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“KYOCERA/YASHICA SAMURAI”


“京セラ/YASHICA SAMURAI”

 ハーフサイズ一眼レフとして有名な80年代から90年代に流行ったブリッジ・カメラの草分け。
 このあと、オリンパスIZMやリコーMIRAI、キヤノン・オートボーイJET等、変わった形のカメラが一時期流行りました。廃れるのも早かったですね。その中でサムライとチノンのジェネシス、リコーのMIRAI(オリンパスのISMはMIRAIのOEMだたはず)は一眼レフ構造でした(ジェネシスはパワーズームじゃありませんでしたけどね)。

 フィルムを入れて裏蓋を閉じると、電源スイッチ・オフ状態でも撮影開始位置まで巻き上げます。その間、ミラーも動くので結構豪快な音がしますが、それだけで「ああ、こいつは間違いなく一眼レフだ」とわかります。


『一眼レフ』の証のクイック・リターン・ミラー、っていうか、シャッター兼用

 ちなみに、京セラはこのサムライで大もうけして、167MTでディスコンになる予定だったCONTAXが延命して、RXIIまで持ちこたえました。

 パワーズームの操作ボタンとレリーズスイッチ、レンズの前玉のリング、SAMURAIのロゴにカラーバリエーションがあり、赤、緑、黒の3色がありました。
 フィルムを縦走行にして、ハーフサイズでも画面が横長になるようにする方式はヤシカのお家芸で、サムライはモードラを持つ、縦型ハーフ・サイズ・プログラムEEカメラのヤシカ・セクエル(Sequelle、英語のsequelから来る造語のようなので、セクエルじゃなくて、シークェレと読めちゃうんですけどね)やその先代のラピードの直系とも言われています。

 このカメラ、電源は2CR5型のリチウム電池なんですが、電池が無くてもデータバック用の二次電池(コンデンサかも)がかなり長時間持つので、電池が生きていると勘違いされて「不動品」扱いされているものがあるようです。
 わたしの入手した個体はシャッタ不動のジャンクとの事だったんですが、電池を入れたら何の問題もなく動きました。

 主な緒言は以下の通り。

レンズ:KYOCERA/YASHICA Lens 25〜75mm f:3.5-4.5(13群14枚)
最短撮影距離:100cm
外寸(D×W×H):117mm×67mm×126mm、重量:560g
シャッタースピード:1/500〜2(sec)
ファインダー:視野率 83%、倍率 調査中
フィルム感度設定:(DXコード自動)50〜3200
定価(当時):\57,800
国内発売:1987年11月

背面。液晶が生きてますが、電池は入ってません。

at: 2009/04/11(Sat)
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