TOP 
CONTAX 159MM


“CONTAX 159MM”

 ヤシカが京セラに吸収合併された後に出た最初のCONTAX SLR。ワインダーW7を装着したときのボディ・デザインやバランスが秀逸で、80年代のカメラらしいカメラとして今でも人気は高いのですが、致命的な欠点があります。

 CONTAX SLRは“S2/S2b”を除いて全て電子シャッタで、“139Quartz”から“167MT”、“YASHICA FX-D”から“103 PROGRAM”までは、ほぼ同じ構造なのですが、この159MMのみシャッタ駆動の永久磁石の磁力の減衰でシャッタが不動になり易いんです。
 高速シャッタと高速シンクロを可能とするために、かなりムリをして限界域に近いところで使用しているのが原因だそうで、後続の“167MT”では改善されています。

 かくいうわたしの所有している固体(18年前に新品で買ったモノです。実は、当時、OLYMPUSのOM一桁系とどっちにしようか悩んだんですけどね)もシャッタ・マグネットが逝っちゃいまして、京セラで調整して貰っています。普通のカメラ店などで修理/調整を依頼すると結構取られますが、京セラに持ち込むと\8,000くらいです。

 スペック的には歴代CONTAX SLRでもかなり上の方で、シャッタ・スピードは当時159MM以外はニコンの一機種しかなかった“1/4000sec”で、シンクロも未だにRTSIIIとS2/S2bだけしか実現していない“1/250sec”を誇ります。

 また、この機種からプログラム・モードが新設され、レンズもそれに対応したMM(Multi Mode)レンズになっていますが、同時期以降のYASHICAブランドの電子シャッタSLRがMMレンズじゃなくてもプログラム・モードの仕掛けが異なるためそのまま使えますので、イマイチ解せない部分があります(多少高くなっても素直に同じ構造にすべきという意味で)。
 このためYASHICAブランドのプログラム・モード対応SLRはボディ側のMM連動ピンがありません。
(2005/02/12:記述修正)

 主な緒言は以下の通り。

外寸(D×W×H):55mm×138mm×89mm、重量:500g
シャッタースピード:1/4000〜1(sec:Manual)〜60(sec:AE)、B、シンクロ:1/250(sec)
ファインダー:視野率 95%、倍率 0.82倍
フィルム感度設定:(手動)ISO 12〜3200
専用ストロボ:TLA-20/30、RTF-540
定価(当時):\89,000(Planar 50mm f:1.4付きの場合は\137,000)
国内発売:1985年2月

※当サイトのコンテンツは営利目的サイトからの無断リンクは一切許可しておりません。オークション・サイトなどで無許可リンクを発見された場合はご連絡頂ければ幸いです。


at: 2003/12/31(Wed)
Copylight 2003-2009 by Masanori Okie
Any copy, reference and Hyper-link from commercial site (include e-Bay, Yahoo! Auction and any other auction sites) without permission is forbidden (non-commercial site is without this limitation).
商用サイト(特にe-Bay、Yahoo! Auction等のオークション・サイト)からの無許可のリンク、参照、転載は堅くお断りいたします。発見の場合は状況に応じ、ホスティングを行っている企業を含めて損害賠償を請求する場合があります。


TOP