ロゴ

 

サッポロを歩く
色々なことが
ありますなー,全く

各コーナーネタ一覧
シュパツィレンサッポロモノ・ゴトみる・みないのひみつゲイ術の森通信

表紙へ戻る


人形屋佐吉に明かりが灯る!
ロカビリー王,そしてコシノ・ジュンコが!

佐吉去る97年1月3日,札幌市内の人形店「人形屋佐吉」が開店していることが確認された。私は新年早々札幌の街中を歩いていたわけだが,時はもう夜分であった。普段は閉ざされている「人形屋佐吉」のシャッターが開かれており,また店内には煌々と白熱ランプが灯っていた。私は可能な限り店内を観察することにしたが,まさか中を覗きこむわけにもいかず,正月で人通りの少ないことをいいことに店の前を何往復もしては観察を進めた。

さて,店内は素晴らしい雰囲気であった。まるで江戸川乱歩の小説にでも出て来そうな大正末期・昭和初期的な,奇諢倶楽部とでも呼べそうなもの。各種人形,文楽の人形のようなもの・子供向け人形劇にでも出て来そうな赤ずきんちゃんのようなもの・福助人形などなどが置かれ,また和服が壁にかけられていたことも忘れられない。

そして,何よりも驚きを感じたのは店内にて談笑する人々に対してだった。4-5人の男女が店内で珈琲を飲みながら円テーブルを囲んでいたが,この中の男性1人がミッキー・カーチスに女性1人がコシノ・ジュンコ(ここしか発見できず)にそっくりだったのである。ミッキー・カーチス(似の男)は少々薄めのロマンス・グレイを後ろで束ね,口まわりには髭をたくわえ,やはり皮ジャンを着ていた。コシノ・ジュンコ(似の女)は濃い(すぎる)アイラインに,やはり髪はおかっぱであった。また,若手の人形師といった風な男性は若き日の志村けんに似ていたが,そっくりというほどでもなかった。こんな,ただものとは思えない人達が白熱灯の灯のもと,談笑していたのである。

佐吉ですよ,ちょっとレタッチしまくり私は写真に収めなければならないと感じた。しかし,堂々と至近距離の撮影も出来るはずもない,小心者だから。すると,向かいのビルに非常階段があった。この2枚の写真はそこから撮ったものだが,何せ写真に関しては素人であるため上の写真はブレてしまい,下の写真は露出オーバーをレタッチしてもここまでにしかならなかった。それでも「人形屋佐吉」が確かにシャッターをあげ,灯をともしている姿を確認していただけるだろう。

札幌・北海道のローカルラジオ・テレビ番組等で度々この「人形屋佐吉」は話題になっていると地元の友人に聞いた。しかし,その地元友人も「人形屋佐吉」が開いているところは見たことがないという。私自身札幌に住むようになってからというもの,市内の一等地にいつもシャッターを降ろしている店があることを不思議に感じていた。なにより看板横に描かれた文楽人形の顔(私は勝手に佐吉君と呼んでいる)が恐いではないか!また,ローカル番組の伝えるところによると,「人形屋佐吉」は東京に本店をもち,札幌の店は年に3-4回程開くのみという。私はその3-4回のうちの1回に遭遇したのだ。厄年のこの97年早々になんという幸運だろう。

困ったときのgoo頼みである。人形・人形屋・佐吉などのキーワードで検索した。するとたった1件検索に引っ掛かった。それがここだが,ここによると表参道沿いハナエ・モリビルのアンティークマーケットに「人形屋佐吉」があるらしい。さて,これが噂の本店なのだろうか?そうそう「人形屋佐吉」などという店があるとも思えない。このウェブを作成している方へ連絡をとってみる予定である。そちらは続報を待たれたい。

東京在住の方,またアンティークドール好きの方情報をお持ちでしたらメールください。もちろん,札幌のお店についてご存知の方,1月3日に談笑していた方からのメールも待ってます。

 


上に戻る