[水に関する本 その3]

「パイウオーターの奇跡」
  牧野 伸治
  
  廣済堂出版
  1995.10.15
  262頁
  850円

 

水の不思議のひとつにパイウオーターがあります。本書はその開発者のひとり牧野博士が、パイウオーターの原理から性質を解説し、その効用について多くの実例を述べた本です。
地球の自然水には色々な情報が記憶されている、と聞いたことがあります。「雪融けの水」の効用もその表れだと言います。パイウオーターは、セラミックを介して超微量の励起状態の二価三価鉄イオンが活性化した水ということです。本書の基本原理の項には次のように載っていますが、さっぱりわかりませんでした。
「二価三価鉄イオンが、宇宙エネルギーの波動を受けると、鉄原子の核スピンおよび電子スピンに変化が起こり、励起状態のいわゆる高いエネルギー状態になる。
このような高いエネルギー状態になった鉄原子からはある種の電磁波オーラが放射される。このオーラの放射がパイウオーターの本質でさまざまな現象の原因となる」

しかし、理屈は理解できなくても、その効用は色々なところで聞きました。私自身で実体験はしていないので伝承にすぎませんが、本書に盛られている中から少し紹介します。

その他にガンをはじめ医者がさじを投げた病気が直った、火傷や切り傷に塗ると短時間で傷跡が無くなった、頭髪にスプレーしたら白髪が治った等々の体験談も載っています。


 「おもしろい水の話」
  久保田 昌治
  
  日刊工業新聞社
  1994.5.26
  318頁
  2000円

 

本書は水のミニ百科事典といっても良いでしょう。
著者が序文で「新しい水の視点で、かなり広範囲の水を取りあげた。しかし汚水処理については良書も多いので割愛した。本書が水に関心を持つ人々、水関係の仕事に携わっている方々、これから水の研究やビジネスを始められる人たちに、何らかのお役に立つことができればこれに勝る喜びはない」と述べているように、内容は非常に広範囲に渡っており、しかも最新の研究結果まで載っており、私は必要に応じて何度も何度も関係の個所を読み返しました。そして水に関する知識を得た大部分は本書と、最初に取り上げた「水とはなにか」によるところが大きかったと思っています。

第1章の「水入門」では、水が特殊な液体であること、地球上の水分布、水の純度と93年に改正された水道水の水質基準と水質の評価などが解説してあります。
第2章の「水の起源」では海水の成分等が詳しく記載されており、第3章の「ハイテク産業と純水」では原子力発電書の冷却水から、LSI製造工程での純水、注射薬用の純水まで載っています。そして次の第4章が純水の話、第5章と第6章がフロン等の規制後、それに代わる水系洗浄技術、半導体の超純水洗浄などが、第7章ではバイオテクノロジーと水についての説明ですが、これらは水の性質を生かして先端技術でどのように使用されているか、そのためにはどんな水が要求されているか、などが良くわかります。

第8章からは雪と氷、雪解け水、海水の淡水化、人間に暖かく地球ににやさしい水、ウオーターアメニティーなど非常に広範囲に渡って解説されています。
そして第12章「水の構造と物性」、第13章の「活性水」などは相当に難しい個所ですが、水のセラミックス処理では、古くから薬石として使われている天然石の希皇石や麦飯石の効能等も載っています。
活性水には私が特に関心を持っていますが、水の磁気処理、電気分解処理(アルカリイオン水など)等は相当詳しく記載されていますが、なかなか理解しにくい個所だと思います。第14章以降は「生体と水」、「食品と水」「水ことば」と続き、「超能力とニューサイエンス」で終わっています。

古来から人間と密接に関わってきた水ですが、まだわからない点も多く、「水はまったく不思議な存在だな」との思いを強くする1冊です。水に関心がある人はぜひ一度は目を通していただきたいと思います。

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