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「膀胱癌の治療について」

Subject: 膀胱癌の治療について
Date: Thu, 11 Jan 2007 11:20:46 +0900

膀胱ガンの治療についてお伺いします。
宜しくお願いいたします。

主人の膀胱癌治療について相談いたします。
5*歳、**県在住の男性です。
現在、*****病院泌尿器科にて治療中です。最近は、患者力とかで、診療中にメモやビデオ撮影も当たり前の時代ーーなどと言われていますが実際の医療現場では、まだまだビデオはおろか、メモもままなりません。
特に、若い威勢のいい先生にあたると、精神的肉体的に弱い立場を自覚し、焦燥感さえ感じています。
3ヶ月毎の内視鏡検査のたびに、このままで良いのだろうか、他にするべきことはないのでろうか、と疑問が湧き上がってきます。
よきアドバイスをお願いいたします。

治療経過

2004     1〜2年、頻尿、残尿感、違和感痛みなどの症状で3箇所
         の泌尿器科を受診するが
         前立腺肥大との診断で、違和感痛みは続く。 

2005.8   ***病院受診
         膀胱CT,膀胱鏡検査にて膀胱腫瘍の疑いあり

2005.8   ***病院にてTUR手術 
          生体検査結果   進行度T1(浸潤ガンではない)
          腺ガン、上皮ガン両方の細胞があるが
           腺ガンの細胞数が多い  異型度G3

2005
  9〜12   ***病院にて2週間ごとの抗癌剤膀胱注入治療
         (抗癌剤不明)
          この間尿細胞検査は 疑陰陰陰陰陰(文字化けでしょう
          か。はっきり判読できかねますが、多分、偽陽性、陰性、
          陰性、陰性、・・・と書かれたのでしょうか。)


2006・1    ***病院にて2回目のTUR手術
           生体検査結果   抗癌剤膀胱注入治療によるただ 
           れで生体検査異常なし
           尿細胞検査 疑陽性 

2006・4    1回目の手術後に、*立****センターの**先生
           にセカンドオピニオンを受診しました。
          その時は、3ヶ月毎の内視鏡検査と腎臓及び骨盤CTで
          経過を診るようにとのオピニオンを頂きました。



2006.     ***病院にて内視鏡検査,尿細胞検査,腎臓CT検査
           異常なし
  1〜10     尿細胞は疑陽性

2006.11   ***病院にて3回目のTUR手術
          生体検査結果  
           Ta1.・腺ガン・G3(乳頭状有茎5mm位)
          その他4箇所切除した部分ーーガン細胞なし
           腎臓からの尿細胞診ーー疑陽性

2006.12   ***病院にて2回目の2週間ごとの抗癌剤膀胱注入
            治療中(抗癌剤不明)


***病院での今後の治療方針  3ヶ月毎の膀胱鏡検査・尿細胞診
                       断・腎臓CT


質問       (1)16ヶ月で再発、腺ガン、異型度3、腎臓尿細胞診
             擬陽性などを鑑みても現在
            治療中以外の治療は考える必要は無いですか?

          (2)MVAC療法・動注療法・温熱療法・などはどの段階
             で行うのがベストですか?
            また、膀胱全摘はどの段階になれば考えなければ
             いけませんか?

          (3)***病院では、他の病院で見つからなかった膀
             胱癌を見つけていただき、大変感謝しているので
             すが、初診以来16ヶ月で主治医が3回変り、2回目
             の手術の後で〔全摘は考えなくても良いですか?〕
             との質問に、〔そんなに取りたいのなら何時でも取 
            ってあげますよ〕と言われ、ショックを受けました。 

            セカンドオピニオンでも、信頼の置ける、内視鏡診断
            の技術レベルの高い、総合的治療が可能な施設が
            好ましいとのアドバイスを頂き、
            転院を考えています 。
            今57歳でまだ就業中の為、あと3年は日帰り治療を
            希望しています。
             (勿論命に関る事ですので、最善の治療の為には
              どこにでも赴くつもりはあり ます。)**を中心
            に、大阪から福岡、四国方面で膀胱癌のMVAC療法
            ・動注療法・温熱療法等で信頼できる病院及び先生
            を教えてください。
             数が少ないのか膀胱癌の情報はなかなか入手困
             難で、全国的に手術数の多い病院や先生の情報 
            をはじめ、治療法の情報などどんな情報でも欲し
             いと思っています
             私なりに調べた結果では、**大学付属病院,*
             *大学付属病院、**センターなどが、距離的に
             は良いと思うのですがーー
             **病院は距離的にも最良で、知り合いの知り合
             いに**病院の泌尿器科の先生がおられるので 
             すが、膀胱がん治療についての情報が入手できず
              、迷っています
             がん難民になるのではと不安です。 正しい選択を
             ご指導下さい。   

          (4)丸山ワクチンなど、免疫療法で、膀胱癌に有効とさ
             れる物とかがありますか?
             先生は、免疫療法の有効性についてはどうお考え
             ですか?  
             
