ひとり身


一.
川の流れに 身をまかせ
紅葉一葉が 流れるように
この身誰かに まかそうか
それとも一人で 生きようか
暮れゆく秋に 弱気の虫が
心の隅に 現れる

二.
気楽に生きた ひとり身に
二人暮らしは 煩わし
歳を重ねた ひとり身は
寂しさつのり 辛かろう
煩わしたと 寂しさの
間で心は 揺れ動く

三.
米寿を過ぎて 白寿まで
もしも命が あるのなら
この身任せた 相手でさえも
歳を重ねて 辛かろう
いっそそれなら AIの
心を持った ロボットに
この身まかせて みましょうか


okuno


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