質問・回答(0332)


「亀頭に炎症があり痛みが常にあるのですが(包茎の治療)」

Subject: *別**相談*コースに申し込み致します。
Date: Sat, 5 Feb 2005 16:24:11 +0900

相談内容:
亀頭に炎症があり痛みが常にあるのですが。

3*歳女性既婚子供なし。
夫(3*歳)のことで相談させていただきます。

仮性包茎で、手で剥くことはできるのですが、亀頭を全て露出させた時にくぼみの部分がいつも赤く、亀頭全体をさわると痛みがあるのだそうです。その痛みは幼少期のころからあったそうなのですが、友人の真性包茎の手術で悲惨な様子を見て以来病院が怖くて一度も診察を受けたことはないとのことです。

17〜8歳のころに、通学途中激痛が走り、自分で見てみたところ、包皮の中から硬い膿が出てきたのだそうです。それからは毎日少しずつ手で剥いては膿をとり、清潔に心がけるようにしたのですが、表面の痛みはまったく消えなかったそうです。

極度に粘膜が弱く敏感なだけかもしれませんが、性交渉時にも激しい痛みが伴うため、4〜5年はまったくしていません。結婚当初から数えても数回です。コンドームをつけていてもよほど痛いらしく、精神的にも大きなストレスなのだそうです。
病院に行くことも検討しましたが、症状を話すだけでも(考えるだけでも)『痛い』らしいので話題にすら出せません。
日常生活では、下着やバスタオルがすれるときに少し気になるくらいで、痛くてがまんができない、ということはありません。
でも、亀頭に痛みがあること自体に大きな精神的ストレスがあるので、このままにはしておきたくありません。

性交渉時にひっぱられる感じと激しい痛みが伴うものを無理にはできないのですが、子供を作ることは、二人とも強く望んでいます。ふたりとも若くないため、急いでおります。

ただ激痛を伴うセックスをしなければ子供はできないことが、非常に深刻な障害となっています。病院に行くことを拒んでいるので、いろんなサイトで同じ症例を探してみましたが、見当たりません。

@これは亀頭包皮炎というものでしょうか?
Aどうすれば痛みがなくなりますか?
Bそれとも別の病気でしょうか? 
C薬で治りますか?(どんな薬でしょうか?)
D手術をしなければいけないものでしょうか?
E手術時にも痛みは伴いますか?
Fもし病院に行くとすれば、泌尿器科ですか?
Gどこか近くで専門の先生はいらっしゃらないでしょうか?
  私は、**府**市というところに住んでおります。

どうかよろしくお願い致します。
ご回答を切にお待ち申し上げております。

匿名でお願い致します。

Date: Sun, 06 Feb 2005 21:00:26 +0900
Subject: 「インターネット病気個別ご相談」お答えします。

とても率直に状況をご説明頂きましたので様子が大変良く分かりました。又、ご質問文中に垣間見るご質問者ご夫婦の深い絆とお互いの思い遣りのお気持ちに大変感銘を覚えました。
では、早速ご質問項目に沿いお答え致します。

(1)
診察をしないで診断名をお答えするわけには行きませんが、書かれている内容は幼小児に良くみられる「亀頭包皮炎」として矛盾する点はほとんどありません。
通常は結婚するまでに包茎の手術をしてしまわれるのでご質問者の年齢にまでこの疾患が発症することは比較的少ないのですが、書いておられるように特別な体験から病院受診を避けて来られたのでまだ症状が続いていると考えられます。
最近はこのような成人の「亀頭包皮炎」の方は結構いらっしゃいます。なお、診断名につきましてはご質問項目(4)に対する回答もご参照下さい。
(2)
恥垢の洗浄に合わせて抗生物質を内服や抗生物質の軟膏塗布するなどで痛みなどの症状は改善することが多いです。但し一時的なこともあるのも事実です。

