妊娠中のトラブル

便秘と痔

妊娠すると、子宮はどんどん大きくなり、骨盤の中に入り込み、後ろの腸を圧迫します。同時に黄体ホルモンの分泌が腸の動きを低下させます。→ますます便が出にくくなります。

特に
妊娠後期は、常にしゃがんでいるのと同じくらいの圧迫を受けていますw(゚o゚)w

産後も、腸圧が下がっている為思うようにいきむ事ができなかったり、また授乳のために水分を取られ便が固くなったりして、妊娠中の便秘がそのまま続いてしまう事も。

便秘になると、便が固くなるため排便しにくいので、どうしてもいきんでしまいます。それで局部の静脈がうっ血したり、粘膜が傷付いたりで痔になってしまうのです。

便秘・痔の克服のために
  • 朝起きたら、まず水を飲む(胃腸を刺激して、排便を促す
  • 適度な運動をして腸の動きを促進する(全身の血液の循環を良くし、腸の動きを促進
  • ストレスを溜めない(胃腸の働きは自律神経に大部分が委ねられているので
  • 充分に睡眠を摂る(疲れ、ストレス対策
  • 食物繊維を多めに摂る(食物繊維は消化・吸収されずに腸に届く為
  • 苦しい時には薬も使用(お医者様に相談して、体に合った便秘薬を
  • 毎日入浴し、清潔を心がける(冷えは痔に良くないので
規則正しい生活を心がけましょう(≧∇≦)ノ

めまい・立ちくらみ

妊娠すると
血圧が変化し、ホルモンや自律神経のバランスが崩れ立ちくらみを起こしやすくなります。貧血が原因の事もあるので、お医者様に相談する事をオススメします。

めまいや立ちくらみが起きた時は、何かにつかまってしゃがむ事!(
血液を脳に送るのだ)妊娠中に転んだりしては大変なので、「恥ずかしい」なんて思わずに、さっとしゃがみましょう。それが一番安全です。

に・・・
仰向けになると苦しくなる症状は「
仰臥位低血圧症候群」と言われます。(主に、気が遠くなったりムカムカしたりする)これは、大きくなった子宮が下大静脈を圧迫し、心臓へ循環してゆく血液が少なくなり、低血圧を起こす為だと言われています。
横向きで寝ると(シムスの体位など)治まります。
貧血

妊娠すると
体内の血液の量は増えますが、赤血球の製造が追いつかない為に、血液の濃度は薄くなります。胎盤を通して、赤ちゃんに血液を送っているので血液量は益々増えて、血液が更に薄くなります。

貧血とは?
血液中の赤血球に含まれるヘモグロビンの濃度が低い事です。ヘモグロビンは酸素と結びついて、酸素を体中に運ぶとってもとっても大切な役目を担った、「優れもの」なのです。

体が酸欠状態になると?
まずは代謝機能の低下。不足している酸素を補おうと体が努力する為に、心臓や肺に負担がかかります。そのために、息切れ・動悸・倦怠感・立ちくらみ・頭痛などが起こる場合も。

貧血のまま出産に挑むと?
ママがお産の時辛いのはもちろん、赤ちゃんも貧血になったり発育が遅れるおそれがあります。

・・・
貧血対策を!!基本は食生活!それでもダメなら病院で鉄剤(飲み薬も注射もあります・・・ただ、便に鉄剤が出てしまうので便が黒くなるそうです(>_<) 私の友達はいつも「黒いんだよね・・・」と自慢(?嘆いて?)していた・・・・)を処方してもらうと、体がぐっと楽になるようです。

成人女性の1日に必要な鉄分の量は12mg、でも妊娠したら前半期は15mg、後半期は20mg!!およそ妊娠前の2倍!でも鉄分は吸収されにくいし、加熱すると減少するものが多いのです。

そこで→レバー!!レバーに含まれている鉄は、減少しにくいのでオススメです。でもレバーが苦手な方は、お肉(
牛ももや鶏ももに含まれている)やお魚(うなぎに多めに含まれてるよ)に含まれる鉄を取りましょう(納豆や高野豆腐やひじきもオススメ)。その時は一緒にビタミンCを!!ビタミンC(イチゴ、みかん、ほうれん草などに含まれてるよ)を一緒に取ると吸収率が上がるので良いそうです。

私はお茶が大好きなんですが、
お茶に含まれるタンニンは、鉄分の吸収を妨げるので、お食事中はお茶を飲む事はSTOP!食後一時間後位に飲むようにしましょうね。(病院から鉄剤を処方される場合も、お茶の事言われます。)
妊娠中毒症

妊娠した事によって妊婦さんの体に負担がかかり、からだのあちこちに支障を来たす事です。主に腎臓や血管系の能力が低下して起きます。

起こるメカニズムはまだナゾが多いらしいですが、もともと腎臓や血管系が弱い人、過労やストレスにさらされている人、甘いものや脂っこいものや濃い味付けが好きな人、貧血気味の人、多胎妊娠の人などがなりやすいそうです。

