元タバコ係しんちゃんの勝手に映画論
はじめに
私は映画が好きでよく観ます。テレビでやってる土曜洋画劇場なんかでじゃなくて、レンタルビデオを借りたり劇場に行ったりしてちゃんと観るようになったのは中学生の頃からです。う〜ん、いったい今までに何本の映画を観たのかなぁ。
本数はこなしていても、映画に関する文章はと言うと、「映画論」はおろか「ある映画に関するちょっとした感想」さえも書いたことがありません。さーて、こんなページを書くことになっちゃって、ドウシヨウ。
けどまぁ、ちょっぴり不安だけど、「とりあえず書いてみよう!」。こう言っちゃえば何とかなっちゃいそうな気もします。
この先いったいどうなるのかな。暖かい目で見守っていて下さい。
第一論 『意外と死なない』 大九明子監督/16o/42分/1999
:「対岸の火事」のように思っている現実がこの身に迫ってくると、悲鳴をあげてしまうものです。
カブ隊のお母さん方!憶えてますか?
えっ?忘れたって?あのねぇ、私が去年のちょうど今頃、カブ隊のスカウトに向かって子役募集をしたでしょ。あの映画ですよ。ヨーク憶えているはずでしょ。
まず、私がなぜこの子役募集の話をカブ隊に持ってきたのか、という事から話しを始めましょう。私の学校の先輩が映画の専門学校(映画美学校)に通っておりまして、そこの生徒さん達は年に一回共同で16o映画作品を作ります。その年の映画は小学校の先生を主人公とするものだったので、どうしても小学校の生徒役の子供達が必要になりました。プロの方が作る映画ならば子役劇団から調達すればよいのですが、この映画は専門学校によるものなのでそんなお金はありません・・・。ということで、私のところに話が回ってきたのでした。
その映画はどんなお話しかといいますと、簡潔にいうと、ある小学校の女性教師が自分の現実の中を生きていく物語です。現実とはつらいものです。・・・こんな説明じゃさっぱり分かんないって?そうだよね。映画美学校のHPの方に書いてあるからそっちを見てね。
・・・読みましたか?こんな感じです。
HPの方にもそれほど詳しくは書いていないのですが、実は、この「痛みに敏感な小学校教師」の物語の中に、あまり上品でなくて、ちょっぴりエッチなシーンがあるのです。お母さん方!憶えていらっしゃるでしょう?あれです。あいまいな言い方をすれば「ベッドシーン」とか「ラブシーン」とか言うものです。あと性教育をするシーンなんかもありましたよね?
お母さん方!
あのとき息子・娘が「映画に出たい!」って言うもんだから、「まぁ、いいんじゃないかしら」ってけっこう乗る気になって、スタッフの人から脚本を受け取って読んでみたら「お下品」なシーンがある。「こんな変な映画にウチの子出せないわ!!」、そう思ったでしょ?・・・それが現実です。
お母さん方!
お母さん方、普段家のテレビではあんなに「お下品」な「ラブシーン」やら「ベッドシーン」がふんだんのドラマを見て楽しんでるんじゃないんですか?私だってそうです。他人の演じる「スケベ」や「バカ」を無責任に眺めているのです。大笑いしてる時なんかだいたいがそうです。
他人事はおもしろ可笑しく見てればいいんですが、その「他人事」に足が生えてきて自分の方に歩き出してきたらどうですか?「他人事」が他人事でなくなるのです。そうなってくると、笑えないでしょ?お母さん。
〔つづく〕