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補間の詳細表示

Bilinear補間の詳細を表示します。


メイン画面左下の「補間の表示」ボタンをクリックすると、メイン画面の左または右に幅の狭い画面枠が引き出されます。
この画面が引き出された状態で、「補間の表示」ボタンをクリックすると、画面枠がしまいこまれます。

変換される点の周りの4点に対応するメッシュコードが表示されます。これらの4点それぞれに変換パラメータがあります。別の言い方をすれば,点は左下のメッシュコードのメッシュに属します。
丸い点がメッシュ中の点の位置を表します。
変換計算の詳細表示
緯度の変換パラメータです。
緯度差=新緯度−旧緯度
です。度単位の60進表記です。
真ん中の数字がBilinear補間された緯度差です。
3次メッシュの間隔は,緯度方向30秒,経度方向45秒です。両方向とも約1kmにあたります。
経度の変換パラメータです。
経度差=新経度−旧経度
です。度単位の60進表記です。
真ん中の数字がBilinear補間された経度差です。

逆方向の変換の場合の丸い点の動き

逆方向の変換は2段階の繰り返し計算によって行っています。
なぜなら,「変換パラメータファイルのグリッドは旧日本測地系に準拠した座標を元に切ってある」からです。
逆方向の変換で,既知の座標値は新座標系での値ですから,変換パラメータファイルを直接参照できません。
そこで,次のような2段階の繰り返し計算を行っています。

  1. 日本全国の緯度差(変換パラメータ)の平均値“+12秒”と経度差(変換パラメータ)の平均値“-12秒”でまず変換し,旧日本測地系の仮の座標値を求め,これで仮の座標変換パラメータを計算します。
  2. 次に,この仮の座標変換パラメータを+12,-12の代わりに使用して,より正確な,旧日本測地系での座標値を求めます。そして,この座標値を用いて,座標変換パラメータを求めます。このときの座標値は,真の座標値とするにはまだ誤差が大きいのに対し,変換パラメータを求めるための座標値としては十分な精度を持っています。このように,変換パラメータは十分収束したので,この変換パラメータを元々の座標値から引き算することにより,「逆方向の変換」が完了します。

このページの内容は、国土交通省国土地理院の承認を得て、同院の技術資料H・1-No.2「測地成果2000のための座標変換ソフトウエアTKY2JGD」を使用し、佐藤昭が一部変更した内容です。(承認番号 国地企調発第438号 平成14年9月18日)