初めて四国に足を踏み入れました。
東京からフェリーで18時間くらい?ですかね。夜の7時10分、有明のフェリーターミナルから出港して徳島港へは次の日の昼1時に到着しました。フェリーの旅はなかなか快適でした。岸を離れ、お台場の観覧車がだんだんと小さくなっていくと、今度は羽田空港のまばゆい光が近づいていきます。頭上をたくさんの飛行機が飛びまわり、やがて滑走路へと降りたっていく姿はショーを見ているようです。そしてしばらくすると川崎の海ほたるが真っ黒の海にぽっかりと出現し、ゲートブリッジ、横浜みなとみらいの夜景、と絶景を眺めながら船は外海へと足を進めてゆくのです。私の行った時は、さらに八景島からあがる花火を見ることができました。
日本列島のそばを走るせいでしょうか、驚いたことに携帯電話はずっと感度良好で、唯一伊勢湾のあたりで圏外になりました。でもこの辺りを通るのは深夜をかなり回った頃なります。
この下に立つとかなり臭いのでご用心
フェリーのなかにはお風呂もついているんですよ。海を見ながらひとっ風呂あびて、というのも可能です。私は真っ暗闇の海を見ながら誰もいない風呂に入りました。
フェリーは紀伊水道を登って徳島港へと進んで行きます。甲板に出るとかなり強い風が吹いていて、とても寒いです。左手に四国の島影が見えて、船酔いもなく徳島へあっさりと到着しました。
フェリーから見た徳島港
迎えにきてくれた友達の車に乗って、一路鳴門を目指します。徳島に来たらまず鳴門の渦潮でしょう。でも残念なことにこの時期は大潮ではないので、見られたとしてもTVで見かけるような大渦ではないそうで。ま、とりあえず、行ってみたら、とても混んでいました。駐車場も満杯で、渦潮からかなり離れた臨時駐車場に車を置き、そこからリムジンバスで渦潮まで行くのです。
日もだんだんと翳り始めていました。なんとか4時半までにはたどり着き、「渦の道」へ入場しました。ここ、ガラス張りなんですよね。ところどころ床にもガラスが張ってあって、下が見られるのは嬉しいんですけどね。怖いっちゅうねん!ひーっ
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ガラス越しに撮った紀伊水道と島
ここの一番先にはガラスの展望スペースがありまして、下が覗けます。かなり大きくとってあります。大丈夫だと判ってはいてもスリルがあります。でも、渦潮はここよりもはるか先にあるのよね。観潮船でないと近くにいけないのね。この観潮船、いろんな船があるようで、帆船チックな観潮船もあってとてもゴージャス。どうせ乗るならこれ、お薦めです。私も次はこれに乗る覚悟です。なにやら水中観測船もあるとか。
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渦潮を見られる観光船
どうせなら、と鳴門エスカヒルにも乗ってきました。いや、なに、たんなる長いエスカレータなんですけど。長崎のグラバー園で乗ったのに似ている。。。。。もしかしたら江ノ島のエスカーかも。。。。はっきりしないのですが、以前乗ったエスカレータに似ていました。この屋上からの景色はなかなかですよ。
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夕暮れの瀬戸内海
帰りの道は混んでいました。まあ、そうですわ、この時、ゴールデンウィークだもの。ほほほほ
次の日、そう、この日がメインなのです。祖谷へ行ったのです。吉野川に沿って車を走らせ、ずっとずっと下を走ったのです。うだつの町、脇町も越えて延々と。目指すは奥祖谷村。その前に「ドガマ」へ行きました。ドガマって何?私もそう思いました。漢字で書くと土釜です。簡単に説明すると小さな滝壷。とても綺麗でした。その翠の濃さといったら溜息ものです。
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本当はもっとキレイよ
