12月20日
 推薦文を提供した『世界ミステリ作家事典【ハードボイルド・警察小説・サスペンス篇】』が完成した。すでに【本格派篇】をお持ちの方ならおわかりのとおり、大変素晴らしい本です。森さん藤原さんを始め、執筆に携わった皆様、ご苦労様でした。ぼくも微力ながら関わることができ、大変嬉しいです。翻訳ミステリーがお好きな方はmust buyです。

 それと、忘れていたけど、『コール』という映画の宣伝に推薦文を提供しているのだった。この前駅の広告で自分の名前を見つけて思い出した(笑)。今月20日から全国松竹・東急系にて公開です。

12月9日
 先月は『さよならの代わりに』を、そして今月は『追憶のかけら』を完成させた。というわけで、久しぶりに近刊予告を更新。あーしんどかった。その代わり、両方ともかなりいい出来になったと自負してます。現在のところぼくの一番の出来との評価をいただいている『殺人症候群』を書き上げたときは、これからまだまだ面白い作品を書けるという自信があったけど、今はもうそんな気はぜんぜんしないです。この二作を越える作品は、当分書けないと思う。
 でもほっとひと息ついている暇などなく、年内に100枚の締め切りを一本書き、年明けには『空白の叫び』、そしてそれが終わったら「ジャーロ」の連載をスタートしなければならない。今は上記のような状態なので、「ジャーロ」で何を書いたらいいのか困っている。「ジャーロ」が休刊にならないかなぁと、けっこう本気で編集長に言ってしまった(笑)。

12月2日
 WEB本の雑誌にインタビューが出てます。

 同じウェブ絡みで、bk1で東京創元社の編集者・桂島さんが、今年の必読ミステリーとして『被害者は誰?』を取り上げてくれています。ふーん、創元社には桂島って人がいるんだ。偶然だなぁ(笑)。

 それと、来年の予定の告知し忘れ。現在品切れとなっている『神のふたつの貌』は5月に文庫にします。読みたくても読めなかった方、5月までお待ちください。裁断による品切れではなく、本当に最後の一冊まで売り切ってしまったようなのですよ。

11月28日
 今日の朝日新聞夕刊、書評コーナーの「作家の読書道」に、ぼくへのインタビューが載っています。
 もっと詳しいインタビューはWEB本の雑誌にアップされるのですが、現時点ではまだないようです。近々アップされるでしょう。

11月25日
 久々に読み切りを書きました。現在発売中のオール讀物に載ってます。

 それから、『ミステリー迷宮読本』にはアンケートにも答えているのだった。すっかり忘れていた(笑)。国内作品、という限定付きなのに、無理矢理海外作品で答えてます。

 もうひとつ、『世界ミステリ作家事典【ハードボイルド・警察小説・サスペンス篇】』に推薦の言葉を書いています。国書刊行会の探偵小説全集では、いつも内容見本に誰が推薦文を寄せるのか楽しみにしていたものだが、まさか同じような依頼が自分にも来るとは。大変光栄に思い、書かせていただきました。文章だけならこちらにアップされています。

 さらに大事なこと。講演会で発表したのですでに告知済みのような気がしていたけど、来年の新刊予定が決まっています。3月に幻冬舎にて『さよならの代わりに』、7月に実業之日本社にて『追憶のかけら』です。どっちもよろしくね。

11月15日
 店頭確認二点。
 まずひとつ目は、創元推理文庫私の一冊フェアで、ロバート・ゴダードの『惜別の賦』を推薦しています。推薦帯付きで出荷中。しかしこの作品、ゴダードの中ではさほど注目されていないんじゃないかと思って選んだんだけど、しっかり売れているそうです。だったらもっとマイナーな作品にすればよかった。ちぇっ。
 ふたつ目。洋泉社の『ミステリー迷宮読本』にてインタビューを受けています。とか言いつつ、店頭確認と書いたとおり、まだ現物が届いてないんですけど(笑)。早く送るように>松つぁん。

10月27日
 雑誌にちょこっと出てます。
 ひとつは「小説すばる」11月号、「作家106人オールスター大アンケート!!」に回答してます。
 もうひとつは「YOMIURI PC」12月号、「オンライン書店活用テクニック」で、e-NOVELSについてのインタビューに答えています。

