【稲村ヶ崎】
古代、奈良時代の鎌倉には「見越しの崎」あるいは「御輿の崎」「神輿の崎」と呼ばれる地名があったことが知られており、万葉集巻14-3365に、鎌倉の 見越しの崎の 岩崩(いわくえ)の 君が悔ゆべき 心は持たじと詠まれている。
この地名がどこを指すかについては、長谷の甘縄神社裏山という説と稲村ヶ崎という説があり、確定していない。しかし、岩崩の名所として知られていたならば、稲村ヶ崎説が有力となる。
現代、現在は鎌倉海浜公園として整備されていて、園内には逗子開成高校ボート部七里ヶ浜沖遭難事件(1910年)の慰霊碑、コッホ博士記念碑などもある。サーフィンのメッカとして有名であると同時に、海水浴場としても使用されてきたが、近年、砂の流出が進み、2003年(平成15年)からは海水浴場としての使用は行われなくなった。
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