国土地理院時報第97集の中に収められた約21ページの日本語論文です。内容は次のとおり。
1.はじめに
2.座標変換のアルゴリズム
2.1 3パラメータによる変換
2.2 地域毎の変換パラメータによる変換
3.TKY2JGDの開発
3.1 TKY2JGDにおける「高さ」のとりあつかい
3.2 グリッド化処理
3.3 TKY2JGDプログラムのアルゴリズム
4.TKY2JGDの特徴
5.変換の精度評価
5.1 内部評価(内部精度)
5.2 外部評価(確度)
6.利用対象
7.利用方法
8.まとめ
「21世紀の測量士・位置情報ユーザ・プログラマーのために」
座標変換や測量について,あらかじめ知識のない初心者の方にもわかりやすいように解説されています。1600円(税込)
第 1 章 基 礎 編
1.1 座標系とは
1.2 楕円体とは
1.3 三次元直交座標系
1.4 三次元のベクトル
1.5 座標系と楕円体の関係 → 三次元直交座標系と回転楕円体
1.6 同じ場所の地理座標(緯度・経度)が異なった数字で表される2つの理由
1.7 座標系の方向の決めかた
1.8 座標系と楕円体を切り離して考えるとわかりやすい
1.9 地理座標値から三次元直交座標値の換算(楕円体換算)
1.10 三次元直交座標値から地理座標値の換算(楕円体換算)
1.11 標高は[座標系,楕円体]に依らない
1.12 3種類の高さ
1.13 間違いやすい・まぎらわしい
1.14 地理座標値から地理座標値への変換方法
第 2 章 座 標 系 と 座 標 変 換
2.1 座標変換式
2.2 実際の座標変換例
2.3 座標変換パラメータの数
2.4 逆方向の変換の変換パラメータ
2.5 座標変換とは何か?
2.6 7つの座標変換パラメータによる座標変換
2.7 3つより7つの変換パラメータが良いとは限らない
2.8 固い(精度の高い)測地網(多面体)を作れば自由自在に座標変換が可能
2.9 座標変換で残すべき情報
2.10 「WGS−84」とのつきあい方
2.11 IERS
2.12 重要な座標変換パラメータ
2.13 座標変換プログラムセット trns96 (HP-UX10.01版,SunOS5.x版,LINUX版, Windows95 DOSターミナル版)
2.14 GUI座標変換プログラム trns99 for Windows95
2.15 tky2wgs for Windows
2.16 座標変換プログラム,座標変換パラメータの使い分け方
2.17 バイリニア補間法(Bilinear Interpolation)
2.18 地域毎の座標変換パラメータ(tky2wgsの場合)
2.19 地域毎の座標変換パラメータ(TKY2JGDの場合)
2.20 [日本測地系2000:GRS80]と [日本測地系:ベッセル楕円体]の関係
第 3 章 楕 円 体
3.1 色々な準拠楕円体(回転楕円体)とそのパラメータ
3.2 各国の準拠楕円体
3.3 GRS80楕円体について
3.4 楕円体投影計算で残すべき情報
第 4 章 座 標 系,楕 円 体 の 応 用
4.1 ベクトルの座標変換
4.2 GPS静的測位におけるバイアス
4.3 GPSやVLBIの基線解析
4.4 任意の座標系,楕円体上のジオイド高
4.5 ジオイド高一定の範囲
4.6 地球は丸い㈵
4.7 地球は丸い㈼
4.8 緯度,経度だけの座標変換をどうするか?
4.9 GPS電子基準点の座標値
4.10 地球重心系の利点
4.11 3パラメータの利点
第 5 章 世界測地系になってかわること ITRF座標系,GRS80楕円体の世界
5.1 「世界測地系」と「測地成果2000」
5.2 楕円体に関わるパラメータ
5.3 平面直角座標値(X, Y)を地理座標値(B, L)に換算する際に使用する係数
5.4 弧長
5.5 日本の領土は狭くなる?
5.6 方位角は変わる
第 6 章 座標系に関連するプログラム
6.1 平面直角座標値と緯度経度の換算を行うプログラム XY2BL for Windows 95/98
6.2 UTM座標値と緯度経度の換算を行うプログラム UTM2BL for Windows 95/98
6.3 日本測地系と日本測地系2000の変換を行うプログラム TKY2JGD for Windows 95/98
6.4 ジオイド高データの座標系:楕円体を変換するプログラムJGEOIDTRN97 for Windows 95/98
6.5 ジオイド高データの座標系:楕円体を変換するプログラムGEOID2001 for Windows
6.6 2点間の距離を計算する関数geodesic.c,eliptic.c,および,プログラムgeo2000 for Windows
6.7 座標変換プログラムセットtrns2000
このページの内容は、国土交通省国土地理院の承認を得て、同院の技術資料H・1-No.2「測地成果2000のための座標変換ソフトウエアTKY2JGD」を使用し、佐藤昭が一部変更した内容です。(承認番号 国地企調発第438号 平成14年9月18日)