10月16日
 ようやく講演会の詳細が決まりました。日時は11月2日15時から(開場は14時30分)。場所は早稲田大学西早稲田キャンパス7号館418教室です。入場料は無料ですので、お時間のある方はお越しくださいませ。詳細は、ワセダミステリクラブのページをご覧ください。

10月8日
 e-NOVELSが更新されています。今回のe-ROTICAは我孫子武丸さん。ウェブ書評家の寄稿はこちらです。
 八ヵ月間に亘ったe-ROTICAも今回で最終回。e-NOVELS初の官能小説はいかがでしたでしょうねぇ。引いた人もいるかな。でも「官能」と聞いただけで敬遠した方も、読んでみればそれぞれの作家の個性がしっかり出ているので、きっと楽しんでもらえますよ。ミステリーファンにも、幻想小説ファンにも、ぜひ読んでもらいたいです。
 この作品群は、アンソロジーとして来年初春に講談社より発刊予定です。こちらもどうぞご贔屓に。

9月27日
 20日の長崎と26日の東京でのサイン会、いずれも大勢の方にいらしていただき、大変感激しました。皆様ありがとうございました。次はぜひ新刊でサイン会をやらせていただきたいですが、果たしてお声がかかるかどうか。
 あ、サインといえば。こちらでぼくのサイン入り『閉ざされた森』プレスプレゼントを行っています。

 9月はイベント続きだったけど、これで一段落。次のイベントは11月に某所で講演会です。こちらも詳細が決まったらここで告知します。

9月16日
 毎日忙しくしております。というわけで一週間遅れになってしまいましたが、e-NOVELSが更新されています。今回のe-ROTICAは北野勇作さん。ウェブ書評家の寄稿はこちらです。
 それと、11日のトークショーの様子がアップされています。ここの、「小池栄子さんも「腹が立つ」ほどダマされた!?」というところをクリックしてください。
 もうひとつ。「ジャーロ」最新号にインタビューが載っています。

9月2日
 急な話ですが、『閉ざされた森』の公開イベントで、試写会の前に小池栄子さんとトークショーをやることになりました。築地のソニーピクチャーズエンターテインメント試写室にて、9月11日12時からです。試写を観てみたい、ついでに貫井が何を喋るか聞きたいという方は、こちらから申し込んでください。会員のみ受付ですが、会員登録は無料です。アンケートに「貫井徳郎のファン」だと書くと、当選確率が上がる、かもしれません(笑)。受付は9月4日までです。

8月30日
 サイン会情報、訂正です。お茶の水丸善での整理券配布はまだ始まってなくて、9月1日からだそうです。ぼくの本を買ってくださった人に整理券を差し上げるシステムです。

8月29日
 東京でのサイン会が正式に決定しました。9月26日(金)18:00から、お茶の水の丸善にて行います。すでに整理券は配布されているようです。詳しくはこちら

8月27日
 今日の朝日新聞夕刊に(関東版だけかな?)、『閉ざされた森』に関するぼくへのインタビューが載ります。前にも書いたけど、この映画、ミステリーファンなら必見ですよ。

8月19日
 ハヤカワミステリ文庫今月の新刊『怪盗ニックを盗め』(エドワード・D・ホック)の帯に推薦文を書いてます。日本語としてなんだか変だけど、ぼくが書いたのはカギ括弧の部分だけで、それ以外は編集者がつけたものです。わけがわからなくて面白いから、OKを出しました。何がどう変なのかは、店頭で見て確認してください。あ、もちろん買ってくださいね。

 それと、以前にもちょっと書いたサイン会のこと、正式に決定しました。9月20日、長崎のメトロ書店本店にて、15:00〜16:00の予定で行います。お近くの方、ぜひいらしてください。誰も来ないと寂しいから、ホントにお願いします!
 なお、9月には東京でもサイン会を行う予定あり。こちらも正式に決まったら告知します。

