
(since2006/12/10)
「貧血の最近の治療法」Date: Mon, 04 Dec 2006 20:45:22 -0500
To: N21足立 憲昭
Subject: 貧血の最近の治療法
足立君、
(回答者註:今回は回答者高等学校時代のクラスメートからのご質問です。
ノーベル賞こそ未だもらっていませんが、
レーガン大統領から莫大な研究資金の贈呈を受け、
アメリカの有名大学教授をされて益々活躍中の友達です。
今でも年に数回一緒に山歩きなどに行きます。)
父が入院したままなのですが、貧血の治療として、
輸血をよくしてもらっています。
父は来年*月で98歳になります。 造血機能が非常に低下しているそうです。
薬剤師の姉が、その病院で医療関係の知り合いに会ったとき、
「最近では輸血を貧血の治療法をして使用する医師は非常に
少なくなった」と言われたそうです。
最近の貧血治療法について教えてくださいませんか?

Date: Tue, 05 Dec 2006 14:01:21 +0900
そうですね、最近貧血の治療に輸血を使うことは確かに少なくなりましたね。
貧血にもいろいろあって若い女性などに多い「鉄欠乏性貧血」などは鉄剤を飲んだり、ひどい場合は鉄分の入った静脈注射をして治しますし、腎臓が悪くて貧血になった場合は「エリスロポエチン」と言って赤血球を増産させる生理的なホルモンのようなもの(腎臓で作られるホルモンです)を投与して治します。
栄養状態が悪い場合にはビタミンB12や葉酸などの欠乏により巨赤芽球性貧血という赤血球一個一個が大きいけれども全体として薄い血液になるタイプの貧血になりますがそういうタイプにはそういう栄養素を補給して治します。
このように貧血の原因に合わせて治療を行いますので貧血の治療に最初から輸血をすることは少なくなりました。
しかし、造血機能(骨髄などで血液を産生する働きのこと)が非常に低下している場合や、原因になっている病気を治しきれない場合には次の手段として輸血を行うことは今でも有ります。
なお、現在では血液全体を輸血するのではなくて赤血球なら赤血球だけを入れるという方法が一般的です。こういうのを「成分輸血」と言います。
以上、簡単ですがお答えしておきます。
お父様、どうぞお大事になさって下さい。
Date: Tue, 05 Dec 2006 11:58:11 -0500
足立君
素早いご返答ありがとうございました。
早速姉に伝えます。