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“KYOCERA 270AF”


“京セラ270AF”

 京セラ230AF〜200/210AFから5年のブランクをおいてリリースされたのがこの“京セラ270AF”です。
 先の3モデルよりも個体数が極端に少ないので、市場でも結構レアモノです。
 AFスピードがかなり改善され、カメラとしての機能も230AF並に戻っていますが、ファインダーだけが200AF並で、非常にアンバランスな仕様です。北米輸出モデルに至っては名前だけ230AF Superになっていますが、初代230AFをベースに考えて比べると、ことファインダーに関してだけ言うと、あまりにも貧弱です。
 また、230AFベースで無理矢理パワーアップしたためか、大きさと重量がかなり肥大し、お世辞にも使い勝手の良いボディとは言えません。せめて高さをもう少し何とかして欲しかったですね。
 これに対して300AFは一部機能を省いたものの、基本スペックを落とさずに大幅に小型化/軽量化されていますので、300AFと同じシルエットで金属ボディ版も出すべきだったんじゃないか? と思うのは私だけではないかもしれませんね。

 写真はYASHICA AF 60mm f:2.8 MACROを装着した状態の“京セラ270AF”です。海外向けモデルと国内向けモデルの最大の差はデータバックが有るか無いか。京セラ270AFには標準でデータバックDA-1が装備されていますが、海外向けの270AF系は普通の裏蓋になっています。

 主な緒言は以下のとおり。

外寸(D×W×H):57mm×148mm×109mm、重量:607g
シャッタースピード:1/2000〜8(sec),B、シンクロ:1/90(sec)
ファインダー:視野率 95%、倍率 0.82倍
フィルム感度設定:(DXコード自動)25〜5000
専用ストロボ:内蔵(GN 約11)、外付けストロボ:CS-240AUTO(別売り)
専用データバック:DA-1(標準装備)、DA-3(別売り)
定価(当時):\56,000
国内発売:1991年11月

 なお、レリーズ・ボタンの上にある一見電子ダイヤルのような物、これは230AFのスライドスイッチと同じもので、360°回転するわけではありません。操作は230AFと同様で、モードを変えて設定を変更させます。一応露出補正も出来ますが、そのあたりの操作が結構煩雑でマイナス点ですね。どうせならCONTAXと同様な独立した設定ダイヤルを軍艦部に載せてしまえば良かったのに、と思いますね。

 Yahoo! Auction (Japan)にて落札、入手。


at: 2002/12/23(Mon)
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