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最後のYASHICA Electro 35、“GX”


“YASHICA Erectro 35GX”

 ヤフオクでなんと新品デッドストックが出品されていて、思わず落札してしまった物です(中古の良品と比較しても、かーなり高かったですが)。

 YASHICA Electro 35シリーズ最後のモデルであると共に、レンズ固定型でストロボを内蔵しない、マニュアル・フォーカスのレンジファインダー・カメラ終焉期の名機と言えます。
 まぁ、このあと京セラに買収されて、Carl Zeiss T*レンズ、Tessar 35mm f:3.5を搭載するYASHICA Tが出て、KYOCERA/YASHICA Tシリーズがベストセラー機になるまで、ピッカリ・コニカ(Konica C35)によるストロボ内蔵型の台頭により、35mmコンパクト・カメラにつながるレンズ固定式35mmレンジ・ファインダー・カメラ市場は他社に侵食され、ヤシカにとっては暗黒の時代に突入してしまいます。

 明るいレンズによる自然な光を使った写真という“YASHICA Electro 35”の最大のセールス・ポイントは、ISO1600の高感度フィルムと24mm f:1.9という広角大口径レンズをひっさげた、富士写真フイルムのNPシステムで再度提案されてきましたが、果たして勝算はどんなものでしょうね。

 わたしが入手した個体は廉価モデルのクローム・シルバー・ボディですが、こっちのカラーリングの方がカメラらしくて好きです。
 ちなみに、ボディ左下のAE/AFのAFはAuto Focusではなく、Auto Flashの略です。更にAuto Flashと言っても、ストロボ内蔵というわけではなくオートシンクロの意味です。

(2004/12/26:作例追加)
 五箇山・相倉地区合掌造り集落(ときのんにアップしたものと同じです)
 モルト(京セラ語では遮光モケット)がボロボロで結構光線入り(よく、心霊写真で「アステカの神殿」とか言われている、オレンジ色のカブリのアレです)で失敗が多かったうちの一枚です。

(2005/12/3:画像入れ替え)
 専用のAUTO-UPレンズ(テレコンバータ)を入手したので、画像を入れ替えました。この他にフィルタ枠にねじ込むテレコンとワイコンも入手済みです。GXは他のElectro 35よりフィルタ枠が小さいので専用のものが必要なんですね。

(緒言)
外寸(D×W×H):64mm×123mm×75.7mm、重量:520g
シャッタースピード:Auto(1/500〜4(sec))、X接点
ファインダー:採光式0.62倍ブライトフレーム、パララックス自動補正
レンズ:COLOR YASHINON DX 40mm f:1.7、4群6枚
フォーカシング:一眼式距離計連動、直進ヘリコイド
フィルム感度設定:ASA25-800
定価(当時):\37,500(Bk)、\36,000(Cr)
国内発売:1975年7月(Bk)、10月(Cr)


KONICA CENTURIA 100S、お日様モード(f:11)、シャッタスピード不詳

at: 2004/07/01(Thu)
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