悲しき音叉

  

たまたま『Yahoo!ニュース』を見ていたらナンと!

次世代ギターが発売されるという・・・

ギブソンから登場する新ギターはその名も「ギブソン・ロボットギター」!

それも「レス・ポール」で!

そのニュースによると、ギターには半導体やモーターが内蔵されていて、ペグを機械制御!

わずか2秒間で音程を合わせる仕組みだそうだ・・・ そして!

その音階コードを設定しておけば、曲ごとに異なる調弦に

自動で変更することが出来るらしい・・・

 

音楽の世界も、レコーディングがパソコンひとつで出来るようになり、

その『音』を奏でるギターも勝手にチューニングしてくれるなど、

本当に便利な世の中になったと思う。

 

高円寺ALONEのマスター、僕の先輩でもある 源さん が以前、こんな事で嘆いていた・・・

「最近の若い子は『音叉』の使い方を知らないんだよ」って・・・

『音叉』といえば、必ずギターと一緒に携帯していたし、

僕がギターを始めた頃は、ギターを購入すると楽器屋さんが無料で音叉を

提供してくれたものだ・・・

そして、Aの音を合わせて、全ての弦を合わせ・・・

時には、音叉のAの音を記憶して、即興でチューニングをしたものだった・・・

僕らの時代には『ギター』=『音叉』という切っても切れない関係性があった。

 

いずれはギターを抱えて、弾いているフリをしていても、その本人がプロ並みの演奏を

しているような、『リアル・エアギター』みたいなワケの分からん楽器も

登場するんだろうと思うけど・・・

 

どんなに便利な世の中になって行っても、ギターを持っている人は、

『音叉』の使い方くらいは当たり前の常識として、知っていて欲しいと、

次世代ギターのニュースを見て思った今日この頃・・・

 

 

拝 マーボ

         2007年12月5日 2時30分 自室にて