質問・回答(0368)



(since2008/6/30)

「胆嚢の機能が無くなり固まるとは?」

Date2008/06/16 11:33

経過
・2008/1/27?2/27
腹部激痛で大学病院入院 検査の結果胆嚢炎との事
以前2?3回腹部激痛が起りエコー検査の結果胆石が見つかる
約1ヶ月間胆嚢よりチューブにて対外にドレン処置
3ヶ月後胆嚢摘出手術予約し退院
・2008/6/6
CT及びMRI検査の結果胆嚢の機能がなく大きさが小さく固まった状態である為摘出手術せず定期的観察とする

質問
1 胆嚢の機能がなく大きさが小さく固まった状態とはどのような事ですか
2 つまり壊死の状態という事で摘出の必要はないのでしょうか又そのままで問題がないでしょうか
3 今後胆石による痛みが起きないのでしょうか
4 日常生活で考慮すべき事はあるのでしょうか


回答(2008/06/17 9:50)

激しい痛みで大変な治療のあと、手術を予定しておりながら中止という変化でさぞ納得の行かない思いで一杯のことと思います。

胆石による胆嚢の炎症が続き、最終的に胆嚢萎縮の状態になったものと思われます。
実際には胆嚢の内腔が狭くなっているだけで胆嚢の袋そのものは分厚くなっている(「壁の肥厚」と言います)ことが多いのですが、炎症が長く続いた割には繊維化がうまく行われて大変落ち着いて状態になることがあるのです。繊維化というのはケロイドのようなけがのあとの引き攣れのようなものと考えて下さい。
壁の肥厚がある胆嚢が検診などで偶然見つかったりすると壁へ浸潤する癌の可能性があるためにどうしても手術を勧められることが多いのですが、ご質問者の場合、さまざまな検査や治療を繰り返されたあとなので慢性的な胆嚢の炎症によるものという原因がある程度はっきりとしているので癌の可能性が低いとして経過を観察するということになったのではないでしょうか。
それでは以下にご質問項目に従いお答え致します。

> 質問
> 1 胆嚢の機能がなく大きさが小さく固まった状態とはどのような事ですか

繊維化がうまく行き胆嚢萎縮という状態になっていることをそのような言い方で仰っているのではないでしょうか。
胆嚢萎縮になると胆嚢を収縮させる筋肉が繊維に置き換わってしまっているので小さく固まってしまいます。上にも書きましたように実際には胆嚢の内腔は狭くなってはいても胆嚢の袋の壁は分厚くなっていることが多いです。

> 2 つまり壊死の状態という事で摘出の必要はないのでしょうか又そのままで問題がないでしょうか

壊死だと出血や炎症を伴いますので緊急手術で摘出が必要になって来ます。
壊死ではなく萎縮のことを仰っているのかと思います。
もしも繊維化による萎縮であれば癌や膿瘍を見逃したりしていない限りまず問題は有りません。
膿の塊である膿瘍を放置しているとそのうちに熱が出てきたりしますが丁寧に診察や検査を繰り替えされているわけですのでめったに見落としされることは有りません。

> 3 今後胆石による痛みが起きないのでしょうか

胆石が全部ドレーンから完全に排出されていたり、萎縮した胆嚢内にうまく包み込まれているのでしたら今後無症状で一生を過ごされることになりますが、包み込まれ方が不十分であれば細菌感染を起こして胆のう炎の再発の可能性が有ります。又、残った胆石が胆道の方に無理やり出ようとすると再び激しい腹痛の症状の出現も考えられないわけではありません。

> 4 日常生活で考慮すべき事はあるのでしょうか

うまく胆嚢萎縮が行われているのであればこのことによって健康的な日常生活を制限する必要はありません。胆道や膵管の系統は病気の時には脂肪や肉類に反応して痛みが出ることが多いのでこれらのものを食べて症状が出るようなときにはすみやかに今回の病院に連絡されるのげ良いでしょう。

以上、今回のお答えとさせて頂きます。
どうぞ、お大事になさって下さい。