8月15日
 放映延期になってしまっていたドラマ「長く孤独な誘拐」の完パケをようやく見た。ビデオテープ自体はずいぶん前にいただいていたのだが、ここのところ週二回のペースでインタビューと打ち合わせがあり、小説執筆も連載中の作品三本が全部いっせいに難しいところに突入し、さらに私生活も多忙だったこともあり、ぜんぜん見ている暇がなかったのである。実はまだ、忙しさは一段落していない。間違いなくデビュー以来最も忙しい状態である。
 で、ドラマ。いや、面白かった。原作者だから言うわけじゃなく、本当にドラマとして質が高いですよ、これは。脚本も出演者の熱演も演出も、どれもこれも水準以上ではないでしょうか。初めての映像化でここまでのものを作っていただけて、ぼくは幸せ者です。嬉しいです。犯人の動機を変えてあるので、後半はぼく自身も「どうなるんだろう」とハラハラしながら見られたし。
 羽田さんはずっと泣いているシーンばかりだったので、さぞや大変だっただろうなと思った。
 それにしても、これ、現実の事件とはぜんぜん関係ないから、放映延期にする必要なかったんじゃないでしょうかね。早く放映日が決まるといいんだけど。

8月13日
 e-NOVELSが更新されています。今月の『e-ROTICA』登場作家は皆川博子さんです。識者の書評もよろしく。
 それと、e-NOVELSでもメールマガジンを始めました。隔週更新なのでついつい更新時期を忘れてしまうという方、ぜひ登録してください。基本的には更新情報ですが、ここでしか読めないe-NOVELS作家のエッセイもあります。登録はこちらから。

7月15日
 今日発売の、講談社文庫のPR誌「IN☆POCKET」でぼくの個人特集を組んでくれています。インタビューと全作品紹介、それとメールでのQ&Aが載ってます。個人特集なんて初めてなので、すごく嬉しい。この種の特集としてはかなり充実していると思うので、ぜひ読んでみてください。

 それと、こちらはあまり書きたくなかったんだけど(笑)、e-NOVELSが更新されています。今回のe-ROTICA特集ページはぼくが対象。日頃お世話になっているお三方に、力の籠った書評をちょうだいしました。作品は……、こういう企画の小説なので、別に読まなくていいです。
 それにしても、「どんな好青年に見えたって、男の子はみんなスケベなんです。」ってくだりはすごく不本意なんですけど(笑)>よしださん。仕事で仕方なく書いたんです〜。

7月12日
 今朝、新聞を見て驚いた。なんと、21日放映予定だったドラマ「長く孤独な誘拐」が、時節を鑑みて差し替えになってしまったとのこと。そうか、そういうこともあるのか。残念だけど、これは仕方ないよね。たぶん出演者やスタッフの皆さんの方が残念だろうし。
 というわけで、ドラマ放映を楽しみにしてくださっていた皆さん、いつやるかわからなくなってしまいました(泣)。

6月23日
 文藝春秋のPR誌、「本の話」に西澤さんの『神のロジック 人間のマジック』の書評を書いています。
 それと、これは直接ぼくの話というわけではないんだけど、「編集会議」7月号に「いかにして『慟哭』を売ったか」という東京創元社の戦略記事が載っています。ぼくも初めて知ったことがあったりして。
 もうひとつ、これはずいぶん先の話ですが、初めてのサイン会をやることになりました。9月に九州の某都市で二ヵ所、行います。日時や場所が確定したら、また告知します。

6月17日
 e-NOVELSが更新されました。今回e-ROTICAに登場するのは桐野夏生さん。ウェブ書評家の寄稿もお楽しみください。

6月14日
 今日は本格ミステリ作家クラブの総会と、本格ミステリ大賞贈呈式。滞りなく終わったとだけ書いておこう。

6月13日
 間が空いてしまった。新刊ラッシュももう終わりなので、このページの更新も今後は滞ると思われる。
 でも情報をひとつ。「長く孤独な誘拐」のドラマ放映日が決定しました。関東では7月21日21:00〜22:54にTBS月曜ミステリー劇場で放送されます。ぼくも楽しみ。

