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YASHICA MG-2


“YASHICA MG-2”

 何故“MG”なのか不明なプラ製固定焦点カメラ。
 スライド式のレンズバリア開閉が主流のヤシカのコンパクト・カメラでは珍しい、レンズ鏡筒(というほどの厚みはありませんが)を回転させて開くタイプです。
 レンズ自体は“キャンパス・ミニ”と同じユニットのようです(AF機構は省略されてますが)。
 AUTO FLASHとありますが、レンズ鏡筒の上に採光用の窓があり、これで明るさを判別しているようです。

 “MG”シリーズはこの他に、若干ボディ形状の異なるブラジル製の“MG-motor”があります(“MG-2”は香港製)。
 入手した個体はセルフタイマーがありませんが、レンズ・バリアを開閉するリングの前から向かって左下部分にセルフタイマー・レバーがあるモデルもあります。

 ただ、ここまで違うと、ヤシカの“M”が付く小型モデルの系統として、“MC-”、“ME-”、“MF-”と続く“MG-”かな、とも思ってしまいますね(となると“MD-”がありませんが)。

 セルフタイマー付きモデルを入手。京セラのロゴがちょっと消えかかっていますが。
 MG系は初代のMG-1を含めて国内で製造されていなかった筈なんですが、このMG-2のセルフタイマーモデルはなんと日本製。
 恐らく初期ロットが国内製で、後に香港やブラジルに移ったのでは、と考えています。

セルフタイマー付き初期モデル。

底面部。京セラ世代の国産モデルは"JAPAN"の刻印、もしくは印字があります。"MADE IN JAPAN"とあるものは京セラ製ではありません(ブランド名をパクった、ニセモノの場合もあり)。

(緒言)
外寸(D×W×H):48.5mm×120mm×69mm、重量245g
シャッタースピード:不明、オートストロボ、日中強制発光可能
ファインダー:素通し 倍率不明
レンズ:YASHICA LENS 34mm f:3.5、3群3枚
フィルム感度設定:DX対応 100-400
定価(当時):国内未発売
国内発売:無し


MG-1とMG-2の比較。こんなに大きさが違います。


ちなみに、“MG-motor”はこんなモデル(京セラのブラジル向けカタログより)


at: 2009/09/05(Sat)
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