<営業部>

14時

部長「腹減ったな・・」
部下「さっき食ったばっかじゃないですか。しかもクーニャン飯店のAランチ」
部長「おいしかったな」
部下「あんなもの食べきれるのは部長くらいですよ」
部長「なんか小腹がすいたな。」
部下「冷蔵庫に何故か納豆ならありましたけどね」
部長「納豆嫌いなんだ。靴下臭いだろ」
部下「その匂いがたまらないんですよ。」
部長「まあ、我慢しとくか・・」

  一週間後の昼休み。二人は出前の丼を食べていた。
  部長はおもむろに靴下を脱ぎ、部下の鼻先にかざした


部下「うわっ!臭せーっ!何するんですか部長!」
部長「だって、この匂いがたまらんのだろ」
部下「あんな話まだ覚えてたんですか。それにしても凄い匂い」
部長「ふふふ。今日の為に、あれから靴下脱いでないんだ」
部下「よく、奥さんが黙ってましたね」
部長「家内も事情を説明したら、協力してくれたよ」
部下「馬鹿か、あんたら。食欲なくなっちゃいましたよ。お茶でも飲んできます」
 
部下は出て行った。
部長「こんな匂いのどこがたまらんのかね・・」
 
と言いながら部長は靴下を自分の鼻先にかざした。
部長「うーむ。こりゃたまらんわい・・・」

                                                                           
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