 今日は珍しく映画の試写を観た。映画の宣伝に、芸能人とかが推薦の言葉を寄せていることがあるでしょ。ああいうのをぼくにも書いて欲しいという依頼があって、観た次第。
 ぼくに頼むくらいだからもちろんミステリ映画なんだけど、これがただの謎解きではない。『毒チョコ』パターンの仮説の構築と崩壊の映画だった。アメリカ軍のとある一部隊が演習中に行方不明になり、生還したのはたったの二名。演習中にいったい何があったのかと推理するという趣向なのだが、生き残り二名の言うことがころころ変わり、その都度真相が一変するというストーリーで、よくこんな話を映画にしたなと驚いた。
 原題は『BASIC』だけど、邦題は『閉ざされた森』となる可能性が高いとか。公開は秋で、その前の劇場予告編でもぼくの推薦の言葉がスクリーンに出る予定。配給はソニー・ピクチャーズエンタテインメントです。

5月22日
 今頃気づいたこと。
 『妖奇切断譜』の表紙のオブジェ製作者は『永遠の仔』オブジェ製作者だと書いたけど、違うじゃん。担当編集者の単なる勘違いだったわけだが、確認してみたところ、本人もどうしてそんな勘違いをしたのかわからないそうな。
 謹んで訂正いたします。

5月20日
 e-NOVELSが更新されました。今回のe-ROTICA登場作家は京極夏彦さん。なんと妖怪官能だ。ウェブ書評家の書評ページもよろしく。

 それと、こちらは本格ミステリ作家クラブ関係の告知。すでに広まっているとは思うけど、票の数え間違いというあってはならない事態で、受賞作選定に影響が出てしまいました。小説部門は、

『オイディプス症候群』(光文社)笠井潔著
『GOTH リストカット事件』(角川書店)乙一著

 のダブル受賞となります。評論・研究部門はすでに発表のとおり変わりなく、

『探偵小説論序説』(光文社)笠井潔著

 です。詳しい経緯はこちらをご覧ください。関係者の皆様、この賞に興味を持ってくださっていた方々に深くお詫び申し上げます。

5月3日
 『被害者は誰?』の見本ができた。すごく嬉しい。旧作の文庫化も嬉しいけど、新作ができたこの瞬間の喜びは格別。次にこの喜びを味わえるのはいつだろう(笑)。
 表紙は今回こんな感じ。久しぶりにイラストにしてみました。それと、二階堂さんに推薦文をちょうだいしました。それにしても、タイトル下の惹句に「究極のフーダニット」なんて書いてある。フーダニットじゃない話ばかりを集めた連作集なのに(笑)。
 店頭に並ぶのは連休明け、8日くらいかな。なにとぞよろしく。

4月28日
 『光と影の誘惑』所収の「長く孤独な誘拐」のドラマ化が決まり、すでに撮影に入っている。去年の5月13日の日記に書いた「ちょっといいこと」とは、実はこの話。で、そのロケが我が家のそばであり、主演が知人の上川隆也さんということもあって、見学&表敬訪問に行った。
 まずはプロデューサーの方に挨拶をしているところに、上川さん登場。いろいろ世間話。『プリズム』は読み終わってもやもやが残ったと言われてしまった(笑)。申し訳ない。
 妻役は羽田美智子さん。女優さんに会うといつも思うけど、ホントに一般レベルとはひと桁違う綺麗さですな。
 今日の収録は泣くシーンで、テストも含めて何度も同じことを繰り返す。それなのにきっちりと泣いているのがすごいと思った。
 放送は秋口。もうひとつ別の作品のドラマ化の話もあるので、もしかしたら同時期に二本放送となるかもしれない。

4月22日
 e-NOVELSが更新されました。今回のe-ROTICAは山田正紀さんで、文章をお寄せいただいたネット書評家も有名な方が揃いました。ぜひお目通しを。

4月11日
 講談社文庫Mさんと会い、『妖奇切断譜』の見本を受け取る。今回はこういう感じの表紙。オブジェを作ってくれたのは、『永遠の仔』のオブジェを制作した人らしい。そんな人にこんなオブジェを作らせてしまい、申し訳ない(笑)。画像が小さくてなんだかよくわからないかもしれないけど、これは脚です(笑)。
 店頭に並ぶのは来週頭の予定。

