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激似!? CHINON AF 70-210mm f:4.5


 先日、ある調べ物をしていて見つけました。で、その時感じたのが「CHINON AF 70-210mm f:4.5....その焦点距離とF値、どこかで聴いたこと有るぞ」(^^;。

 CHINON AF 70-210 f:4.5はズームリングの幅や、細かいデザインは異なりますが、フォーカス・レンジの窓や、マニュアル・フォーカシング・リングの雰囲気などがYASHICA/KYOCERA AF 70-210mm f:4.5に激似なんですね。
 元々ヤシカは長野県の岡谷ですし、茅野で創業したチノンは隣の諏訪市。東京の富岡光学も巻き込んで光学機器の融通をしあっていたのは結構知られてますので、ひょっとしたら(^^;。
 チノンが京セラにOEMしたのか、逆に京セラオプテックがチノンのOEM供給したのか....。と、いう興味がむくむくと湧いてしまい、運良くイギリスの中古屋に在庫していたボディとレンズを急遽取り寄せました。

 で、実物の印象なのですが....。
 このレンズ、レンズ内モータ駆動を採用したため、ボディ・モータ駆動のKYOCERA /YASHICA AFレンズよりはモータが入っている分、多少重くなってます(ちなみに、Kマウントの本家、PENTAXもボディ・モータ駆動)。
 フォーカシングもKYOCERA/YASHICA AFレンズとは回転方向が逆です。画像でもわかると思いますが、ズーム・リングの幅もちょっと違います....が....。
 ですが、結論はまったく同じレンズ・エレメントを使った姉妹レンズです。画像ではわかりにくいのですが、レンズ・エレメントはどう見ても一緒。マウント部も大きさが違うものの、細かい形状は非常に似ています。もちろん、絞りの位置・形状や動きに関しても全く一緒。
 合焦スピードもKYOCERA/YASHICA AFとほぼ互角。当時はかなり速い部類に入ったんじゃないでしょうか?
 国内で販売されなかったのが非常に残念です(Kマウント・グループのリコーが、もしチノン式のAFマウントを採用したら、勢力圏がちょっとは変わったかもしれませんね)。

 このタイプのCHINON AFレンズは、このほかに28-70mm f:3.5-4.5(シグマっぽいと思ったんですが、どうも違うみたい)、35-135mm f:3.5-4.5(こっちがシグマ?.... 2003/08/02:追記 入手しました。間違いなくシグマ製です。オランダで寝ていた221本目。今、何本くらい現存してるんでしょうね)がありますが、35-135mmは激レアだそうです。

 画像は左上からこのレンズが使える唯一のボディである、CHINON CP-9AFと、AF 70-210mm f:4.5のレンズを持つもう一つの系統であるYASHICA 300-AFのマウント部比較、レンズそのもののCHINON AF 70-210mm f:4.5とYASHICA AF 70-210mm f:4.5の前玉部分の形状、そしてCP-9AF(専用ストロボ、AF-S120付き)の全景です。右上はレンズの外観(左がCHINON、右がYASHICA)、下段がマウント部です。

 マウントの差からか、京セラAF 70-210mm f:4.5とは微妙に画角が異なります。

(2005/01/01:作例追加)
 剣岳夜明け前。210mm側。
 ときのんにアップしたモノより圧縮率が上がってますので、多少ノイズが出ています。
 写りはちょっと淡泊かな。
 FUJI Superia 400、露出その他はカメラにお任せモード。

《レンズ緒言》
構成:9群12枚
画角:34°1/3〜11°5/6
最短撮影距離:1.5m
最小絞り:f:32
フィルタ径:φ55mm
寸法:φ74mm×130mm
重量:650g
国内定価(当時):\62,000



at: 2003/12/21(Sun)
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