(3)
亀頭包皮炎を起こしている原因菌によりまた診察をした医師により病名はいろいろ変わることはありますがいずれにしましても包茎がある程度関与していることに変わりはありません。
ご質問者のご主人の場合は大変考えにくいのですが最近では日本国内でもエイズを含めて性感染症が関与した亀頭包皮炎の患者さんも結構増えています。

(4)
抗生物質の軟膏がかなり効果があります。例えばリンデロンVG軟膏を処方してもらって日に1回か2回局所に塗るだけで随分と症状が落ち着くことが多いです。
中には軟膏塗布を2−3ヶ月続けて包皮の翻転が出来るようになる患者さんさえいらっしゃいます。

(5)
翻転不能で勃起のみでも常に疼痛がある場合には手術の必要性は極めて高いです。
そうでない場合はまずはリンデロンVGなどの軟膏塗布を試みられるのも一法です。
手術をしておくと男性患者の陰茎癌の可能性が減り、パートナーの子宮頸癌の発生率が少なくなるなどの利点があるとされていますのでこの点は十分に考慮する必要があります。
しかし、逆に手術方法によっては将来の男性側の性感に影響を与えることもありますし、仮性包茎などで包皮が亀頭を覆っていることは高齢まで男性側の性感を温存する利点もありますのでこれら手術をしない場合の利点を踏まえて極めて慎重に十分に検討する必要があります。
あくまでも一般的な話ですが、私はご質問者のご主人のような場合にはいきなり手術というよりはまずは軟膏で様子をみるように勧めています。
泌尿器科を受診していきなり詳細な説明無しに何が何でも手術をしないといけないというような、インフォームドコンセントが無い対応をされた場合には慎重になさるようにして下さい。
なお、局所麻酔での死亡例は聞いたことがありませんが極めて稀なことですが、包茎手術を全身麻酔で行ったときの死亡報告がありますのでご承知置き下さい。

(6)
手術のときには麻酔をしますのでほとんど痛みはありません。
麻酔が覚めてからも痛みは少ないことが多いです。

(7)
手術をする場合は泌尿器科とか男性美容整形で相談に乗ってくれます。
性感に関与する神経が多く分布する部位の手術ですので一部の男性美容整形で勧めるような術後の局所の見栄えなどよりも老年期にわたるまでの性感温存についてちゃんときっちりと説明をしてくれる信頼の於けるところで手術は受けて下さい。
何が何でも手術を急いで勧めるようなところは避けた方が良いでしょう。

(8)
**でしたら****線またはJRで**に出られて****線の***口の駅前の**泌尿器科がお勧めです。**の駅からでしたら1時間くらいでしょうか。
とても患者さん思いのアカデミックで優秀な院長先生でとても信頼のおける方です。
電話番号は0***−**−**70 ですので予め電話で受診方法などをしっかりと尋ねてアルバイトの医師ではなく、必ず院長先生に直接相談を出来ることを確認をした上で受診されることをお勧めします。
受診の際にはこの質問文とお答えをプリントアウトするなどして持参した上で

「インターネットで広く病気相談を受け付けている足立憲昭という医師に勧められたので来ました」と言うとさらに良く理解して下さるかもしれません。

私は以前近くの**病院というところで仕事をしていたことがありますが**院長先生に患者さんを紹介しますととても丁寧な対応と治療で紹介した患者さんからも大変喜ばれて感謝されたことを覚えています。

ここでは手術というよりもまずは相談されることをお勧めします。
診察を受ける場合も他の怖い病気ではないことをまず診察で確認してもらって下さい。

もちろん、お近くに良い病院があればそちらで同様にご相談されるのも良いと思います。

以上、今回のお答えとさせて頂きます。
どうぞ、お大事になさって下さい。


Date: Sun, 6 Feb 2005 21:27:26 +0900 (JST)
Subject: Re: 「インターネット病気個別ご相談」お答えします。

大変ご丁寧な回答をありがとうございます。
心から感謝申し上げます。

早速主人と相談して、回復に向かえるよう努力してみようと思います。