初めての石鹸作成

石鹸を集めるだけでは空き足らず、とうとう手作り石鹸にまで手を出してしまいました。とても手先の器用な私なので、なるべくしてなったという気もしないでもないわけで。レシピはとりあえず「お風呂の愉しみ」からいただいてきました。

オリーブオイル(ピュア100%) 500ml

精製水 180ml

苛性ソーダ 56g

以下、私の初めての石鹸体験記を記します。

まず、分量を全部はかってから取り掛かれ、との指示なので、苛性ソーダの扱いに神経を尖らせながら分量をはかりました。開けてみてびっくり。粉状だと思っていたのにでっかい結晶状でした。プラスチックのスプーンを中にぶち込んでちょっとづつ秤の上に移していきます。私は検尿コップを折る方法で紙容器で作りました。56gだとA4で作った紙容器で八分目くらい。そしてビーカーの中にオイルを入れ500ml精製水の中に一掴み、一掴み落していきました。この時上から覗き込むと臭いです。マスクをしてても臭いました。キャー、結構な高温になっています。温度計をさしこむとまあなんとな90度!結構な温度でございますこと。さて油を温めなくては、とステンレスボールを直接電熱器に乗せました。さすが金属器、熱伝導が良いわ、と思っているうちに温度計は70度をさしているでありませんか。急いでおろしました。

ここで反省。苛性ソーダ水溶液がなかなか冷めないんですわ。こいつがまた。ウチワ、用意したほうがよろしいですね。そしてこの苛性ソーダ水溶液が42度くらいまで冷めた時、オイルを温めましょう。そんなんで十分です。

なんとか両方を40度に合わせて、油の中に苛性ソーダ水溶液をちょろちょろと滴らしつつ攪拌器を動かしました。水滴が混ざるごとに油の色が白濁しています。全部滴らし込んだら、あとはひたすら20分、忍の一字で混ぜ続けるのです。たとえ電話が鳴ってもチャイムが押されても優先すべきはこの攪拌でございます。

ここで反省。この攪拌は自分の限界まで早く混ぜ混ぜしましょう。あとのトレースタイムが違ってきます。

20分後、とても疲れました。でも愛しい愛しい石鹸ちゃん♪と頑張りました。本には20分間頑張ったら後は1,2時間おきに混ぜ、途中寝ても構わないと書いてありました。でも制作前に石鹸作りをテーマにしているHPを探っていたらトレースが立つまで放ったらかしは駄目だとありました。つまり寝てはならないと。休みだったし、どれトレースまでとお守りをしたら始めたが午後7時、トレースが立ったと思い型に流し込んだのが午前1時でした。ちなみにトレースの目安はマヨネーズくらいの色と固さです、はい。

ここで反省。次の日にHPに載っていたレシピで同じキャスティール石鹸を作ってみたのですが、こちらは苛性ソーダの量が前田式よりも4g多いにもかかわらず5時間たってもトレースがでませんでした。失敗したかも、と恐怖におののきながら不完全なまま型に流し翌日の朝、覗いてみたら全然固まっていませんでした。やっぱり失敗か?!そのまま放置し買出しにでかけ、午後6時。なんとか石鹸が固まりつつあるではありませんか。超感激。んで、注意点。失敗したと思って早まるな、です。

型はお菓子作りに使うパウンドケーキの紙型を使いました。まわりにワセリンを塗って、石鹸タネを注ぎ込む。一つは無香料。あまりでラベンダー(単品)を入れて作ってみました。エッセンシャルオイルは流し込む直前にぶち込むべし。洗濯機を買った時にクッションでついてきた発泡スチロールの中に並べて入れてビニールを被せ、更にバスタオルを乗せて、石鹸さんはお休みです。私もお休みでした。

次の日の朝、ドキドキしながら覗くと、クリームシチュー色した石鹸さんが固くなっていました。ぶち込んだラベンダーの匂いが苦しい。。。熟成しろ〜と念を入れて待つこと12時間。取り出した石鹸を使えない菜っ葉切り包丁でカッティング。クリームチーズのようです。しばらくすると空気中の水分吸い寄せて汗をかき出しました。グリセリンもたっぷり!下に敷いた紙が油と水分で濡れています。キョー。ああ、一ヶ月後が待ち遠しい。

熟成するまでにいろいろな石鹸を作ってしまい、すっかりオリーブ100%の石鹸に対する興味が薄れてしまいました。泡立ちも少ないので。いつかまた作るとも思えないトレース時間です。

戻る