聖徳太子

聖徳太子は6世紀の末,皇太子でしたが推古天皇から政治を任され政治家としてその改革に乗り出しました。その頃は天皇の跡継ぎのなどのことで朝廷内部に争いごとが起こり豪族同士がいがみ合っていたのです。また,中国では隋という大きな国が勢力を伸ばし朝鮮などの国々を従えようとしていました。聖徳太子は天皇を中心とした強い国家を作ろうと考え,まず役人の位を冠の色で分ける冠位十二階の制度を定めました。家柄に関係なく才能のある人を引き立てるためのものです。次に役人の規律を正しくするため,十七条の憲法も定めました。さらに中国の隋に遣隋使という使いを送り,国交を開いて中国の進んだ分化や政治を取り入れようとしました。聖徳太子は仏教を熱心に敬い,政治の根本も仏教の教えに基づこうとし豪族にも仏教をすすめました。そして自分自身でも仏教を研究し大和の飛鳥を中心に法隆寺などを建てました。聖徳太子が建てた法隆寺は木造建築物として現在世界でいちばん古いものになっています。聖徳太子は厩の前で産まれたとか,一度に10人の言うことを聞き分けてそれぞれの人に答えたなどと言い伝えられ,今でも尊敬されています。

では,聖徳太子の声を聞いてみましょう。


聖徳太子の声 (MP3, size=112K)


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