とよたま愛読会172回
「海洋万里 25巻11章
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第19章 竹生島」
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記:望月幹巳 メール:motomi@moon.nifty.jp
日 時 平成23年1月23(日) 午後1時から午後4時30分まで
場所 愛善苑 豊玉分苑 (京王線下高井戸駅下車 徒歩8分 川崎方)
連絡先 03-3321-3896、 03-3321-8644
参加費は無料です。事前のお申し込みも不要です。
霊界物語をお持ちでない方もご参加できます。
拝読箇所 海洋万里 25巻(子の巻)11章 〜 第19章
竹生島
★ 報告:
梅花の候、皆様いかがお過ごしでしょうか。
今回の拝読会は、KSMさん、SOTさん、TKGさん、KUTさん、私望月の五名を集めまして無事に行われました。
竜宮の一つ島の諏訪の湖に隠されていた宝玉が、三五教の聖地に納められる物語の最後の部分になり、第二十五巻を完了しました。
地恩城では黄竜姫と蜈蚣姫が、月見の宴で神の戒めを受けたことをきっかけに、副守護神を脱して身魂を一歩高めました。
また地恩城に友彦が、妻となったテールス姫とただ二人、供も連れずにやってきて、黄竜姫に恭順を誓います。友彦の過去を知る地恩城の人々は、友彦の心を疑いますが、黄竜姫は受け入れます。
地恩城の人々は、ネルソン山の上空に諏訪の湖の神示を見せられます。黄竜姫、蜈蚣姫、梅子姫、友彦、テールス姫の五人はネルソン山を越えてはるか西方の諏訪の湖を訪れ、禊を修します。これにより黄竜姫、蜈蚣姫、友彦、テールス姫はようやく悟りを得て改心し、大神の御子である梅子姫に懺悔して、諏訪の湖を越える許しを得ました。
先に諏訪の湖に達して神の使いとなっていた玉治別、初稚姫、玉能姫、久助、お民、清公、チャンキー、モンキー、アイル、テーナらが一行を迎えました。清公らの操る神船で湖を渡った一行は、諏訪の湖の女神・玉依姫神の荘厳な神殿に案内されます。
厳粛な雰囲気の中、梅子姫、黄竜姫、蜈蚣姫、友彦、テールス姫の五人は、初稚姫、玉能姫、玉治別、久助、お民を介して、玉依姫から五色の神玉を受け取ります。この十人は金翼の八咫烏に乗って一気に自転倒島の由良の聖地に帰還しました。
清公、チャンキー、モンキー、アイル、テーナの五人はアンボリーという大鳥に乗せられて地恩城に帰還し、竜宮の一つ島への布教を完成させることになりました。
一方、地恩城を出奔した高姫、黒姫、高山彦は、玉を求めて淡路島の洲本に戻り、東助館で門前払いを食うと、今度は生田の森の杢助館にやってきました。
杢助館で留守番をしていた国依別、秋彦、駒彦にからかわれ、偽の神懸りを信じて竹生島に行ってしまいました。一方国依別と秋彦は、梅子姫らが持ち帰った神宝を納める神業に参加するために、聖地に上って行きました。
★ 拝読箇所で気のついたこと
霊界物語 第二十五巻 海洋万里 子の巻
第三篇 竜の宮居
第十一章 風声鶴唳(七五七):ふうせいかくれい
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地恩城では、黄竜姫が配下を従えて月見の宴を催していた。突如、黄竜姫は顔色青ざめ、友彦とその軍勢の幻影を空中に見て、高殿から転落して人事不省となってしまった。
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しかし不思議なことに、配下の者たちからは黄竜姫は依然としてその場にあるが如くに見えていた。蜈蚣姫だけには、転落した黄竜姫が見えていた。蜈蚣姫は慌てて駆け下りて行く。
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これは二人の執着心の鬼によって、幻覚が見えたのであった。またその罪悪より成れる肉体は、千尋の谷底に落とされ、後には二人の本守護神のみが残っていた。
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本守護神となった黄竜姫はますます荘厳の度を増し、月の大神様を宴の肴として宴を開いたことを悔いた。一同は宴を中止し、梅子姫は導師となって神言を奏上した。以後は月見の宴を為すことは厳禁された。
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すると貫州と武公が慌てて注進にやってきた。二人は、城外に友彦の大軍勢が押し寄せて城は陥落寸前だという。スマートボールは黄竜姫の命で様子を見に行くと、城外には誰もいなかった。
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スマートボールは戻って来て貫州と武公を平手打ちすると、二人はようやく我に返った。二人は取り越し苦労が募って夢を見たと一同に詫びた。
第十二章 不意の客(七五八):ふい の きゃく
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*地恩城の広場でマール、貫州、武公が雑談にふけっていると、友彦が女房のテールス姫を連れてたった二人で城にやってきた。友彦は旧知の貫州と武公に挨拶するが、貫州と武公は友彦に邪険にして城内に入れまいとする。
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友彦は自分が改心したことを訴え、門内に入ったところ、門番たちは友彦とテールス姫を突き倒して打ち据えた。しかし友彦とテールス姫は、感謝祈願の祝詞を唱えるのみだった。
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いつの間にか貫州たちも、友彦夫婦と共に感謝祈願の祝詞を奏上していた。そこへ通りかかった鶴公は、城内に戻って黄竜姫に見たことをつぶさに報告した。鶴公は友彦を疑っていたが、黄竜姫は自ら友彦夫婦のところに赴いた。
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友彦はテールス姫が熱心な三五教の信者となり、今は自分の神務を補佐していると黄竜姫に紹介した。黄竜姫は二人を城の奥殿に招きいれた。
