女が死んでいる 女が死んでいる
 どんでん返しがある中短編だけを集め、短編集を作ってみました。テーマやキャラクターが統一されていない短編集は初めてです。自分は長編型の小説家だと思うからあまり短編に思い入れがなかったのですが、今回読み返してみたらそれほど悪い出来とは感じませんでした。自己評価が変わったというより、「若い人ががんばってるなぁ」という年寄り視点になったせいでしょう(笑)。今では思いつかないアイディアがたくさん盛り込まれていて、一冊の本として恥ずかしくないものになっていると思いました。


初出=
「女が死んでいる」 『女が死んでいる』(KADOKAWA)収録
「殺意のかたち」小説すばる97年8月
「二重露出」小説non97年11月号
「憎悪」EQ97年3月号
「殺人は難しい」携帯電話配信2011年4/14〜4/27
「病んだ水」ミステリマガジン97年4月号
「母性という名の狂気」小説現代97年8月
「レッツゴー」オール讀物2003年12月号

2018年8月 角川文庫刊 本体価格 720円