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キャッシュフロー科目を設定する

「キャッシュフロー計算書」の帳票を出力させる為には分析を行なうための勘定科目名を設定しなければなりません。

仕訳した総ての資産勘定に属する勘定科目を設定する必要があります。仕訳していない科目を設定しても集計には影響を与えません。

キャッシュフロー科目名を設定するには:

「メインメニュー」「ツール」「財務分析科目の設定...」コマンドを使用します。

アウトラインビューを使って勘定科目名を編集します。

アウトラインビューの使い方については「科目名を一括して登録する」を参照してください。

設定されていない科目名があると下段のテキストビューに、その科目名が表示されます。その科目名をいずれかのグループの中に設定して下段のテキストビューに何も表示されないようにします。

ツールバーの中から「テンプレート使用」ボタンをクリックすると、一般的な科目名が設定された現金及び現金同等物とキャッシュフローのグループ分けが作成されます。

キャッシュフロー科目の設定の説明:

現金及び現金同等物

キャッシュに該当する科目を、流動資産に属する科目の中から選択します。現金・普通預金・当座預金などです。定期預金でも現金及び現金同等物に該当する場合があります。

営業活動によるキャッシュフロー

本業による資金の増減を表すものを集計するので、それを反映できる科目名を選択します。
特別損失の内から当期利益に該当する科目を選択します。
法人の場合で決算処理を次のようにした場合は、当期利益を選択します。
また販売費一般管理費の内から減価償却費に該当する科目を選択します。減価償却費は、投資活動によるキャッシュフローの中で、その反対符号の額が減価償却費調整として合算されます。これは固定資産の総額を減価償却前の額に戻すためです。
そのほかに、流動資産に属する科目・流動負債に属する科目の中からと、固定資産の内から引当金に該当する科目・固定負債の内から引当金に該当する科目とを選択します。
キャッシュフロー計算書において、期間中に決算処理がされておらず当期利益に該当する科目の仕訳がされていない場合は当期暫定利益が自動計算されて表示されます。

投資活動によるキャッシュフロー

設備投資や固定資産の取得による資金の増減を表すものを集計するので、流動資産・固定資産・繰延資産に属する科目の中から選択します。

財務活動によるキャッシュフロー

借入や返済、配当金支払いなどによる資金の増減を表すものを集計するので、流動負債・固定負債・純資産の部に属する科目の中から選択します。
青色申告の場合は、元入金などが該当します。

グループ分けしない勘定科目

純資産の部に属する科目の中から利益処分に関する科目を選択します。
例として当期未処分利益、繰越利益準備金、利益準備金などが挙げられます。
青色申告の場合には青色申告特別控除前の所得金額が該当します。
キャッシュフロー計算書においては、当期利益または当期暫定利益の額と反対符号の額と合算して検算をします。もし0(ゼロ)になっていれば集計結果を表示しません。反対に指定されていない勘定科目があったり科目指定が不適切であったりして0(ゼロ)にならない場合は集計結果が表示されます。キャッシュフロー計算書において表示される青色申告特別控除前の所得金額は当期利益の金額・貸借対照表に集計される金額と一致しません。財務活動によるキャッシュフローの中で特別利益調整として不一致の額が表示されます。

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