第四篇 神花霊実:しんくわれいじつ
第十三章 握手の涙(七五九):あくしゆ の なみだ
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招き入れられた友彦を、蜈蚣姫やスマートボールはやや疑いの面持ちで迎えたが、黄竜姫は、友彦が真に改心をしてテールス姫と共に地恩城にやってきたことに対し喜びを表した。
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友彦は黄竜姫と蜈蚣姫に、来し方の悪事を心から詫びて悔悟の涙を流した。それに対して黄竜姫は心から打ち解けた様を表した。
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友彦は地恩城と讃える歌を歌い、自分が開いたネルソン山以西の地域も三五教の光によって救うように、黄竜姫に懇願した。それに対して梅子姫は、メソポタミヤの顕恩郷の故事を引き合いにした歌を歌って、友彦の神業を讃えた。
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友彦夫婦は黄竜姫の部下となり、全島に三五教を流布することとなった。一同は宣伝歌を歌い、友彦夫婦は貴賓として地恩城に数日間滞在した。
第十四章 園遊会(七六〇):ゑんいうくわい
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晩夏の頃、地恩城では友彦夫婦のために園遊会が開かれた。梅子姫は中央の蓮華岩に立って面白い歌を歌って興を添えた。また蜈蚣姫はこれまでの事を歌に歌いながら、面白い手つきをして踊って見せた。その他の人々も歌いかつ踊った。
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園遊会が終わって幹部たちは居室に戻っていった。草の上ではマールが酔ってくだを巻いている。蜈蚣姫は昔はバラモン教で羽振りを利かせていたが、娘が三五教の女王になったら、俄かに心機一転したのが気に入らない、という。
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貫州はそれをたしなめている。するとネルソン山の峰の上に、異様の女神が七八人現れ、瞬くうちに荘厳な神殿が聳え立つ蜃気楼を武公が発見した。
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武公の注進により、幹部たちも高殿からこの明瞭な蜃気楼を眺めた。そこには諏訪の湖にて、多数の女神に手を引かれた清公ら四人の宣伝使が、何事か神勅を受けているのが見えた。
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黄竜姫はこれを見て、この有様を言霊歌に歌った。そして、自らも諏訪の湖に赴いて珍の宝を戴き、自転倒島に奉る神業に着手しようと呼びかけた。黄竜姫たちは早速旅装を調えて出発した。
第十五章 改心の実(七六一):かいしん の じつ
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黄竜姫、蜈蚣姫、梅子姫は、友彦とテールス姫を従えてジャンナの里にやってきた。一行は友彦の館で歓待を受けた後、里人に洗礼や宣伝歌を授け、玉野ヶ原にやってきた。
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諏訪の湖のほとりの祠に参拝すると、五人は湖で身を清めて五日五夜禊を修した。夜明けに大鳥が飛び立つ西北を見ると、向こうから鳥の背に乗って、四五人の神人がやってくるのが見えた。
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それは金色の霊鳥・八咫烏に乗った、玉治別、初稚姫、玉能姫、久助、お民の五人であった。一行はこの姿を見て驚きまた喜んだ。
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一行は湖を渡ろうと思案に暮れている。黄竜姫は翻然として悟り、名誉心を捨てて身魂の向上のために徹底的に修行する心持を露にした。すると梅子姫は、その言葉をずっと待っていたのだと厳然として、しかし微笑を浮かべながら明かした。
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続いて友彦も、ジャンナの里で救世主然としていた心の罪を懺悔し、梅子姫に大神様への罪の赦しのお取り成しを願い出た。梅子姫は嬉し涙で友彦を赦した。
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続いて蜈蚣姫も娘への愛着心や、傲慢からこれまで梅子姫を見下していたことを懺悔し、梅子姫は赦した。続いてテールス姫も懺悔をなし、梅子姫はもっとも罪が軽いと受け入れた。
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梅子姫は湖面に向かって暗祈黙祷した。すると西北の空から、幾百もの大鳥がこちらに戻ってきた。
第十六章 真如の玉(七六二):しんによ
の たま
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梅子姫が湖面に向かって二三度手招きをすると、金銀珠玉を散りばめた神船が現れた。清公、チャンキー、モンキー、アイル、テーナの五人が船を操っていた。一同は五人に会釈をして船中に乗り込んだ。
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船は、雲を圧して立つ朱欄碧瓦の楼門の近くの磯端に着いた。清公は一同を手招いて楼門に導いた。門の左右には白衣の神人が立っていて、幣と塩水で一同を清めた。
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数町進むと、黄金の中門に着いた。白髪の神人が一同に手水を使わせた。その先は、瑪瑙やしゃこの階段を幾百段も登っていった。山腹の聖域からは、諏訪の湖が遥か下に見えた。