土釜の次は奥祖谷の二重かずら橋を目指しました。しかし、何か間違ったのでしょうか、剣山へ行ってしまいました。駐車整理のおっちゃんが何時間待ちですよ、と優しく声をかけてくれたけど、「別に登らないから」、と心の中で告げて、二重かずら橋方面へ方向転換。これであってるのかなー、不安を抱えつつもようやく到着。
これは男橋
まあ、ステキ。ここ、ムっチャ怖いでっせ。なぜって? それは後ろから前から人がやってくるから。揺らすなっちゅうねん、このクソガキ!!と叫びたくなることうけあい。二重の名前通り、ここは男橋と女橋があって男橋のほうがちと長い。でも高さはあまりありません。
さて、次は東祖谷村のかずら橋へ。こっちはとっても混んでいました。ウジャウジャと人が押し寄せていて、こっちのかずら橋は一方通行なんですよ。そんでもって目と鼻の先に人がいるので少しも怖くないんですわ。かずら橋といえども中心はワイヤーロープがしっかりと仕込んであるし。象が乗っても壊れないのです。
まあ、ちょっと、いや、かなり高さはあるんですけどね。
かずら橋を渡った後、祖谷名物のそばを食いました。これがかなり大雑把な切り方をしているそばでして、野趣溢れるそばも一興かな。私たちが食べた食堂は滝のそばにありました。この滝がなかなか宜しいんでございますよ。
ぜひ、祖谷そばを食べるなら滝のそばで。山女?岩魚?天魚?の塩焼きも美味いっす。
かずら橋を後にして次は奥祖谷温泉へ。山奥の秘湯を楽しむはずでしたが、混んでいたのでやめました。いや、かなりすごいところにあるみたいで残念、残念。かわりにラブリーな画像をアップします。
旅のお供に。。。。
次は大歩危小歩危へ行ったのです。いわゆる一つの川くだりなんですけどね。船着場へ行くまでが難儀なんですよ。延々と階段を下りていかなければならなくて。これを帰りにまた登るのかと思うとげんなり。
船は靴を脱いでの乗船です。足の臭い人は川で洗ってから乗り込んでくださいね。ゆったりとしたスピードで船は川を下ってゆきます。途中かなり底の浅い箇所があり、ほんのり怖いです。水はとても澄んでいて美しく、魚、見えたかしら? 川底はよく見えたけど記憶がもう薄れています。なにやら珍しい岩があるとか、船頭さんの説明がありました。
こんなところ
さて、二日目の観光はこれで終了です。徳島市内まで帰りましょう。途中、池田高校の前を通りました。高校野球で有名なあの池田高校です。そして高速に乗る前にお茶をしました。とても可愛らしい喫茶店でした。
最終日(二泊三日の三日目)は、大谷焼き体験&四国霊場ミニ参りです。大谷焼き体験の予約時間まで一の寺と二の寺を参ることにしました。
霊山寺はまだ朝早いせいか、ほとんど人がいなくて快適でした。ただ、なんでしょうかね、あの池は。いや、いいんですけど。
極楽寺は山門がとてもゴージャスで、内がとても落ちついたお寺さんなのに、このギャップは?まあ、いいんですけど。
ってこれ、どっちの寺だったかしら?
ほんのり坂東眞砂子チックな世界に浸った後、大谷焼きへ。二度目の陶芸です。友達はビヤカップを作成、私はかねてより目論んでいたお抹茶茶碗に挑戦いたしました。ここの方はとても丁寧に教えてくださいまして、人よりは多少手先が器用な私でしたが、それはもう上手に作れたのであります。
初心者の作り方は、まず土をひも状に伸ばして、作りたい形にとぐろを巻いてゆく。巻き上がったら溝を丁寧に埋め、形を整える。そして、ほんのり水を含ませたスポンジで表面をこすり滑らかにする。茶碗なので茶だまりも忘れずに作成。
ひと月後の完成を心待ちにし店を出ました。帰りのバスまでまだ時間があります。ドイツ館へ行ってみました。ここは中に入らなくてもいいと思います。外の方がとてもきれい。中は資料館なので、興味ある方のみどうぞ。
最後に徳島城址公園へ行ってみました。天守閣はありませんが、城壁の残るきれいな公園になっています。堀にかかる橋がとても美しいのには感激しました。
皇居にせまるね
いや〜徳島はとてもいいところです。今度は阿南の方も行ってみたいですね。あと、内田康夫の藍色回廊殺人事件を持って吉野川の堰にでも。
今のところ最大のお薦めは奥祖谷の二重かずら橋。
おしまい