ファイル一括変換処理で利用する入力ファイルや出力ファイルの形式を説明します。
一度に複数の座標値を一括して変換する「一括変換」処理の際,読み込むファイルの形式は以下に従って下さい。
1行には,緯度,経度,コメントの順番で入力。
緯度と経度,経度とコメントの間の区切りは,1つ以上の半角空白とする。
区切り文字として,全角空白やタブやカンマは使わないこと。
緯度の前やコメントの後ろに半角空白はあっても良い。
緯度,経度の形式は,度分秒を区切らずに記述する。
分および秒の整数部分は2桁とする。10の位がゼロのときは空白とせず0とする。
秒のみ小数点入力。秒の有効桁は小数点以下7桁。
経度の後のコメントはなくてもよい。
コメント行の行頭は"#"(半角)とする。
緯度,経度の数字は半角とする。
[例]
# 緯度(dms) 経度(dms) コメント
370856.1234 1395201.9876 剣岳
[緯度,経度の良い例 37度8分56.1234秒の場合]
370856.1234
+370856.1234
[緯度,経度の悪い例 37度8分56.1234秒の場合]
370856 ← 秒に小数点がない
37 08 56.1234 ← 度,分,秒の区切りが半角空白となっている
37:08:56.1234 ← 度,分,秒の区切りがコロンとなっている
37-08-56.1234 ← 度,分,秒の区切りがハイフンとなっている
37.08561234 ← 度と分の間に小数点が入っている
37 856.1234 ← 分が1桁になっている
37856.1234 ← 数字が全角となっている
1行には,X,Y,コメントの順番で入力。
XとY,Yとコメントの間の区切りは,1つ以上の半角空白とする。
区切り文字として,全角空白やタブやカンマは使わないこと。
Xの前やコメントの後ろに半角空白はあっても良い。
X,Yの単位は,メートルとする。ただし,”m”等の文字は入れないこと。
小数点は必ず入力すること。有効桁は小数点以下7桁。
Yの後のコメントはなくてもよい。
コメント行の行頭は"#"(半角)とする。
符号と数字は密着させること。
X,Yの数字は半角とする。
[例]
#実用成果 日本測地系,ベッセル楕円体
# X(m) Y(m) 点名
51393.9627 67365.0402 村松
47867.6425 -3939.3856 マイナス
[X,Yの良い例 -3939.3856mの場合]
-3939.3856
[X,Yのの悪い例 -3939.3856mの場合]
-3939.3856m ← “m”がついている
-3939 ← 小数点がない
-3939,3856 ← 小数点がカンマ“,”になっている
- 3939.3856 ← 符号と数字の間に余計な文字が入っている
−3939.3856 ← 符号と数字が全角となっている
点名の次に区切り文字としてタブを入れ、その次にm単位の標高値を加えることができます。
[例]
#実用成果 日本測地系,ベッセル楕円体
# X(m) Y(m) 点名
51393.9627 67365.0402 村松[タブ]123.456
47867.6425 -3939.3856 マイナス[タブ]789.12
TKY2JGDに読ませると、点名の次に標高値が表示されてしまいますが、このアプリケーションでは標高の欄に表示されます。
また、このアプリケーションでは標高が指定されていれば、3パラメータ法の計算において標高値を計算要素に加えます。
このページの内容は、国土交通省国土地理院の承認を得て、同院の技術資料H・1-No.2「測地成果2000のための座標変換ソフトウエアTKY2JGD」を使用し、佐藤昭が一部変更した内容です。(承認番号 国地企調発第438号 平成14年9月18日)