3月25日
 また露出情報。
 まずひとつ目、「小説現代」4月号「思い出の映画」にエッセイを書いています。お題は『猟奇的な彼女』。すでにあちこちで話題になっている映画ですが、これ、いいですよ。あんまり言ってしまうと興を削ぐけど、ひとつだけ、本格ファンも満足できるとだけ書いておこう。ぼくはものすごく感心した。
 ふたつ目、「文藝別冊 江戸川乱歩」の「私が選ぶ「乱歩作品」ベスト5」に回答してます。

 それと、e-NOVELSの今回の更新から、新企画が始まっています。題して「e-ROTICA」。e-NOVELS作家八人による官能小説競作で、なんの因果かぼくも加わっています。
 特集ページではちょっと趣向を変えて、一般のウェブ書評家に文章を寄稿していただきました。今後八ヵ月間、八人の作家に関する文章が並ぶ予定なので、こちらもどうぞご覧ください。

3月14日
 ちょろちょろと露出してます。
 まずは『ミステリー迷宮道案内』(メディアファクトリー)という本に、インタビューが載ってます。以前に『ダ・ヴィンチ』に載ったインタビューの再録です。このときはものすごく体調が悪く、点滴を打って写真撮影に臨んだので、顔が窶れてます(笑)。
 それともうひとつ、今月の『ジェイ・ノベル』東野さんのスノーボードエッセイに、ぼくが登場しています。内容は実物を一読していただくのが一番ですが、ここでひとつ書いておきたいのは、これはすべて事実だということ。こんな人間は世の中にいない、東野さんの作りだろうと思う人も多いだろうけど、事実なんですくろけんさんファンは必読。

3月7日
 『光と影の誘惑』が売れないとここでぼやいたところ、西澤さんが日記で宣伝してくださった。すると、なんとあっという間に重版が決定した。西澤さんの影響力はすごい。ありがとうございますありがとうございます。
 といっても、スタートがものすごく少ないので、一度重版したくらいでは普通の作家の初版にも追いついていない。もうちょっと伸びてくれるかな。

 それと、久々に「近刊予定」を更新しました。いったい何年ぶりに更新したんだか(笑)。

2月21日
 講談社ノベルスで出る新刊は、五月刊と決定した。といっても、書き下ろし短編をぼくが今月中に書ければ、なんだけど。あと一週間しかないし、まだ一枚も書いてないのだが、まあなんとかなるでしょう。
 タイトルは、ほぼ間違いなく『被害者は誰?』にすると思う。
 文庫の新刊が出るのも嬉しいけど、やはり新作は喜びもひとしお。気持ちに張りが出てきたよ。

2月18日
 あちこちに細々と雑文書いてます。
 まずひとつ目は、書き忘れていた「活字倶楽部」冬号、アンケートに回答してます。今年の予定は他誌に書いていることと変わり映えしないけど。
 それから「小説すばる」3月号、「カフェ・ド・シスマ」のコーナーにエッセイ書いてます。お題は、ちょうどスキーから帰ってきた直後に依頼を受けたので、『私をスキーに連れてって』にしました。
 もうひとつ、『創元推理21』終刊号にもエッセイ書いてます。「創元推理の頃」というタイトルで、昔話など。

2月12日
 書くのをすっかり忘れていたけど、週刊現代2月8日号に北村さんの新作『街の灯』の書評を書いたのだった。興味があるという奇特な方は、図書館ででもバックナンバーを探してみて。

 『転生』は早くも二刷りから新帯が付きます。ぼくもね、こんな地味な帯でいいのかなぁと思っていたんだよね。今月中には店頭に並ぶ予定。
 で、めでたく『転生』の二刷りも決まり、『鬼流殺生祭』も今月重版するので、ぼくの文庫で初版止まりはついに『光と影の誘惑』だけになった。なぜこれが売れないの? はっきり言って、ぼくの作品ではあれやこれよりもずっと出来がいいと思うのだが。しかも初版はたったの13000部しかなかったのに、それを売り切れないとはどういうことなんだか。
 やっぱり新帯付けないと駄目なのかなぁ。『慟哭』を読んでこのページに来てくれた方、次に読むなら『光と影の誘惑』がお薦めですよ。作者本人が言うんだから間違いない。

