3度目の妊娠発覚からまさかの切迫流産
妊娠超初期 4週から9週までの記録 9週目の出血
2000年11月〜12月



ここからようやく、日記形式になります

2001年11月27日
(4w3d)
久々に訪れた病院は、少し前に経営者が変わり、システムも変わったらしい。
先生達もかなり入れ替わったとの話しだったのでW先生がまだあの病院に残ってくれているのか心配。まあ、もしW先生が独立とかしていたら看護婦さんにそこの場所を教えてもらおう。片道1時間半くらいなら通おう・・・と決意。

しかししかし、いました、W先生!名前を呼ばれて入って行くと、うーん、やっぱりブルドックのまま。(すごい天才の音楽家であるブルドックが、強風に後ろから煽られ髪を振り乱している様な風貌・・・)W先生はカルテを見ながら「できたんだって?」と相変わらず愛想が良いわけでも無し・・・でもなんか、やっぱりあったかい。
「基礎体温付けてる?」と聞かれドキ!実はあきらめて以来ずっとサボってた・・・でもたまたま・・・なぜかこの月の排卵期からつけていた・・・。(2週間分だけ・・・)そういえば冷え性が今までで一番最悪の事態を迎えていたので、赤ちゃん欲しさに・・・というよりは、冷え性対策に足湯(洗面器にお湯を入れて足だけ暖める事)もしている。ん?結果的に基礎体温表と足湯が妊娠を招いたのかな?

「すみません、ずっとつけていませんでした。たまたま今月途中から付け初めて・・・」恐々と侘しい感じの基礎体温表を見せる。W先生は「そっか。でも妊娠したんだもん、たいしたもんだよ。今日からはしばらくまじめにつけるんだよ」と。ありがたいお言葉。(拝)W先生は私の基礎体温を見るなり一言。「ん、低い」
・・・そうなんです、妊娠反応が出た割りには体温が低い。これってやっぱり黄体機能不全のせい?37度付近まで上がる人は上がるんだよね。でも私は36.5度が平均・・・36、3度の日もあり。人によっては体温が低くても、なんの問題も無いケースもあるらしいんだけど、でも不安・・・。考えてみたら、私は妊娠初期に体温が上がったことは、外妊の時だけだったような気がする。W先生は私の周期を長めに計算したらしく、お腹の中の赤ちゃんは現在4w3dということ。(ちなみに、この時の赤ちゃんの胎名は「米(こめ)」。ライスが連れて来てくれたから)

尿検査をするように言われ、内診と超音波を受ける。内診台に上がる時、鎌倉で買った、子授け・安産祈願のお守りを握り締める。ギュー。
「まだ小さすぎて何にも見えないな。これからだね」W先生が言う。うん、これから、これから・・・・。米はこれから育つ・・・・。

再びW先生の前に座ると、W先生が私の尿検査の結果(妊娠判定薬・・・市販のとほとんど同じに見える)を見ている。「うーん・・・・」W先生お得意の唸り声。私の目にはくっきりプラスマークが出ているように見えるんだけど・・・・W先生に言わせるとすごく薄いんだとか。

「反応が薄いな・・・・」W先生が顔をしかめたので、嫌な予感に襲われる。「これだとまだ妊娠してるってはっきり分からないな。プラマイゼロって感じかな・・・」W先生の言葉に、ハンマーで頭を殴られたようなショックを受けた。一転して目の前が暗くなる。前回の流産が頭をよぎる。まさか、また流産って事・・・・ないよね?赤ちゃん育つの?喜んでいいの?聞きたいことはたくさんあったんだけど、胸がドキドキして何も聞けなかったよ。旦那に何て言おう。悲しい顔させたくないな・・・・。「ホルモンの数値測ろう。来週もう一回診察においで」先生の言葉に肯くしかできなかった。

結局旦那に逐一詳しく話す。「だいじょぶだよ」今は旦那の笑顔が一番の精神安定剤。
神様お願い。妊娠してますように。ライス、頼むよ。神様、どうか赤ちゃんを奪わないで。

12月4日
(5w3d)
つわりらしき(?)軽い胸やけが始まっている。あまり深く悩まないように、ひたすら米を信じて病院へ。またしてもお守りを握り締め内診、超音波。診察結果を聞く為にW先生の前へ。

