TOP 
“YASHICA 109 Multi Program”


Kyocera AF Based MF System, Part IV “YASHICA 109 Multi Program”

 230AFベースのMF機、YASHICA/CONTAXマウントのヤシカ・ブランド最終モデルがこれです。恐らくは香港の京セラ系列メーカ"Universal Optics"の企画商品なのですが、実際の製造元がどこかは不明(ウエスト電機=松下電器産業だったりして(^^;))。
 他のモデルと異なり、230AF系の巻き戻しメカニズムも継承しています。フィルム送給インジケータのLEDが新設されていたり(位置がファインダー横なので無意味の極みなんですが)、“107 Multi Program”から比べると格段に進歩したメカニズムとなっていますが、CONTAXと比べるとちょっと酷なのはそのままです。どうせならもうちょっとマシなファインダーにして欲しかったなぁ、とは思いますが、余剰部品の塊なので無理だったんでしょうね。
 ただ難点は、フイルムが装填されていないとプログラムAEと絞り優先AEが使えないこと。つまり空打ちチェックが出来ないんです。フィルム無しで空打ちするとシャッターが開いたまま、ミラーがアップしたままで止まってしまいます。復帰させるには一端電源を切って、マニュアル・シャッター・モードに切り替える必要があります。“107 Multi Program”や“108 Multi Program”はそんなことはなかったので、最初壊れているのかと焦りましたが(なんせアメリカから取り寄せたので。店頭展示品だったようで、未使用品でしたが)、ダミーフィルムを入れたらマトモに動き、一安心しました。
 また、電源も従来のモデルより消費電力が大きいためか、乾電池が単4×4から単3×4に変更になっています。このためグリップが大きくなって、逆にちょっと使いづらくなっています。

 写真はボディカラーがシルバー(というより、薄いシャンパン・ゴールドですね)の米国向け標準セットで、YASHICA MC Zoom 35-70mm f:3.5-4.5(香港製)を装着した状態です。セットモノはこの形で速写ケースに入った状態でパッケージ化されていました。外装は素のプラじゃなくて塗装されていますので、質感はブラック・モデルよりも高級感がありますが、塗りです(^^;(ヤフオクなんかだとチタン合金だー、などと嘘書いている人も居ますが)。
 なお、109MPは海外向専用(日本製じゃないので「輸出モデル」とは言えませんね(^^;))で、日本では発売されていません。また、欧州向けはボディの軍艦部とボトムの色がブラックになっています(米国向けでも一部限定モデルでブラック仕様が少数あったのが確認されています)。
 先日、このブラック・モデルも遂に入手しました。それに伴い画像を入れ替えました(2003/05/10)。

(2005/01/21:追記)
 なお、この製造が香港返還後のブラック・モデルはファーム・ウェアが変更になっているようで、フィルム無しでもシャッタが空打ちできるようになっています。さすがに、不評だったんでしょうね、空打ち出来ないのは。



 主な緒言は以下の通り

寸法(W×H×Dmm):150.5×95.5×62、重量:510g
シャッター速度:1/2000 - 16秒(AUTO)、1/2000 - 1秒(手動)、X(1/90)、B
ファインダー:視野率92%、倍率×0.82
フィルム感度:25-3200(DXコード自動)、100(DXコード無し)

 Gold Model:米ADORAMA Inc.より入手。
 Black Model:e-Bay(US)にて落札入手。


at: 2002/12/29(Sun)
Copylight 2003-2009 by Masanori Okie
Any copy, reference and Hyper-link from commercial site (include e-Bay, Yahoo! Auction and any other auction sites) without permission is forbidden (non-commercial site is without this limitation).
商用サイト(特にe-Bay、Yahoo! Auction等のオークション・サイト)からの無許可のリンク、参照、転載は堅くお断りいたします。発見の場合は状況に応じ、ホスティングを行っている企業を含めて損害賠償を請求する場合があります。


TOP