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レンズ・リアキャップの作り方


 レンズ・システムの紹介に移る前に、すでに入手が困難なレンズ・リアキャップの代用品の作り方をご紹介しましょう。
 レンズのフロントキャップは汎用品があるので、代用品の入手はさほど難しくありませんが、リアキャップはそうは行きません(注1)。
 ちなみに、京セラさんにはレンズ・リアキャップはおろか、フロントキャップもボディキャップも一個も在庫がありません。確認済みです。昨年、レンズの修理のついでに問い合わせたときにその回答があり、あまりにもなんなのでと、中古のボディキャップを一個探して無償で提供していただきましたが....。

 では本題。
 京セラAFシステムと同じマウント径のシステムはミノルタのαマウントがあります。しかしながら、ピンの位置などが異なるため、そのままでは使えません。
 写真はミノルタα用のレンズ・リアキャップ“LR-1000”を改造した事例です。α用のレンズ・リアキャップは内側に出っ張りが2カ所あるため、京セラAFマウントではマウント面にぶつかり、そのままでは干渉して装着できません。そこで、この出っ張りを削ります。
 写真左上が削る前で、削る部分は赤い○で囲んだ部分。これを左下の赤い○で囲んだ部分のように削ります。写真の左側の出っ張りはピン状なのでそのまま折ってしまえばいいのですが、右側の出っ張りは綺麗に削り落とす必要があります。深さは左側のピン状の部分の高さと同じくらいで充分。底まで削る必要はありません。
 なお、粗加工にはカッターナイフ等は向きません。結構柔軟性のある素材なので、カッターナイフで粗加工を行うと結構危険です。最初に出っ張りを切り取る時はプラスチックモデル用のニッパー等を使いましょう。仕上げはカッターナイフの方が向いてます。

 右の中段の写真は装着例で、形状の関係から一カ所しか入りません。マウント指標の反対側に“CLOSE”の矢印を持っていき、装着します。その位置で多少左右に回転させるとすっと入る部分がありますので、あとは軽く締めればOKです。
 ミノルタα用のレンズ・リアキャップ“LR-1000”は定価\250で、量販店ですと\200以下で売ってます。京セラ純正は\100程度なのでちょっと高くつきますが、代用品としてはこれしかありません。レンズの後玉を傷つけるよりはよっぽどマシですので、そのあたりは我慢我慢。

 同じようにボディキャップもミノルタα用のボディキャップ“BC-1000”で代用品を作ることが可能です。こちらはまた別の機会にご紹介します。

 今のところ使えるのはミノルタα用がわかっているのですが、CONTAX Nシステムはまだ未検証です。なんとなく似たようなマウント径のようなので、ひょとしたら? とは思ってますが....。
 YASHICA/CONTAXマウントのが使えれば、定価一個\100で量販店だと\80とか\90とかなのでとってもリーズナブルなんですけどね。困ったもんです。
 ちなみに、ミノルタα用のレンズ・リアキャップは関東でしたら、ビックカメラの大きい店舗や中野のフジヤカメラあたりですとほぼ確実にあります。
 ニコン、キヤノンはどこでもあるんですが、それ以外は取り寄せになる場合が多いですね。

注1:リアキャップも汎用品はあるそうです。ただ、残念ながらわたしはお目にかかった事ありません。カメラショーの用品カタログなんかでも見た事がありませんが、中古カメラ店などで知識のあるところなら比較的容易に入手可能だそうです。


at: 2003/01/12(Sun)
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