やはり検査の結果、ホルモンの数値が低いらしい。子宮外妊娠の可能性も気になっていたので「胎のう見えましたか?」と思い切って聞いてみた。W先生は「うん、小さいのだけどね、ちゃんと見えたよ。でもまだ1ミリだよ」・・・・1ミリ。頭の中で妊娠百科の内容がぐるぐる回る。平均だと5wの時は赤ちゃん見えるんだったっけ?胎のうが1ミリなら赤ちゃん小さすぎて見えないよね?ああ・・・また不安になる。「良かったね、妊娠だよ」という言葉はとうとうW先生の口から出なかった。

W先生にホルモン注射をしばらく続けて打つように言われる。帰り際に「できるだけの事しよう」とW先生は言った。そのW先生の言葉に、なんとなく今回の妊娠の展望が決して明るくないものだと分かってしまう。米頼む。頑張ってくれ。母ちゃんも頑張るから・・・・。しばらく週二回の通院だ。

年配の看護婦さんにお尻に注射を打ってもらう。優しいおばさんで、私のカルテを見て同情してくれる。「今回はきっと大丈夫だよ。お薬効けば良いね」お尻の注射は痛かったけど、痛くて涙が出たと言うより、看護婦さんの優しい言葉に泣けたよ。

旦那に、頑張って米ちゃん守って行こう!と気合を入れられる。

感想(4月3日)
今思えば、胎のう1ミリって、小さすぎだよね??W先生聞き間違えたかな?胎児が1ミリだったのかな?どちらにしろ、米は小さい小さい赤ちゃんでした。
12月6日
(5w5d)
やっぱりお守りを握り締めいざ出陣。(超音波)
W先生が「赤ちゃん見えるよ。」と言った!でもすごく小さいらしい。だけど私も怖くて、どれ位小さいのか聞けない。W先生はやっぱり難しい顔で「注射は続けて打とう」と。なんで難しい表情するの?妊娠してるのに喜べない。泣きたいけど泣けない。

次は一週間後。(W先生の診察の日は週に二回しかない)今回ベビーが見えたと言う事は、次回ベビーが今回よりも大きく育っていないと・・・まずいって事だよね・・・・。

お尻の注射はやっぱり痛い。

とりあえず、お正月予約していた旅行の飛行機をキャンセル。
12月8日
(6w0d)
旦那と劇団四季(ライオンキング)を見に行く。「この時期はおとなしくしててもおとなしくしていなくても、育つ赤ちゃんはきちんと育つよ!だからあんまり暴れない限り何しても大丈夫!」というW先生の言葉を信じて、家でじっとこもっているよりも積極的におでかけする様にした。

今回は旦那の会社でチケットを取ってもらった。実は私ライオンキングを見るのは二度目。一度目はお友達がコネですごい良い席のチケットを持っていて、余っているからとタダでいただいてしまった。
すごく感動して、もう一度見たいと旦那におねだりしていたの。

会社で取れたチケットも、負けずにとてもよい席だった!主人公の、辛い過去ときちんと向き合う強さに感動する。私もちゃんと空のまめ達と向き合わねば。そして、米の未来を受け止めねば。

旦那と、「米が無事に生まれてくれたら、3人でライオンキング見たこときちんと教えてあげなくちゃね」と約束する。

酸っぱいものが食べたいよ。
12月11日
(6w3d)
いつものようにお守りを握り締めいざ出陣。(超音波)
「ライスさーん、赤ちゃん大きくなってるじゃないよ〜」ようやくW先生の明るい声を聞く。育ってるんだ・・・米ちゃん育ってるんだ!
「小さいけど、ちゃーんと大きくなってきてるよ」と、W先生が笑った!
偉いぞ、米。でかした、米。今日も注射。ケツは痛い。でも我慢。

友達のノリピー(男泣かせだけど、女の私には優しい)から留守の間に電話が入ってた。すごく話したいけどノリピーの声を聞くと不安が爆発して泣き出してしまいそうなので、折り返しの電話ができない。携帯に、まだちょっと微妙な米の事を書く。もうちょい安心して笑えるようになったら電話する、と。ノリピーからのお返事は
「re:赤ちゃんの事祈ってるよ。だいじょぶ、私のお祈り、結構効果あるのよ」
あいかわらずノリピーは可愛い。
12月12日
(6w4d)
朝から酷い下痢・・・・水っぽい。家でもドカン。会社行ってもドカンドカン。暖かい濃いお茶を飲む。それでもドカン。薬も飲めずにゴロゴロするお腹と戦う。

仕事中トイレへ。下痢は治まってる感じ・・・・
下着を下ろして眩暈を起こす。ほんの少しだけど、血がついてる???頭の中が真っ白になった。血?血??