予防策・・・・定期健診をきちんと受けて、早期発見・早期治療に努める。良質のお食事(栄養バランスを考慮して、暴飲暴食をしない)。適度な運動(過保護にならずに、体内の血液循環を良くして肥満を防ぐ為にも必要)。ちなみに、こうした生活はストレス解消にも効果的。

対処策・・・・食事療養(塩分をお医者様の指示に従って減らす)。安静(体を横にして血液循環を良くする)。むくみが酷くなければ、水分を普通に取ることが大切です。水分が不足すると血液が凝固しやすくなり、血液循環がかえって悪くなってしまいます。

酷くなると入院療法が必要になりますが、その場合も食事療法と安静が治療の柱になります。

に・・・
妊娠中のむくみに効果があるのは、「スイカ」と「鯉」なんだとか・・・・・私は鯉がちょっと苦手なので、スイカ食べてます。でもこの時期(5月26日現在)は、まだまだスイカが高い〜・・・・・近所の八百屋で小さくて安いスイカ買って来ました。480円。お手頃価格。でも美味しい〜・・・・

それから、足ツボマッサージ!【
三陰交】をぐりぐり優しくマッサージ。(内くるぶしの骨の、一番高いところから指4本分上がった場所にある)ここは、生理痛にも効果抜群!私はこのツボを教えてもらって以来、生理痛の時でも痛み止めのお薬が要らなくなりました。

妊娠中毒症の三大症状
  1. むくみ・・・・危険サイン!ただし妊娠中は生理的にむくむ事が良くあるので判断が難しい。
  2. 高血圧・・・・最も重視される問題。血管が細くなり血液が流れにくくなるという状態。母体は勿論、母体の血液を通して酸素を受け取っている赤ちゃんにもトラブルが。
  3. タンパク尿・・・・腎臓の機能が低下しているサイン。腎臓は血液をろ過して不要物を排泄する役目を持つ臓器ですが、妊娠中はお母さんだけではなく、赤ちゃんの分も頑張らなくてはいけないために負担が増えてしまう。その為にタンパク質を処理しきれなくなって、尿中に排泄されてしまう。
放っておくと母子ともに生命の危険があるということを理解して、症状が軽いうちに治療を!早期発見・早期治療が大切です!そのためにはやっぱり定期健診をきちんと受ける事が一番です。
切迫流産・切迫早産

お腹の中の赤ちゃんは280日、ママさんの体の中で育ちます。が、なんらかの原因でお腹の中で死んでしまったりママさんの体の中から外へ出て死んでしまう事を流産といい、まだ充分に育っていないうちに生まれてしまう事を早産といいます。

切迫早産とは早産が差し迫っている状態、切迫流産は流産が差し迫っている状態をいいますが、適切な処置(投薬など)を受け、安静(場合によっては入院加療)を保つ事によって妊娠を継続する事が可能です!どちらも、投薬は子宮収縮抑制剤・出血がある場合は止血剤が用いられるようです。(ちなみに切迫早産で、すでに破水してしまっている場合は、感染防止の為抗生剤も投与されるとのことです)

お腹や腰の痛みはもちろん、出血や破水(生臭くて水っぽいオリモノ)、頻繁なお腹の張りや規則的なお腹の張りは危険信号!急いで病院へ連絡するようにしてください。あと、妊娠中期以降で胎動を既に感じ始めている場合・・・それまで頻繁に動いていた赤ちゃんの胎動がまる1日感じられなくなったら、念のため病院へ連絡を。

ちなみに私が切迫流産で入院したときは「
何よりも安静が大切!」という事で、なるべくベッドに横になっているように指示されました。お風呂やシャワーも勿論禁止で、看護婦さんに髪を洗って頂いてました(本当にありがたかった)。出血がおさまり、お腹の赤ちゃんも落ち着いてくると、軽くならシャワーを浴びて良いですよ、と許可がもらえる事が多いようです。

お腹の張り

お腹の張りは、お産の練習が始まっている証拠なんですって。生理的な張りなら心配ないらしいですが・・・張りが強かったり、あまりに頻繁に張るようだとお薬が処方されます。(念のため・・・早産を予防する。張りは早産に繋がる怖いサインの時もあります)生理的な範囲を越えている、とお医者様が判断した場合、お薬などが処方されるんでしょうね。

一般に
ズファジラン(16wより前に使用される事が多い)、ウテメリン(16w以降が多い)というお薬が用いられますが、副作用が気になるところ・・・。(一般的に、動悸とかめまいとか手の震え。私の場合は動悸とめまいは、お薬をやめるまで続いていました。後半には手の震えも出はじめて、とても不安でした)もちろん個人差があるのであまり酷いようならお医者様に相談すると良いそうです。(お薬の種類を変えてくれる場合も)

に・・・
お友達から仕入れた耳より情報・・・・逆子の時もお腹が張りやすくなるらしいです。で、お腹が張ってるとますます逆子が治らない(赤ちゃんが動きづらいから)ので、やっぱり張り止めのお薬を必要に応じて処方されるのだとか。張り止めは逆子にも良い・・・という事かなあ?