1月31日
 『転生』の見本ができた。早い。確か2月10日頃発売のはずなのに、もうできたのなら来週末には店頭に並ぶのかな。ハードカバーの建石さんのイラストが素晴らしかったので、文庫でも使わせてもらいました。
 お蔭様で『プリズム』では、作家生活十年目にして初めて発売即重版を経験しました。この勢いで『転生』も売れてくれるかな。特にミステリーが好きというわけじゃない一般読者には、『プリズム』より『転生』の方が口に合うと思うし。

1月24日
 そろそろ店頭に『プリズム』が並んでいるはず。なので書影公開。この写真の意味は、読み終わった方にはおわかりいただけますよね。
 同時に『失踪症候群』と『誘拐症候群』も、今回の重版分から新帯をかけて出荷されてます。今日、書店に行ったらこの三冊が同時に売れていく場面に遭遇した。嬉しい。
 その他、手に入りにくくなっていた『天使の屍』『修羅の終わり』『迷宮遡行』の重版も決定してます。『修羅』と『迷宮』はやはり新帯がかかります。これまで読んでなかった方、これを機会によろしくね。

1月21日
 今月23日頃に、文庫の『プリズム』が東京創元社から出ます。装幀はものすごいインパクトがあるものなので、今回はあえて書影は掲載しません。店頭で見てぎょっとしてください。「この本はなんだ」と絶対に手に取りたくなります。
 でも、創元社のホームページにもう書影は掲載されてるんだけどね(笑)。実物の方がずっとかっこいいですよ。

12月26日
 そろそろ店頭で配布されているはずの幻冬舎のPR誌、「ポンツーン」で、新連載『さよならの代わりに』がスタートしました。タイムトラベルものでヒロインの名前が「ユウリ」と来れば、特撮ヲタの人ならなんのことだかわかるかな。
 「ポンツーン」はただでもらえるものだけど、たぶん配布部数はすごく少ないと思う。一応定期購読も可能なのだが、そこまでして読みたい人もいないよね。今のところ、連載している三本の長編の中ではこの話が一番好き。といっても、本人が気に入っているかどうかと作品の出来は別問題だけどね。いい話にしたいものである。

12月15日
 というわけでちょっとスタイルを変えて、日記代わりに仕事情報だけを簡潔に。
 まずはトップページでも告知してあるけど、e-NOVELSで『大密室』に収録している短編「ミハスの落日」を販売しました。中身はまったく同じです。ちなみに表紙の写真は、自分でミハスに行って撮ったもの。いいところでした。
 それと、雑誌掲載情報。「文芸ポスト」最新号に『空白の叫び』第八回、「ジェイ・ノベル」最新号に『追憶のかけら』第七回がそれぞれ載ってます。
 さらに、久々に漫画化。「Hiミステリー」最新号に「長く孤独な誘拐」の漫画が載ってます。作画は井上洋子さん。けっこう長いです。

 それと、今後の情報。まず今月発売の「ポンツーン」から長編『さよならの代わりに』の連載がスタートします。600枚くらいの予定だったのだけど、例によってどんどん伸びてます(笑)。すでに150枚ほど書いてるんだけど、100枚辺りで書くはずだったシーンに届いてません。結局これも800枚くらいまでいくのかな。
 文庫化情報。まず来年1月には創元推理文庫に『プリズム』が入ります。どこの文庫に引き取ってもらおうか悩んだんだけど、内容的にやっぱりこれは創元推理文庫が一番ふさわしかろうと判断した次第。『慟哭』も売れてるので、このまま勢いに乗ってもらいたいところ。
 装幀は『慟哭』に引き続き、岩郷重力&WONDER WORKZさんにお願いしました。ラフが上がってきたけど、なんだかとんでもないインパクトのある表紙になりそう。店頭で見て驚いて。
 続いて2月には、幻冬舎文庫にて『転生』。装幀はまだ未定で、解説はくろけんさんにお願いしてます。
 まだまだお次は4月に、講談社文庫にて『妖奇切断譜』。解説はもうこの人しかいないでしょう。喜国雅彦さんです。よろしくお願いしますね。
 というわけで、来年は初っぱなから文庫ラッシュなのでした。

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