                                  
          
取りとめも無く、列挙し申し訳ありません。
良きアドバイスを頂ければ幸いです。

Date: Sun, 14 Jan 2007 15:22:51 +0900
Subject: 「インターネット病気個別ご相談」お答えします。

病気が病気だけに大変ご心配のことと存じます。

膀胱癌はタバコを吸う人に多いことが知られています。
又、職業的にゴム・染料・繊維・塗料・整髪剤などを扱う職業でも多く発生し、「ベンチジン」や「ベータナフチラミン」という物質が関係していると言われています。もちろんその他の方々でもみられます。

膀胱癌の90%以上は移行上皮癌で腺癌というのは比較的少ない種類に属します。

ではご質問項目に従いお答えします。

1.こういった再発例で良く行われる治療法としては膀胱の中に注入するように作られた「イムノブラッダー」とか「イムシスト」などという牛結核菌の生ワクチンが良く使われます。

これらの薬は排尿後に1回80mg(「イムシスト」の場合は81mg)を生理食塩水40mlに溶かして膀胱内に注入し、2時間後に排尿します。
これらの薬は牛の結核菌で作られており尿道カテーテルで傷付いたところへ入れてしまったりすると危険です。アメリカでは感染をしたり、死亡した例が報告されています。ですから、この薬を使ってもらっているときに
熱が出たりしたらすぐさま医師に連絡することが重要です。

2.M−VAC療法は癌が他の臓器に転移をしていることがはっきりとして来た場合や深部筋層以上に浸潤している場合、リンパ管や微細静脈内に浸潤している例に行われます。
動注療法、温熱療法を行う施設もあると聞きますが、通常は抗癌剤を静脈内に全身投与します。

3.現在全国的に病院の医師不足で優秀な医師が開業してしまったりして、大きな病院でも優秀な医師が定住することが少なくなってしまっています。
そのような関係で他の病院に移っても決まった先生に診てもらえることが難しいかもしれません。

**大学の泌尿器科では、
****郎先生、****司医局長先生、***信先生の3人が手術後の膀胱癌の再発についての研究などで有名でいらっしゃいます。
**先生は私自身は個人的には存じ上げませんが、木曜日の第一診察室で現在外来診療を担当されているようですのでもしも**大学で診て貰う場合はこの先生をお尋ねになるのは如何でしょうか。**先生には私の名前を出して頂いても構いませんし、ホームページのことをお話されても構いません。
行かれる場合は出来ればセカンドオピニオンの紹介状を持って、受診の2−3日前に予め電話で確かめてからにしましょう。
電話でお尋ねになる際には必ず泌尿器科の外来に電話を繋いでもらい、「***司先生の診察を受けたいのですが、何月何日には外来に出ておられて初診でも診てもらえるでしょうか」と尋ねるようにしましょう。
受付に電話をして「**先生の外来は木曜日ですか」という聞き方をしてはいけません。たまたま行ってみたらその週だけは学会に行かれて不在で代診の先生に当たったり**違いだったりします。

4.膀胱癌で有効性がはっきりとした免疫療法は現時点では報告は聞いていません。

以上、今回のお答えとさせて頂きます。
どうぞ、お大事になさって下さい。


Subject: Re: 「インターネット病気個別ご相談」お答えします。
Date: Mon, 15 Jan 2007 21:37:13 +0900

足立先生

早速にご丁寧なアドバイスを頂き、有難うございました。

**大学の***司医局長先生の件大変参考になりました。
受診方法まで伝授頂き、患者の身になってのアドバイス
心より感謝いたします。
現在治療中の膀胱内注入治療が6回終了しましたら
**大学病院転院の方向で考えていきたいと思います。
その時には、また経過報告させていただきます。
有難うございました。