先生に引率された小学生たちが沢山傍らを通る。子供たちの目はまだ見ぬ世界への夢に輝いている。この子たちこそ世界を所有しているので、世界旅行は世界を喪失することだ。尤も、生きるということがそもそも人生をなしくずしに喪失してゆくことなのであるから、人間の行為と所有とは永遠に対立している。全てを所有しようと思ったら、断じて見ず、断じて動かず、断じて行わないことだ。王国はかくて立ちどころに所有される。
<三島由紀夫「裸体と衣裳」より>
生まれてきた以上,色々なものを見たくなる。そんなキモチから旅したところのキロクをここには載せてマス。