そろりそろりと事務所へ。運の悪い事にブルー姉さんは銀行に行っていて留守。総務のお兄様、Mさんに「どうしよう、血が出ちゃった」と言った途端泣けてしまった。涙が止まらない。「な、なに?!」Mさんの形相が変わる。すぐ病院へ電話しなさい、となぜか当事者ではないMさんがデキパキ指導してくれた。病院はもう受付時間は終わってるんだけど診てくれるという。担当のW先生ではないらしいけど、この際診て頂けるだけでありがたい・・・・部長が、私に頼む仕事があったはずなんだけど、ちょうど娘さんも妊娠中でちょっと前切迫流産で大変だったらしい。だからかな、すごく心配してくれてすぐ早退して病院へ行くように言われる。仕事中だったけれど(申し訳ないけれど)病院へ行く仕度をする。

「今車出してくるから!」Mさんが仕事時間中なのに病院へ送ってくれると言う。ビルから出たところで戻ってきたブルー姉さんとバッタリ。顔面蒼白の私を見てブルー姉さんの顔も青くなる。出血があったこと、Mさんが病院まで送ってくれるという事を話している間にまた涙が出てくる。「ライスちゃん、お母さんなんだからしっかりしなきゃ!泣いててどうするの?ライスちゃんの赤ちゃん守れるのは、ライスちゃんだけなんだよ!強くならなきゃ!泣いてちゃダメ」・・・いや、そういうブルー姉さんの方が泣きそうな顔してるよ・・・・いい人だ・・・。

Mさんに車を飛ばしてもらって病院へ。偶然にもたまたま居たW先生が診てくれる事になった。「出血だって?」看護婦さんとW先生のやりとりを聞きながらまた泣きそうになる。またお守りを握り締め内診台へ。

しばらくしてからW先生が「大丈夫。血出てないよ、うん」と一言。何度も何度もコットンで確かめてくれたらしいけど、少量の出血も全く無いとの事。気が動転してたのかな。何かの見間違いかな。お尻の調子も悪くって・・・・。

「出血あったらすぐに入院させるつもりでいるから、大丈夫」先生の言葉に安心する。W先生ごめんなさい。看護婦さんごめんなさい。とりあえず安心して力が抜けた。でも・・・・
超音波を見ながらW先生がひとり言をつぶやいた。W先生の声はデカイので、結構つぶやきとかが丸聞こえしてしまう。「・・・・やっぱりこれ以上育たないのか?」米の事・・・?心臓がギューっとなった。聞こえないフリしたい。W先生のつぶやきは続いてる。「いや、でも×××が××だから(良く聞き取れなかった)、大丈夫。イケる、うん」体が軽くなった。ちょっと聞き取れなかったけど、W先生は米ちゃんは育つと信じてくれている・・・・・。きっと。私はこの日、妊娠発覚時より初めて、絶対元気な米を産めるんだ、と自信を持った

下痢止めの薬を処方してもらう。
W先生のひとり言は、私をすごく元気にしてくれた。

12月13日
(6w5d)
とりあえず今週いっぱいは会社に出て来ないように、と会社のノノカ姉さんから電話。「調子、どお?」「元気です。心配かけてごめんなさい」「良かったあ、元気ならいいんだあ」・・・ん?もしかして仕事忙しいかな・・・?明日から仕事に出ようかな。

でもでもノノカ姉さんの用件は違った。「だけどね、ライスちゃんが大丈夫、元気って言う気持ちも分かるんだけどね、でも男性陣がね・・・心配してる。みんな、親の心境。赤ちゃんの親じゃないのよ、ライスちゃんの親気分。みんな赤ちゃんのオジイチャン気分なの。だからね、安定するまで会社に来たらダメって言ってる。寂しいけどさ、きっと今回の事は赤ちゃんからのサインなんだよ。ママ、少しノンビリしてって言ってるんだよ、きっと」

・・・・なんとも言えない気持ちになる。私がお休みを頂くとノノカ姉さんにかなり負担がかかることになる。それを話すとノノカ姉さんは「私もオバアチャン気分だもん。気にしないで」と言ってくれた。会社に無理矢理行くと、社長に空手チョップを食らわされるらしい。とにかくしばらく会社はお休みする事に。

感想(4月3日)
会社にいい人ばかりでなんかできすぎ?話作ってない?と思う方もいらっしゃるかも知れませんが、実際うちの事務所はいい人ばかり・・・というか、いい人しかいないんです。泣けちゃう。

