がとても心配です。一応調べたが、現在のところ問題になるようなことは確認されていない、ということです。今後、問題となる可能性はどの程度と見ればよいでしょうか?
4.このような段階で、先生としての抗ガン剤治療は、どのようにお考えでしょうか?使用するとした場合、抗ガン剤の候補はありますでしょうか?
5.外国では、「オキサリプラチン+5-FU+ロイコボリン」が主流だという記載をインターネット上でみたのですが、これを今の段階から使用するとしたらどうでしょうか?初期の段階で使用するのは控えるべきでしょうか?入手や金額面で問題がありますでしょうか?
6.担当のお医者さんは、「私もそれほど症例を経験しているわけではない。**という抗ガン剤を使おうと思っている。これを使用しますか?」というように、患者に確認して頂いています。気になるのは、抗ガン剤には多種あり、これからの治療を考えると、より経験のある医者に看てもらいたいと思うのですが、簡単に医者を変えるのもどうかとも...。もし別の医者(病院)で診てもらうとした場合、**県内でお勧めできる医者または病院はありますでしょうか?
7.民間療法のメシマコブを、術前から服用していますが、先生はこのような療法をどのようにお考えでしょうか?
8.ゲルソン療法というのもありますが、先生は、どのようにお考えでしょうか?
以前にも相談させて頂いたことがあり、親切丁寧な回答で、とても助かりました。素人ゆえに、見当違いなことも書いてしまったかもしれません。質問内容も多くなってしまいましたが、よろしくお願いします。

Date: Wed, 09 Jun 2004 21:21:41 +0900
Subject: 「インターネット病気個別ご相談」お答えします。
何度もご利用頂き光栄です。
「大腸癌」とのことですが、手術の時の病理標本からの診断結果はどういう種類のものだったのでしょうか。
手術の時に取り出した標本は必ず病理検査と言って薄く切った標本を作製して、染色などをして顕微鏡で病気の診断を下すための検査をします。
「大腸癌」の中の一つの種類である「肛門管癌(こうもんかんがん)」はしばしば鼠径リンパ節に転移することが知られているのでこれだったのかも知れません。但し、受持ちの先生に「手術の時の組織の病理検査結果ではどういった種類の癌だったのでしょうか」と聞いてみるともっとはっきりとするはずです。
それではご質問項目に従いお答えします。
1.抗がん剤の治療は通常は病理診断結果に沿って行われます。
もしも肛門管癌のうち扁平上皮癌ということであれば 5FU(5-fluorouracil)とCDDP(シスプラチン)の点滴と放射線療法で良好な結果を得た報告が****センターより出ています。
肛門管癌のうち「類基底細胞癌」では**医科大学から 5−FUとNedaplatinを使い、やはり放射線を同時に当てて完全に治した例が報告されています。
このように組織の形によってはとても良い効果が期待できることもあります。 ですから組織の形をまずは確認してから抗がん剤の治療を進めるかどうか 決める必要があります。
2.「肛門管癌」以外の大腸癌であったとしたらかなり珍しいことです。
他の場所への転移は何とも言えませんが「肛門管癌」のばあいでしたら特に進行が早いとまでは言い切れません。
3.のどについては単なる読み過ぎの可能性が高いでしょう。
今後問題になる可能性は数パーセントくらいでしょう。
4.もしも癌の存在がはっきりとしているのであれば ご質問者が5.のご質問文の中に書かれている組み合わせが 最も良いと考えられます。
5.残念ながらこの中の「オキサリプラチン」が日本では 保険で認められていませんので 100万円単位のお金が必要になってきます。
あるかないか分からない癌に対して使用する場合にはなおさら 躊躇されます。早く承認をして欲しいところです。
6.経験の豊富な医師の治療を受ければ受けるほど治る可能性は高くなります。 セカンドオピニオンを申し出て気まずい思いをすることもあるでしょうが 命には代えることは出来ません。
勇気を持ってインフォームドコンセントを求めて、セカンドオピニオンを 求められては如何でしょうか。
**県内では、**市立病院の 「大腸 ・ ストマ外来: 月曜日(午前)・火曜日(午前)」というのを *****夫先生がなさっていますので相談されては如何でしょうか。
そこの***先生はこの*****先生とご一緒に「肛門管癌」について しっかりとした論文を書いておられます。
7.8.ゲルソン療法には以前から期待をしていました。
しかし、全く効果がはっきりとしないという報告も多いので がっかりとしています。
メシマコブも絶対的な効果を求めるのは無理でしょう。
藁をもすがる思いで使用されるのは患者さんに 希望を与えるという意味もあり、良いと思います。
以上、今回のお答えとさせて頂きます。
どうぞ、お大事になさって下さい。
Date: Thu, 10 Jun 2004 09:35:30 +0900
Subject: Re: 「インターネット病気個別ご相談」お答えします。
足立医師殿
早速回答頂き、ありがとうございました。
また何かありましたら、相談事させて頂きたいと思います。
本日、****のほうへ**致しました。
ご確認のほど、よろしくお願いします。