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しばらくすると十二人の女神が一同を迎えに来た。一同は無言のまま奥庭に進んで行く。白木造りの門を開けたのは、初稚姫、玉能姫、玉治別、久助、お民の五人だった。やはり無言のまま、一同は殿内に迎え入れられた。
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白木の扉を開いて、女神・玉依姫が現れた。玉依姫は、五人の侍女に天火水地結の五色の玉を持たせていた。そして紫の玉を、初稚姫を経由して梅子姫に渡し、赤色の玉を玉能姫を経由して蜈蚣姫に渡し、青色の玉を玉治別を通して黄竜姫の渡し、白色の玉を久助を通して友彦に渡し、黄色の玉をお民を通してテールス姫に渡した。
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無言のまま厳粛に玉が手渡された。玉依姫は侍女と共に奥殿に姿を隠した。梅子姫らもそのまま戻って諏訪の湖辺に着いた。
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このとき、金の翼を持つ八咫烏が飛んできて、梅子姫、黄竜姫、蜈蚣姫、友彦、テールス姫、玉治別、初稚姫、玉能姫、久助、お民の十人を乗せて無事に由良の聖地に帰還した。
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銀色の大鳥・アンボリーは、清公、チャンキー、モンキー、アイル、テーナの五人を地恩城に送り届けた。清公は地恩城の司となり、スマートボールと宇豆姫夫婦はジャンナの里を管掌することになった。
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また清公の発案により、地恩城の最も風景のよい高地に高殿を造って、国魂神である真澄姫神を鎮祭し、飯依別神を宮司とした。清公によって竜宮島は全島三五教に統一され、国民は安泰となった。
第五篇 千里彷徨:せんりはうくわう
第十七章 森の囁(七六三):もり の ささやき
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高姫、黒姫、高山彦は、部下のアールとエースを連れて、大船に乗ってタカの港を出港していた。太平洋を横切って、淡路の洲本に帰還し、酋長の東助館にやってきた。
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東助館の門番として、虻公と蜂公が控えていた。高姫は傲然として中に入れるように命令するが、虻公と蜂公は、東助から高姫が来ることを言い含められていたようで、取り合わない。
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虻公と蜂公は、高姫を何とか誤魔化してこの場に釘付けにしようとするが、聖地で御用があることを匂わせる。高姫は勘違いして東助館の中に秘密があると思って入ろうとする。そこへ東助の妻・お百合が騒ぎを聞きつけて出てきた。
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お百合は、館の中は至る所に暗渠があって、地図がないと歩けないのだ、と脅すと、ようやく高姫はあきらめて去っていった。
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一方、生田の森の杢助館には、国依別、秋彦、駒彦の三人が留守をしていた。国依別は、今回の竜宮島の神宝納めの神業のために聖地に行かなければならないため、秋彦と駒彦に留守を頼んでいた。
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三人がちょうど高姫の噂をしていると、窓の外に高姫一行が夜叉のような顔をしてやってくるのが見えた。駒彦は二人を奥の間に隠れさせて、自分が応対係りになると買って出た。
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駒彦は高姫らを馬鹿な話で煙に巻こうとする。その中で、すでに神宝は聖地に納まったことを仄めかす。高姫は奥の間にも人がいることに気が付き、国依別と秋彦を見つける。二人は鼠の真似をして高姫を馬鹿にする。
第十八章 玉の所在(七六四):たま の ありか
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高姫、黒姫、高山彦、アール、エースは一生懸命、国依別と秋彦を元の人間に戻すようにと祈願を凝らし始めた。国依別と秋彦は起き上がると、飛び上がって高姫らをからかう。
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高姫は、日の出神の神力で二人を畜生道から救い出したと悦に入っている。そして、そのまま二人から玉のありかを白状させようとする。駒彦は、二人は高姫たちをからかっているのだ、と忠告するが、高姫は耳を貸さない。
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高姫が祈願をこらして霊を送ると、国依別は再度山の大天狗と名乗って、偽の神懸りを始めた。問答をしているうちに、国依別は面倒くさくなって白状するが、玉のありかを神懸りから聞き出したい高姫は、信用しないで詰問する。
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仕方なく国依別は、高姫、黒姫、高山彦の三人に、三つの玉のありかをそれぞれ明かすと言ってこの場を逃れようとする。そして一人一人に、それぞれ玉のありかは竹生島の社殿の下に埋めてある、と同じ事を囁いた。
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高姫、黒姫、高山彦は、国依別の偽の託宣を信じて、それぞれ互いに同じ場所に向かって走って行ってしまった。一方国依別と秋彦は、駒彦に留守を任せて聖地の神業に参加するために急いで出て行った。
第十九章 竹生島(七六五):ちくぶしま
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