12月18日
(7w3d)


米ちゃん、おめでとう。
黒い細長い楕円の中に
横向いて映ってます。
ホルモン注射のせいか、基礎体温が急上昇し続けている。確かに熱っぽい。会社の社長(もう一つの顔は、空手道場のお師匠様・・・実はその空手の流派の、すんごい偉い人だったりする。はっきりいって強い。史上最強。)に、空手の気を米ちゃんに送ってもらって以来、つわりがすごい。社長の「気」は冗談抜きで効き目があるらしい。つわりがあるという事は米が元気と言う事だ・・・と信じ、吐き気と戦う。

病院にて、今日も
いつものようにお守りを握り締めいざ出陣。(超音波)・・・でも、なぜか今日に限って無言のW先生。いつもは「赤ちゃん、○○だよ」と超音波を見ながら一言言ってくれるのに。しかも、超音波の時間が短い。2,3秒しか無かったような・・・いつもは何十秒か見てるのに・・・・・。内診後、中待合で待つように言われる。変だ・・・いつもと違う・・・・・変だ・・・・・すごく嫌な予感に襲われる。

不意に、以前病院の待合室で、マタニティウェアを着た人が泣いていた事を思い出す。お腹の中の赤ちゃんに悲しい事があったんじゃなきゃ良いけど・・・と知らない人ながら胸が張り裂けそうになったっけ。その姿と、外妊した時の自分の姿が重なる。あの時の私も、待合室でただ泣くばかりだったよね。

待っている間、またしても泣きそうになる。でも、信じなきゃ。自分の赤ちゃんを信じなきゃ、と堪える。泣くのは、悲しい結果がはっきりしてから。今からあきらめてちゃいけない。

ようやく名前を呼ばれて診察室へ。足が止まる。W先生の隣に外来婦長さんが立っている。(後で知った事ですが、実はこの看護婦さんは婦長さんではありませんでした。ずーっと間違えていたわけです。)何?なんで?やっぱり悪い結果だったんだ。私が倒れても良いように、婦長さんも待機してるんだ。頭の中で変な想像ばかりがぐるぐる回る・・・・。

結果は聞かないで帰ろう。本気でそう思ったとき、W先生の前の椅子に座るように勧められる。それすらも悪い前兆に思える。椅子に座ってないと、倒れたとき大変だから???いつも、椅子に座る前にW先生何か喋ってくれるのに・・・・・。改まって・・・何?

ロボットみたいに右手右足同時に動かしてW先生の前に座る。W先生が口を開いた。
「良かったねえ、赤ちゃん育ってるもんね」
・・・・・・・?ん?看護婦さんも笑っている。
「大事にお家に持って帰りなさい」とW先生が初めて米の超音波写真をくれた。「え?赤ちゃんの心臓動いたんですか?」と聞いてみる。声がひっくり返っている。W先生は満足そうに「うん、元気に動いてるよ」横から看護婦さんも「良かったね」と言ってくれた。とりあえず安心だけど、いちおう楽しいお正月を過ごせるように、とお正月休みの前のもう一度診察においで、と言われる。自分の顔がにやけているのが分かった。嬉しい嬉しい!!ああ、神様、ありがとう!

「注射は?」と聞くと「もうしなくてもいいよ」との事。うわ、米、君は偉い!
次回診察の予約を入れるとき、面白いほど手が震えていました。自分の名前が書けないほど!旦那にメール。旦那の喜び方は尋常じゃなかった。

ノリピーにも連絡。ノリピーのお返事。
「昨日も寝る前お祈りしたんだよ。私のお祈り、効くでしょ?」
12月27日
(8w5d)
米の成長は著しいらしい。超音波のとき、W先生が「いやあ、でっかくなったなあ」と言ってくれる。米よ・・・・君はなんて良い子なの!!
次の診察はお正月明け。楽しいお正月が過ごせそう・・・・
12月31日
(9w2d)
つわりは食べつわり・・・気持ちは悪いけど何かを食べていると楽。旦那が家の大掃除をしてくれた。その後、大晦日のご馳走(?)の買出し。おせちを作らなくても良いようにと旦那が気を使ってくれる。

夜10時頃、ほんの少しお腹が痛い。トイレに行くと、茶色い出血が・・・・やばい。青くなる。でも、病院休みだし・・・・・出血の量も少ないし、明日になったら止まってるかも。もし明日も血が出るようなら病院に電話してみよう。
旦那の方が顔色が悪い。ごめんね、心配させて。