在宅酸素療養

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在宅酸素療法とは 「酸素を吸う為にだけ病院に入院していなければならなかった患者が自宅に戻れるように」と

メッセージを出し続けられた方々により 昭和60年に保険診療に認められたものです。

様々な病気が原因により呼吸器疾患を持つ患者さんが自宅において酸素を吸入することにより息苦しさや 低酸素に

よる脳や心臓などの臓器の負担を軽減し 患者のQOL(生活の質)の向上を目的として おこなわれる治療法です。

家庭内では酸素濃縮器(小型冷蔵庫大の機械 空気をとりこみ酸素を濃縮し供給する機械 酸素濃度90%〜

95%)から延長チューブを行動範囲分の長さに繋ぎ一番先にカニューラ(マスク)を繋ぎ医師から処方された

一定量に調整して使用します。 まったく潜水夫のような感じでしょうか。  

厄介なことに家庭内には障害物が多く たびたび引っ掛かってしまうのが少々難といったところ。

また外出時(停電時)には携帯用酸素を使用します。

携帯用酸素は ボンベ(医療用酸素として作られた高圧 高濃度の酸素 酸素濃度99%)に呼吸同調酸素供給

調節器(自己呼吸に合わせて酸素を一定量を供給する機械)を使用します。スキュウバーダイビングって

感じでしょうか。

問題点としはカートに載せて引っ張るかリュック(かばん)に入れて持っかなのですが カートの場合は障害物に

やたらとぶつかる 片手がふさがってしまう リュック(かばん)に入れて行動するとなると いくら軽量化してあ

るといってもやはり重い。

                  

         酸素濃縮器                   携帯用酸素ボンベ  酸素供給調節器

在宅酸素療法が必要か必要でないかの判断は 動脈血液ガス【酸素と二酸化炭素の圧力(分圧 torr)で肺の状態を

判断】の数値が重要となります。

健康な人の血液ガスの正常値は酸素分圧については ”100-0.3×年齢” で大ざっぱに見積もることができます。

40歳の場合だと 100-0.3×40=88torr となり 二酸化炭素分圧は年齢によらず40torrが 正常値と

なります。 酸素不足に関しては約60torrが酸素療法の必要 不必要の判断の目安となります。

二酸化炭素分圧は、換気能力を判定する数値で 数値が高い場合は換気能力に余裕がないことを示します(二酸化炭

素分圧の量が多い場合それだけ呼吸回数が多く肺に負担がかかります)。

肺機能検査 【肺活量検査(スパイロメトリー)肺機能のうちでも重要な 換気能力を測定 労作時においての酸素

飽和度の検査 など】

そのほかにx線写真 CT等での肺の状態 心臓の状態も判断材料となります。

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